主人公の言う不幸の中身が描写されていないので、
「中高大で志望校落ち?就職落ちまくり?それって志望高望みし過ぎなのでは?」
と思われてしまうんだと思います。
例えば、校内成績常に上位で、模試では常にA判定なのに、
本番試験で遅刻や体調不良や異常なあがり症等もなく、
試験の手応えも良かったのに、何故か落ちたというのなら、
不思議な不運や不幸が働いている人なんだなぁと印象付けられますよね。
でもそういう描写はありません。
転生後の描写を見ていると、どうやらきちんと努力もし、結果も出しているのに、
節目節目でありえない低確率を引き当てる人、ということがわかり、
ここでようやく、日本時代もそうだったのだと推測できるようになります。
主人公は不幸というより、運が悪い人ということですかね。
作者からの返信
一言で表すと「無力」なんです。
どれだけ勉強しても届かなかった。
どれだけ打ち込んでも選ばれなかった。
どれだけ受けても落とされた。
高望みと言われればそこまでですし、実際そうです。
しかし、当人の感情では「諦めきれない」のです。
いわば、主人公は「子供を抜け出せなかった人間」なんです。
だから、作者として「不幸」や「不運」で片付けたくなかった。
ひたすら「無力」でありながら認められず、目をそらし続けてきたカッコ悪い人間。
それが、小森銀ニなんです。
そんな銀ニ(シルバ)が神獣たちに救われ、ダメな自分と向き合い、成長していく。
この作品は、そういう作品なんです。
不幸のバロメーターは人それぞれなので、これもある意味不幸なのかもしれないですけど、たった1年就職できないだけで、志望校でなくても高校大学と卒業してるし、一人暮らしでコンビニで弁当買えるだけの財力もある。
他の方も言ってますが、自分の実力に合わない高望みした進学先や就職先に行けないことを嘆いているだけで、イマイチ共感できないです。
志望校の受験や就職面接のたびにトラブルにあったりと、もっと不幸話を掘り下げると、共感できるかなと思います。
鬱の人に頑張れと言ってはいけないという一般的な認識があるように、多分主人公の中でやれるだけの事をやってうまくいかない。
運が悪いとか、時代背景が悪いとか、自分以外の何かが悪い方に重なった結果の人生だったんだろうなと。
まあそんな人たくさんいるわけでしょうけど。
高確率でSランクとの事ですが、世界にとってのSランクと自分の中でのSランクは違うと思うので、なんとかなると思います。
前世の不運が実力不足が原因か、実力が十分に有ったのに運が悪かったり妨害により不運に見舞われたのかで、印象が変わると思います。
ぶっちゃけ、志望校に受からなかったり、レギュラーに成れなかったり、就活が上手くいかないなんて実力が無ければ上手くいかないのは良くあることなので、ただ上手くいかないだけでは個人的に今一共感が出来ませんでした。
人一倍頑張ったけど試験当日に風邪を引いたとか罪を擦り付けられたり誤解されて色々と駄目になった等の不運のエピソードを加えた方が共感を得られるのでは?と思います。
編集済
結局、お前は死ぬのを選ぶのか?シルバよ……
まあ、お前が選ぶってんなら、それもいいけどよ……
でも、それでいいのかな……?