第11話 髪を乾かしたいということ
魔法でお湯が出せるなら、温風だって出せると思ったのは、お湯で頭や体を洗えるようになってからだ。
まだ、お風呂に入ること、浴槽に浸かるということはできていない。
日本ではシャワーがメインで、たまに浴槽に浸かるくらいの生活だったので、お湯で頭と体を洗えるだけで、だいぶ嬉しい。
お湯で頭と体を洗う良さも奴隷の3人に理解してもらって、今では結構お気に入りみたいだ。
さて、奴隷の3人の前に風魔法のスクロールを置く。
風魔法もわかりやすいネーミングで、ウインドという。
風魔法のスクロールでウインドを覚えてもらい、温風を出す練習をしてもらう。
あ、温風の温度を間違えるとやけどをするので、最初は温い温度を心掛けるように伝えておく。
温風は髪を乾かす為と伝えたが、いまいち理解をしてもらえていない気がする。
まあ、使ったことがないとわからないよな。
温風はお湯を出す魔法と同じ要領で出すことができた。
お湯を出せることで、他のこともできるようになるのは嬉しい。
別にお湯を出して世界を牛耳るとか考えていないので、生活で使用できるレベルでOKなのが味噌だ。
突き詰めてもいいけど、広く浅くくらいが負担がなくて丁度いい。
では、ちょっと試させてもらおうかな。
ほれほれ、君たちお風呂に入った後だから、髪がまだ濡れているだろ?
どんな感じか試してあげようじゃないか。
滅相もないとか、いいよ。
初めてお湯で頭と体を洗ってあげたときと同じ体験をするだけだよ。
これくらいご主人様特権で初めてをもらってもいいよな。
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