第26話 勇者、大望を抱く

 アルフレッドが安息日にニッポンでの休暇を満喫する中で、なにより楽しみにしている事が三つある。


「珍しい風景」

「最高の酒」

「美味しい料理」

「様々な風呂」

「素晴らしい宿」

「なんと言ってもスクランブルエッグ」

「よく分からない文化」


 ……かぞえてみたら三つじゃ済まなかった。


 とにかくニッポンは見るもの触るもの、全てが珍しいのだ。

 アルフレッドは、そんなニッポンを旅するのがとても楽しい。


 なので逆に言ったら、自分の世界でもありそうなものはまたいで通る。

 ニッポンにいられるのは、一度の休暇でわずか一昼夜。いつでも見られるものについやすような時間はない。

 そして、そんなものに費やしてもいいお金はもっとない。


 だからアルフレッドは腹が減った時でも、実は何を食べるかは厳選している。

 ハンバーガーみたいな特殊な物でなければパンは食べないし(朝食の食べ放題を除く)、焼いただけの肉にも興味がない。

 ただでさえ美味い物が多いニッポン。

 カレーや牛丼、刺身など、こちらでしか口にできない美味は数多い。ニッポンが異世界に誇る料理を味わうだけで、もう時間も財布も余裕が無いのだ。




 だが、そんな彼にも転機が訪れた。

 アルフレッドに考えを改めさせたのは、先日スーパーでもらったひとかけらの肉。


 ──小指の先ほどのものすごく小さい、塩も振っていない、本当にただの肉。


「あれは……美味かった!」

 今でも夢に見る。


 “A5ランク”の神戸牛。


 ──異世界の勇者に、あの肉質は衝撃だった。

 A5ランクの事を思うとアルフレッドは今でも胸が高鳴り、腹が鳴る。自分の世界に無いだけに、アレを腹いっぱい食べるのは魔王討伐よりも困難だ。


「なんと言うか、もう全然別物なんだよな。本当にこれ牛の肉なのかと疑ってしまうくらい……とにかく最高だった」


 柔らかすぎるほど柔らかく。

 溢れ出る肉汁、甘露な牛脂。

 肉でありながら舌の上ではかなく溶けて消え、後に残るはただ『美味かった』という記憶のみ。

 

「あんなものをもしも、毎日ぶ厚いステーキで食わせてくれるのだったら……さすがの俺でも、魔王に臣従を誓ってしまうかも知れない……」

 勇者であるアルフレッドが、うっかりそう思ってしまうほどに。

 ニッポンの最高級牛肉は別次元の美味であった。

 

「……魔王よ」

 足を停めたアルフレッドは空を見上げ、いまだ遭遇もできていない魔王の顔(想像)を雲間に思い描いた。


 貴様がどんなヤツかも知らないが。

 前向きな声掛け、待ってるぞ──。


   ◆


「そう考えると、ウラガンにもありそうな料理を避けていたのは失敗だったのかもしれない」

 最近アルフレッドはそんな考えになりつつある。

「同じように見えても、素材も違うし料理法も違う。たとえ同じでも、ニッポンではより美味く感じられるように一工夫している……そんな気がするんだよな。よくよく考えれば焼き鳥だって、あのタレで味付けしていなければウラガン自分の世界の鶏の串焼きと大して変わらないんだと思うんだ」

 存在を無視された塩派の抗議、待った無し。


「だから、焼き鳥を愛する俺はコレも試してみた方が良いのではなかろうか」

 そんな事を言って食欲を正当化させながら、アルフレッドは店の前の看板を眺めた。


“今だけ限定! 人気の三種お試しセット(カルビ・ハラミ・ホルモン)九百八十円”


 アルフレッドが入るか悩んでいた店は、焼き肉店とかいう商売らしい。




 “焼き肉”。

 その存在自体は、店があちこちにあるのでアルフレッドも知っている。

 ただ、今まで勇者は“焼き肉”なる料理を試したことはない。


 と言うのもこの店は、どうも生肉を受け取って客が自分で焼けと言うシステムらしいのだ。

「いや。どういうことなんだ、それは」

 アルフレッドは、店のコンセプト自体が不思議で仕方ない。


「生肉を渡して客に焼かせる? それは料理屋じゃなくて肉屋の商売だろう」

 至極もっともな疑問を浮かべ、アルフレッドは首をひねった。

「接客がどうこうどころか調理さえ放棄するっていうのは、食べ物屋としてどうなんだ? そこが飲食店のキモなんじゃないのか?」

 普通の料理店はどんな料理を作り上げるかで人気が決まる。素材とコンロを客に出して調理を任せるなど、想像できる範囲を超えている。

 だからアルフレッドは焼き肉店について、こう考えていた。

「たぶん、あれだろうな。スーパーで肉を買っても家にかまどがない貧乏人が、それでも肉を食いたいからコンロも借りるっていうシステムなんだろう」


 アルフレッドは知っている。ニッポンにはそういう場所と道具を材料と合わせて貸す商売があるのだ。

「テレビで見た“キャンプ場”とかいう場所貸し屋も不思議だよな。なんで野営するのに一々場所を借りるんだろう。その辺りの山でテントを張ればいいのに」

 旅の途中で日が暮れて来て、この辺りで野営するかと思った時にちょうどそこにキャンプ場がある確率はどのぐらいなんだろう?

「そもそもそんな店を経営するくらいなら、宿屋を始めれば事足りるのでは? 田舎の汚い宿だって、床がある分テントよりマシだろうに」

 シートを敷く前に地面の石を取り除いたり、草を刈ったりするのが面倒なのだろうか? それとも沢の水が飲めるかどうか、街に住むニッポン人には判断がつかないのだろうか?

「ちょっとの手間を惜しんで金で解決する辺り、ニッポン人は金があるのか無いのか分からないな。……もしや、宿に泊まるよりテントの方が良いって変人が、商売が成り立つほどたくさんいるのか? ハハハ、そんなバカな」


   ◆


 まあ野営の話はどうでもいい。今アルフレッドが気にしているのは“焼き肉”だ。


 はじめアルフレッドは焼き肉店を、“貧乏人が肉を食うために自炊する場所を借りる店”だと考えていた。

 しかしある時、高級そうな店が外に貼り出していた値段表を見たら……。

「“上ロース”千八百円、“上タン”二千五百円だと!?」

 あまりの衝撃価格に、勇者は戦慄した。


 ロースやタンというのがどういう肉だか分からないが、この店で思うままに肉を食ったらおそらく……代金は二万円を超える。


「金がない人間がせせこましく肉を食いに来る店じゃないぞ、ここは!?」

 すごくイイ肉を出してくれるのかも知れない。

 全部A5ランクなのかも知れない。

「だけどそれなら、なんで店が焼いて出してくれないんだ……?」

 せっかくの高級肉、料理人が最高の料理に仕上げて出してくれればさらに良いはずなのに……。

 

 この矛盾している商売、アルフレッドは全く理解できなかった。


   ◆

 

 今、アルフレッドはその謎を解く機会を得たのかもしれない。


 店のグレードは違うけれど、ここも焼き肉店には違いない。アルフレッドが知りたいのは焼き肉店という店のやり方であって、肉自体の良し悪しは別問題だ。

 疑問に思っているところに、ちょうどリーズナブルなお店。

 これは、試してみろという神の思し召しなのかも……。


「自分で焼く手間があるのは面倒だけど……ニッポンの肉を三種類試せるのは面白いな」

 以前食べた回転寿司みたいなものだ。そこそこ安い値段で部位の違うニッポンの肉が試せるのなら、ぜひとも食べておきたいと思う。 

「ニッポンの物なら、ただ自分で焼く肉も違うかも知れない。ここはひとつ、試しておくべきだな。九百八十円で三種類だし」

 そして値段も大事だが、もう一つ重要な要素も。

「なにより、この匂い……」

 アルフレッドのいる店の前にまで流れて来る、“ただモノでない”香ばしい肉の匂い……。

「さばいただけの肉に、こんな香りが付くわけがないぞ。これはきっとニッポン人が、いかにもニッポン人らしく肉を魔改造しているに違いない!」


 アルフレッドの腹がギュルギュルと鳴る。

 この素敵な芳香の元をみないことには、もう一歩も歩けない。

 意を決したアルフレッドは決然と、店に向かって一歩を踏み出した。


 財布の残額を確認してから。


   ◆


「ほぉー……!」

 アルフレッドはすぐに運ばれて来たトレーの上を、しげしげと眺めた。

「これがお試しセット……」


 追加料金無料だと言うので特盛で頼んだ、どんぶりのコメ。

 ちょっと緑の葉っぱワカメが浮いているだけの、無色透明のスープ。

 小皿に申し訳程度に盛られたキムチ牛丼に載せるヤツ

 そして。


 茶色っぽく色が変わった……生肉三種類。


「本当に生で出してきやがった……」

 分かってたけど。

 分かってて注文したんだけど。

「こう、アレだな。『冗談だよな?』って念を押すと、『本気だけど?』って返ってくるのがいかにもニッポンなんだよな……」


 これが運ばれて来るまで、アルフレッドはちょっと疑っていたのだ。

 生で出て来るってのは自分の早とちりで、メニューの写真が生肉なのは素材の鮮度を見せる為だとかなんとか……なんじゃないかと。


「それでは火をつけさせていただきます」

「え?」

 アルフレッドの間抜けな返事を待たずに、トレーを運んできた店員は机の下で何かのスイッチをひねった。

 

 アルフレッドの目の前で、机にハマった網の下が明るくなった。

「あ、これがコンロ……」

「網が熱くなりましたら焼いても大丈夫です」

「あ、はい」

 店員が去った後も、アルフレッドは卓上を眺め続けた。 


 生肉と、コンロ。


 ずっと見てても、何も状況は変わらない。

 そんな基本的な事を思い出させてくれたのは、熱を発散し始めた網だった。

「本当に生肉なんだなー……」

 やっぱり調理はなかった。

「まさか本気だなんてなー……『本当は違うんですよー』といつ言われるかと思っていたんだが」


 マジ、生肉。


「刺身みたいに、このまま食べる……なんてことは?」


 目の前の壁にハッキリ「当店の肉は生食用ではありません! 良く焼いてお召し上がりください」と書いてある。

「……違うようだな」

 やはりこの肉をアルフレッドが焼くようだ。


 一緒に付いてきたデカいピンセットトングで、一枚摘まんでみた。

「この色……たぶんタレで注文したから、漬け込んであるんだろうな。コイツを、この網で……」

 壁の注意書きには良く焼いて食べろと書いてあるけど、アルフレッドは元よりそのつもりだ。

 とまどいながら網の上に、“カルビ”なる肉をそっと載せる。


 途端に響く、激しいジャーッ! という音。

 それと同時にバチバチと破裂するような音を立て、油の飛沫が激しく踊り狂う!


「ヒィッ!? ちょっ、店員さーん!?」

「どうしました」

「これ! お、置いた途端にはねてっ……!?」

「網だけの状態で加熱しすぎですね。このレバーでちょっと火を弱めて下さい」

「……それだけの話?」

「はあ」

「あ、そうですか……」

 どうやら今の現象、特に珍しくもないようだ。


 冷静に処理されると、派手にビビった異世界の勇者は立つ瀬がない。

 赤っ恥なアルフレッドが気まずい思いで小さくなると、店員が白い煙を立て始めた肉を指さした。

「あ、もう焼き過ぎです。ひっくり返してください」

「え、もう!?」

「カルビは脂が多いので、焼き色が付いたらすぐに裏表を返した方が良いですよ」

「うおっ、本当だ! 焦げてる!?」


   ◆


 一枚目は、散々な出来だった。

「旅の途中で獲った獣を炙って食べる時は、もっとうまくやってたつもりなんだけどなあ……」

 焚火とガスコンロでは、火加減がだいぶ違う。ついでに言えば安い焼き肉店の肉の薄さでは、強火で焼いたら熱が通るのはあっという間だ。

「なんで薄い肉一枚焼くだけで、こんなに疲れるんだ……」


 不慣れな調理に精神力をガリガリ削られた勇者は、しょぼくれた顔で小皿に取った肉を見下ろした。

「ま、いいや……問題はこれが、どんな味がするかだな」

 とにかく、一応はできた。

「どれ、自分で焼く肉の味は……」

 半分黒くなりかけた肉を、アルフレッドは説明書きの通りに小皿の付けダレにひたし……口に入れてみた。


 

 世界が、白い光に包まれた。



「──────ハッ!?」

 思わず精神体だけ神の世界に吹っ飛ばしたアルフレッドは、ちょっと間を置いて現実世界に戻ってきた。

「なんだコレは!? 肉が、タレの味がする!」

 当たり前だ。


 アルフレッドは今の驚きをうまく言葉にできなくて、顔をしかめながら頭髪を掻きむしる。

「いや、タレなんだけどタレなんじゃなくて、焼き鳥のタレとはまた違ったちょっとピリ辛でもっと濃いめと言うか、牛肉のアクの強さにも耐えられるコクがあるって言うか……とにかくタレの味がする!」

 話はそこに戻ってきてしまう。


 肉に香辛料を振るのはウラガン王国でも珍しくない。

 臭み抜きとか、一歩進んで腐りかけをごまかすとか、そういう用途で香辛料や香草をすり込んだりする。

 ただ、味付けは基本的に塩だ。

 だからなんとなく塩に風味が付いている、あるいは軽く舌に刺激がある。そういう程度の違いになる。

「でもこの焼き肉用の肉、これは肉にしっかりタレの味がしみ込むまで味付けしてある。それも牛肉の脂の多さを包み込めるだけの、すごくしっかりした味のタレだ」

 甘くてちょっと辛くて醤油っぽい。このタレは鶏のみならず、牛でも豚でも山羊でもカバーできそうだ。

「こうしてみると、焼き鳥のタレは淡白な鶏に合わせて調整されていたんだな。それに比べると、コイツはだいぶ濃いぞ……」


 そして、この濃さに合うモノと言えば。

 アルフレッドは山盛りのコメに箸を突き刺した。


 肉の味が残っているうちに。

 くどいほどの甘みが舌を占めているうちに。


 肉の味が消える前に、これも味が淡白なコメを口いっぱい頬張る。

「やっぱり合う!」

 濃すぎた肉の味付けタレが、コメの分まで旨味を先払い。そしてコメがあるからこそボリュームが膨らんで、口の中一杯に美味いモノが詰まっている幸福感が……。


 この感覚、アルフレッドは知っている。

「来たぞ……牛丼現象コメと肉のマリアージュ!」

 そのネーミングは焼き肉にとって褒め言葉なのかどうか。

「これは美味い。そして、なぜ自分で焼くか分かったぞ!」


 これだけの肉を料理人が焼いて、皿に載せて持ってくる。

 最初の数枚は今ぐらい美味いだろう。だが、食べ進めるうちに肉は急速に冷めてくる。

「自分で焼けば、いつだってと言うことか」

 自分のペースに合わせて、常に焼きたて。

 コメと合わせるこの食べ方で、それは最高の提供方法な気がする。

「そうか、自分で調理するのが贅沢なのか……」

 難しい調理法でもない。肉を網に載せて、頃合いを見てひっくり返すだけだ。これなら一般人でも調理できる。


 アルフレッドは次の一枚を気を付けて焼いてみた。

「焼き加減はさっきよりいいと思うが……うむ!」

 二枚目はコゲもつかず、まさに“イイ感じ”。

「これは、コメが足りなくなるかも!」

 カルビ二枚でばくばくコメを食べてしまったけれど、皿の上にはまだハラミもホルモンも、三種合計で十数枚の肉が残っている。

「コメだけ追加はできるのかな」

 答えを求めてアルフレッドが壁を見たら、お替わりごはんの値段が書いてあった。

「お替わりはコメだけで二百円か……ん?」

 そしてその横に、もう一つの手段も書いてあった。

「……ビールと、レモンサワーも大特価だと?」


 なんてこった……これは、足りなくなるじゃないか!




 もう一度財布を確認したアルフレッドは店員を呼んだ。

「はい、追加のご注文ですか?」

「コメのお替わりと……レモンサワーを……」

 店員は注文端末から顔をあげて、自信なさげなアルフレッドの顔と皿に残る肉を見た。

「……もしよろしければ、今なら三種お試しセットから五種満足セット(千四百八十円)に切り替えできますが」

「…………お願いします」


   ◆


 焼き肉。

 これもやっぱり、ニッポンの神秘であった。

「なんで『自分で焼かなくちゃならないんだ』と思っていたが。いやはや、試してみれば奥深いな、焼き肉も」

 ニッポンの不思議飯は、アルフレッドにどんぶり飯二杯とレモンサワー二杯を消費させる程度には奥深かった。

「それに以前のジュースを出す機械ドリンクバーでも思ったが、店員がやるはずの作業を自分でやってみるのも面白いな。最高の状態で食べる為と思えば、これはまたやってみたい気がする」

 野宿でウサギや鳥を焼くのとはまた話が違う。仕込みをしてある肉を、冷たく冷やした酒を飲みながらゆったり焼くのは面白い。


 焼き肉店は多数ある。こういう所だと分かれば、以前のハンバーガー食べ比べのように他の店も回ってみたい。

「あんまりお高い店は無理だが、どこかほどほどに良さそうな店はな、い、も、の、か……」

 チラリと見えた看板に勇者の独り言は途中で途切れ、アルフレッドは思わず足を停めていた。

 焼き肉店がある。

 焼き肉店なのだが……看板には、こうあった。


“焼き肉食べ放題 百二十種類・三千九百八十円から”


「ひゃく、にじゅっしゅるい……」

 信じられないものを見たアルフレッドの目が点になっている。

 しかも。

「食べ、放題だと……」


 焼き肉が。

 いくら食べても物足りないと思えた、あの味付け肉が。


 百二十種類も、食べ放題。


 ビジホの朝食やいつかのオーダーバイキング中華料理食べ放題のように、いくら食べても同じ値段。


 看板の二、三枚くらい、視線が貫通するんじゃないかと言う目つきで店を見つめていたアルフレッドは。

「……………………フッ」  

 不意にニヒルに笑みを浮かべると、その場を離れ歩き出した。

「今はまだ、そのタイミングじゃないな」


 焼き肉食べ放題にチャレンジするならば。

 最高の空腹具合。

 最高の食い意地。

 最高の体調。

 つまり最高のコンディションを整えて臨まなければ、後悔してしまう。


 これから一週間。

 大いに身体を動かし、より胃を広げるように努め、特に安息日に最高に空腹になるようにベストの食欲を整えねば。


 目標の定まったアルフレッドは、一週間後を見据えて不敵な笑みを浮かべた。

「ふるえて待つが良い、ニッポン。来週、俺の全力を見せてやる!」


 俺様の、真の食欲をな!


 魔王にも言ったこと無い決めゼリフを放つと、勇者は帰還前のシメの一杯を呑みに居酒屋へと入っていった。 

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