第29話-賭け-
命懸け、なんて言葉があるよな。
でも、ほんとに命を賭けちまうのはやめた方がいいぜ。
ある大学生四人が集まって麻雀をやっていた。
あんまり大きな声じゃ言えないが、金も少し賭けてたらしい。
で、その日は一人がずっと負けててな。
とうとうこれ以上賭ける金が無くなったって時に、こんなことを言い出したんだ。
「これで最後だ。今度は命賭けてやるよ」ってな。
悪い流れってのはあるもんだよ。
今度も結局そいつの負け。
で、賭け金の徴収はどうするって話になった。
まあ本当に命なんてもらうつもりは無かったし、なんだか可哀想だからって話になった時。
そいつが急に苦しみだしたかと思うと、ぱたりと倒れて動かなくなっちゃったんだ。
急いで救急車を呼んだけど、完全に手遅れだったってさ。
原因は不明。
体のどこにも異常はなかったらしい。
とすると、まあ、原因は一つだよなぁ……?
お前らも、賭け事はほどほどにな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます