第204話 露天風呂で疲れを癒しましょう!
私たちが一階の脱衣所についた頃、棚に置かれた籠の中にはマサミさんの衣服が簡単に畳まれた状態で収められていました。
「マサミさん、もう露天風呂に入ってるみたいですね」
「そのようですね。マサミさんもお一人では寂しいでしょうから、私たちもいきましょう」
私たちも早く露天風呂に入りたいという気持ちで、ササッと服を脱いでしまい、脱衣所から隣の浴室へと移動したのでした。
浴室にはシャワーなどがありますので、まずは体を洗ってからです!なにより、汗を早く流したいというのが本音なのですよ……!
「それでは、先にワカナちゃんからどうぞ」
「……お言葉に甘えて」
シャワーと椅子が1人分しかないため、ここは順番にするしかありません!ですので、一番露天風呂を楽しみにしておられたワカナちゃんに一番を譲りました。
ワカナちゃんが体を洗っている間、3人で色々な話をしたのですが、ルビアちゃんが『ワカナちゃんは小柄で手足が細いから羨ましい』と言ったことから、スタイルなどの話になり、ワカナちゃんも『ルビアちゃんも胸は大きいし、手足も長いから憧れる』といったような話が続いたのです。
「……それじゃあ、お先」
「はい、マサミさんに私たちもすぐに行くと言っておいてください」
「……うん」
ワカナちゃんが体を洗い終え、浴室から脱衣所を経由して露天風呂へと向かわれました。ですが、ワカナちゃんは露天風呂の入口でドアを開け、一時停止しておられました。
「……ちょっと寒い」
真っ先に脱衣所のドアを開けたワカナちゃん。それもそのはず。少々ぶるっと震えておられましたが、確かに外気が夜らしい冷たさで、少し肌寒く感じました。
そんなこともあり、ワカナちゃんは少し小走りで露天風呂へ。私たちも早く体を洗い終えて、露天風呂に浸かりたい。そんな気持ちで、体を洗い終え、露天風呂に入ったのです。
しかも、ルビアちゃんは先に洗い終えたのに、わざわざ私と待っていてくださったのです!ルビアちゃん、イイ子すぎます……!
こうして先に入っていたマサミさんとワカナちゃんとも合流し、一緒に露天風呂で至福の一時を過ごしたのです。
「それにしても、ルビア」
「ど、どうかしましたか?」
突然マサミさんがルビアちゃんの体をジーッと見始められたので、ルビアちゃんも少し戸惑っておられるようでした。
「……ルビアってスタイル良いなって思っただけ」
「それを言うならマサミさんもスタイル良いじゃないですか……!」
「いやいや、アタシは短足だから、ルビアみたいに手足長くないし……」
「いえいえ、マサミさんは手足短くないですよ。だって……」
そこからはルビアちゃんとマサミさんがスタイルのことで色々と言い合っておられましたが、私からすれば2人とも揺れるほどお胸があって羨ましいのです……
それはさておき、そんなこんなで露天風呂に20分も浸かった頃。さすがにのぼせそうだということで、4人全員で露天風呂を後にしたのでした。
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