鮫島事件の真相はお伽話の宝庫でした

第173話 人物紹介

「鮫島事件の真相とはおとぎ話の宝庫でした」は「犬鳴村は来る勿れの関に存在した」と「杉の木の下には杉沢村が埋まっている」「キサラギ駅は鬼仏駅と書くようです」「コトリバコと麗」の続編です。前章を読んでいない人のための人物紹介、鮫島事件編のネタバレもあります。


沢村 錬(主人公) 

地方国立大学岡島大学法学部1年 地元大沢高校出身、目つきの悪い元高校球児。140キロ台の剛速球を投げ県大会ベスト4までいったが、最後の夏は肩を壊し一回戦敗退。沢登麗にその霊能力を見出され、強引に勧誘され心霊スポット研究会に入る。麗の言わせると特級霊媒体質。実は神ベネトナッシュの子孫。その身に神ベネトナッシュを憑依させ、九星剣明王になる。

 アイヌの伝説の宝剣、虎杖丸(いたどりまる)を駆使して神霊と戦う。決め技は全力投球、アクロバットディフェンス、ブーメランカーブ。コトリバコではジャイロボール、鮫島事件では○○○○。


虎杖丸(イタドリマル、アイヌ語でクトネシリカ)

 アイヌの宝剣、アイヌ叙情詩に歌われる神霊が宿る蝦夷拵(えぞこしらえ=日本刀をアイヌ好みに制作した)の短剣。オキクルミ(アイヌの王=一説には源義経)が持っていた宝剣。

 霊気を纏い、刀身を自在に変え、霊力の斬撃を放つ。


沢井 美優(ヒロイン)

 地方国立大学岡島大学文学部1年 地元旭丘高校出身 元新体操部、旭丘高校のアイドル。ヤリサーに勧誘されそうなところを偶然錬に助けられ、錬と行動するうちに錬に引かれ心霊スポット研究会に入る。キサラギ駅編で明らかになったのは、5次元から時空を見通す第3の目を持つ、プレデアス星人の生まれ変わりだったことが判明した。


鈴木 隆(心霊スポット研究会 部長 ある意味ストーリーテーラー)

 地方国立大学岡島大学法学部2年 関東出身、MMRのキ〇ヤシにている。似ているだけではなくその行動、言動も似ており、とんでも説をぶち上げる。しかし、それにも関わらず妙に説得力がある。知識(雑学)も豊富だ。


藤井 彩(心霊スポット研究会部員)

 地方国立大学岡島大学経済学部2年 関西出身、元ミスキャンパス。時々かますボケ、それにお色気ネタで心霊スポット研究会のムードメーカー。いずれ隠れた生い立ちとその前世については、この後の「鮫島事件編」で明かされる。


沢登 麗(心霊スポット研究会部員)

 地方国立大学理工学部2年 地元出身、天帝(妙見菩薩)を祀る岡島神社の娘、そのせいか霊感が有りオーラが見える霊感少女。錬のオーラの強さを見抜き錬に興味を持っている。

そのほかにも神道系の呪術が使え、黒龍の呪いを開放する。

こんな力を身に着けたのは、岡島神社の巫女として、古の契約により、コトリバコの封印をしなければならない宿命を背負って生まれたため。


山岡and田山(心霊スポット研究会部員)

 鈴木部長と同じゼミ。目立つところがない怖がり役


大杉(心霊スポット研究会部員)

 杉田と美優と同じ高校。杉田に誘われ心霊スポット研究会に入る。密かに美優に憧れているが所詮は研究会の頭数。


ベネトナッシュ( 天星人 北斗七星の弼星)

 アルコルの子で半神半人の子。 魔道法師に上手く使われ、杉沢村を守護してきた。錬の持つ自分と似た力に自分の使命を思い出し、錬に憑依して神格化することで魔道法師を倒し、白龍を連れて天に帰る。星の導きは「棺を引く従者」


天帝(天星人、北極星)

 天星界のトップ。北極星を司る。モチーフはギリシャ神話の全能の神ゼウス

 

「犬鳴村は勿来の関に実在した」の登場人物


留萌 瑠衣(るもい るい)

 岡島大学文学部2年、本編の主人公(ヒロイン)

 沢井美優と同じ斎藤ゼミを専攻している。アイヌ民族の血を引く超絶美少女。

 勿来の関を発見し、考古学会では一躍有名となる。


カリスト(ラスボス)

 神話では、ゼウスに見初められ子を産む。男嫌いのアルテミスに誓いを破った罰として熊に変えられる。アルテミスが統治していた女性の妖精(ニンフ)だけが住む女人島の支配者。女人島が沈み、勿来の関に移住してそれ以来、勿来の関を守っている。

 最後は、九星剣明王に敗れ、ベネトナッシュによって天界に召される。


「キサラギ駅の当て字は鬼仏駅となるようです」の登場人物


沢口 美緒(さわぐち みお)

岡島大学付属病院の法医学教室教授、ロングヘアーの美少女。腕利きの監察医。岡島駅で続く列車飛込み事故の原因を心霊スポット研究会とともに探る。


ミノタウロス(ラスボス)

迷宮ラピュリントスの最後にいる地獄の門番。出生の秘密は、ゼウスとエウロパの恋愛から始まるギリシャ神話を鈴木部長が熱く語っているのでそこを見て欲しい。


「麗とコトリバコ」の登場人物

沢登 幽 (麗の兄)

 野球バカ。高校時代は有名なスラッガー。甲子園の出場が期待されたが、コトリバコの呪いを封印するため、右手を犠牲にして、野球が出来なくなった。それどころかコトリバコの呪いのため命を落としたはずだったが……。


十七夜(カナギ) 

 岡島神社と対立している十七夜(カナギ)教の教祖、数千年前にコトリバコを杉沢村の村民に広めた人物。死んでいるはずだが、なぜか現代に存在し、十七夜教の呪いを発動させるために暗躍する。その正体は……?


ドーヌム・オムニス(ホムニス)

 麗の兄の検死を行った天才外科医。赤い眼と白髪を持つアルピノで年齢及び出身地不詳の絶世の美女。現在は心霊スポット研究会のある岡島大学の教授であり沢口助教授の上司で憧れの存在。 しかし、彼女にも悲しい背景があった。


「鮫島事件の真相とはおとぎ話の盛り合わせでした」の登場人物


エリス

 香川県荘内半島鴨之越の浦島伝説が残る丸山島から海を歩いて本土にやって来るところを目撃され保護された碧い瞳の謎の美少女。

 碧い瞳のため、美優にエリスと名付けられた。保護された時には記憶を失っていて、どうして海の中を歩いていたのかもわからない。

 ホムニス教授の「瞳孔まで碧い」人間はいないとの指摘で、異世界人だということは分かり、心霊スポット研究会は、再び都市伝説の影に隠れる神話の世界に首を突っ込むことになる。


隼人史郎

 IT企業の社長で大金持ち、彩の今度の見合い相手。

 麗にオーラ診断で、賢者と判定されている。

 彩との賭けで勝つために、一族を守護する神社のご神体に手を出す。実はこれがすべての始まりだった。

 

「鮫島事件の真相とはおとぎ話の盛り合わせでした」のあらすじ


元々「チート霊媒師なら、心霊スポットに出会いを期待してもいいよね」はギリシャ神話を中心とした神話が、現代の都市伝説に姿を変えて心霊の中に生きており、その謎を解き明かし、霊媒体質の少年がその身に神を降ろし、摩滅する話です。

 都市伝説、鮫島事件はその真相が語られていないことを良いことに、新旧支配神のティタン族とオリンポス神々との戦争ティタノマキアと神々の代理戦争トロイア戦争の神話を中心に据え、竹取物語と浦島太郎伝説につなげ、最後「かごめかごめ」の童謡の謎が解き明かし旧支配神を倒す、めちゃめちゃ盛り込んだ話になっています。


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