第7話 王女様がいるなんて......

「温かい......」




朝起きて一言目がそれだった




「マスター、私の胸は大きくありませんよ?」


「そう言うことじゃないから!!」




俺は決して変態ではない!! 紳士だ!!!




「とりあえず、今日は旅のための食糧とかできれば魔法アイテムとかを買いたいと思う」


「わかりました。では少ししたら行きましょう」


「そうだな、その前にごはん行こうか......三日ぐらい食べてないからさすがに力が出ない......」


「わかりました。少々待っててください。」




そう言ってポンッとスープやパンを出す




「え?! モンドールも生成スキルを使えるのか?!」


「私は食料とか小物を作れるぐらいです」


「それでもすごいな......しかも美味い......」


「ありがとうございます」




そのあとは食料やらを買ったりしました。




「やっぱり旅と言ったらケッテンクラートしか思いつかん......」




ケッテンクラート。ドイツで開発された乗り物だ。前はバイク、後ろはキャタピラと独特な感じになっている。




「マスター。だったらブッシュマスター防護機動車なんてどうですか?」


「それだーーー!!」




ブッシュマスター防護機動車。オーストラリアで開発された車両。輸送防衛者って日本で呼ばれている。最近自衛隊に配備された車両だ。




「よし、さっそくブッシュマスター防護機動車召喚!!」


「結構デカいですね......」


「ああ、デカい......。モンドールは上の7.62機関銃を使って辺りを偵察しといてくれ」


「わかりました。」




エンジンをかけてブッシュマスター防護機動車を走らせる




「ヤバい......これめちゃくちゃロマンがあるんだが......」


「あの、マスタ~......」


「なんだ? モンドール......」


「高さが高すぎて外が見えません......」


「あー!! 忘れてたーーーー!!」






なんだか盗賊とか出ると思ったが、平和なものだな~。




「マスター。前方に魔物がいます。それと馬車と兵がいます」


「報告ありがとう。機関銃で援護してやってくれ」


「分かりました」




すぐに7.62mm機関銃がダダダダダダダと音を立てて銃弾が発射される。もちろん薬莢はすべて回収している。




「なんだ?!魔物が急に倒れていくぞ!」


「なんだあの走っている箱は!」


「わからない、だが敵ではなさそうだ」




「敵、殲滅しました」


「ありがと。少しあの兵と話してくるね」


「わかりました」




「あなたは何者ですか?」




何者って名乗る程度のものでもないんだよな~。う~ん、じゃ~




「俺たちは、自衛隊です」


「自衛隊? 軍なのか?」


「軍ではありません。自衛隊は攻めてきた敵などを排除したり、人を助けたりするのが自衛隊です。(この世界では)」


「そうなのか......先ほどはありがとう」


「いえいえ、ただ当然のことをしただけです」


「いや、言わせてくれ。君がいなかったらあの方が守れなかった......」


「あの方?」




なんか面倒ごとの予感がする......




「大丈夫です。この方は敵ではないです」


「ありがとうございます、騎士様」




そう......この馬車の模様、この口振りから今察してしまった......そう、それは......




「初めまして、私はレアロール王国第一王女、シルフィード.テラ.レアロールです。」




やっぱり! 面倒ごとが増えていく......誰か助けてと言いたいところだがなぜかこのシルフィードさんは幼く、金髪でド直球で可愛い!!




「王女様でしたか、助けられて光栄に思います」




一応面を下げておく




「面を上げてください。それより......あの走る箱はなんですか?」




ん? この王女様、もしかして好奇心旺盛なのかな?




「あれは車と言う走る鉄の箱です」


「あの上に顔を出している少女は?」


「あぁ~、完全に忘れてた。あの少女は私のオートマタ、モンドールです。しかも武装解除してなかったな。武装解除! モンドール、こっちへ来てくれないか?」


「わかりました、マスター」




トコトコとこっちへ近づいてくる。正直可愛い




「モンドールさんと言うのですね! 初めまして、私はレアロール王国第一王女、シルフィード.テラ.レアロールと言います。よろしければお友達になってくれませんか?」


「いいですよ。」


「ありがとうございます♪」




ああ、天使が二人になってもう昇天しそう......

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