第144話 装飾品、やっぱりスゴイのです……!

「それじゃあ、次はボクのステータスを」


 姉のマサミさんのステータスを見たからなのか、弟のマサルさんがステータス画面を開いて見せてくださいました。


 ―――――


 プレイヤー名:マサル

 職業:鍛冶師 《ブラックスミス》

 炎魔法レベル10


 累計ステータス値9133

 体力 1644

 魔力 1766

 力  1889

 耐久 1278

 敏捷 1400

 魔耐 1156


 装備

 頭   【鉄の兜 《耐久+26》】

 体   【鉄の鎧 《耐久+94》】

 右手  【鉄の金槌 《力+126》】

 左手  【】

 腕   【鉄の篭手 《耐久+15》】

 脚   【鉄のブーツ 《敏捷+30》】

 装飾品 【】【】【】


 ―――――


「今のところはこんな感じです。といっても、皆さんからしてみれば本当に弱っちいと思いますが……」


 マサルさんのステータスはまだ4桁ではありますが、炎魔法をレベル10まで極めておられます。それを思えば、全然弱っちくなどないのです!


「マサルさんは弱くないと思います」


「ルビアさん……?」


「私、マサル君が武器屋の仕事も頑張って、クエストも受けて強くなろうとしているのを知ってます。だから……!」


 ルビアちゃんはいつもとは別人のようにアツく語っておられるので、ビックリしました。ですが、そのことにご自分でも気づかれたようで、途中で言葉を紡ぎ出すのをやめてしまわれました。


 そして、そんなルビアちゃんからの言葉にマサルさんは面食らったご様子でしたが、表情を緩ませて嬉しそうにしておられました。


「ごほん。おアツいところ悪いんだけど、次はオレのステータスでいいかい?」


「「はっ、はい!もちろんです!」」


 なんでもないテツさんの一言に肩をビクリとさせたルビアちゃんとマサルさん。2人とも顔を赤らめているのが、見ていて微笑ましいのですよ。


 それはさておき、お次はテツさんのステータスなのです。


 ―――――


 プレイヤー名:テツ

 職業:魔道具師 《アイテムメーカー》

 土魔法レベル8


 累計ステータス値7390

 体力 1168

 魔力 1442

 力  1027

 耐久 1087

 敏捷 1378

 魔耐 1288


 装備

 頭   【学者の帽子 《耐久+24、魔力+21》】

 体   【学者のローブ 《耐久+80、魔力+93》】

 右手  【羽根のタクト 《力+74、魔力+111》】

 左手  【】

 腕   【】

 脚   【錬金術師の靴 《敏捷+59》】

 装飾品 【ワイバーンのウロコ 《体力+100、力+60、耐久+60》】【守護者の指輪 《耐久+28、20%の確率で睡眠と麻痺、混乱をガード》】【聖戦士の十字架 《体力+210、魔力+202》】


 ―――――


「テツさん、装飾品が前のモノに変わっていますが、改めて見ると効果が高いモノばかりですね……!」


「そりゃあそうさ。みんなに出して貰うんだから、値段も効果も高いモノにしておかないと……おっと、口がすべったみたいだ」


 テツさんが黙ってしまったのはユーカさんからにらまれてしまったからのようです。ですが、生産職のテツさんも着実にステータスを伸ばしておられているのは、スゴイなと感じたのです。


「あの、次は私でもいいですか……?」


 ――次に口を開いたのは恥ずかしさから口を閉じていたルビアちゃんなのでした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る