ただ君を救いたくて

作者 王星遥

50

18人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

退魔師を生業としている少女と、なんらかの事件に巻き込まれて姿を消した少女の物語。
に、擬態した純愛人外百合小説。
怪異との戦い方と欠席している少女の姓で(おや…)と思ったのですが、まさかそっちだったとは。そして退魔師の少女もそうなっているとは…
一見は複雑な話に見えますが、その実は純愛なだけというとても良い百合ストーリー。
これからの金森家がどうなるかは気になりますが、きっと彼女なら上手いこと立ち回るのでしょう。

★★★ Excellent!!!

 退魔師の家に生まれた高校生の少女と、彼女のクラスメイトの少女との、友情とそれ以上の強い関係性の物語。
 百合です。舞台設定そのものは現代ファンタジー、妖魔の跋扈する現代の日本なのですが、その設定があればこその関係というか、綺麗にふたりの世界を作り上げているところがとても印象的でした。
 人物造形、特に設定による地固めの堅牢さが好きです。退魔の家に生まれたことによるしがらみ、否応なく生じる他者との隔絶に、己が身に課せられた使命の重さ。退魔師の少女に否応なくのし掛かる宿命と、それを見つめるもうひとりの少女。彼女は彼女でやはり抱えるものがあって、そのふたりが出会いその関わりを深めていく、その流れの説得力が見事です。
 また、それらの堅実に組み上げられた設定に対し、その見せ方の一捻りというか、計算された展開の妙も。しっかり考え抜いた上で綿密に練り上げられた、とても丁寧な物語でした。

★★★ Excellent!!!

退魔師と怪異が出てくる現代ファンタジーなのですが、出てくる怪異が人とは違う倫理観を持っているところが最高です。
金森家の設定や、退魔との戦闘シーンも読み応え抜群です。更に、百合要素があるというのもすごく好きです。
 拗れた親子関係、退魔一族、怪異、百合、このどれかの要素が好きな方は読んで絶対に得をすると思うので是非読んでみてください。