第3話

「よし!!今日から俺達もヒーローかぁ…!!」


此処は無限学園高校ヒーロー部。先輩から任命された4人のヒーローが世界中の学校を滅ぼそうとしている、面倒くさい悪の組織「トキタイー帝国」から学校を守る為に戦う部だ。

ちなみにレッド枠の俺、文彦はヒーローとして張り切り過ぎたのか、部活が始まる10分前に早く来ちまって暇してる所だ。


「どうだ?ヒーローになった気分は?」


…暇じゃ無かった。


「せ、先輩!?」

「おう」


ああもう!!質問したい事が多すぎて何から質問したらいいかわからねぇよ!!

とりあえず…


「ひ、ヒーローって本当だったんですね…」

「そうだよ」

「そ、その…」

「まあ大体の事はあっち側から説明があっただろ。それで、今までに何体倒した?」

「…1体です…」

「そうか…じゃあゴールまであと4体だな」


ゴール?一体どういう事だろう?俺達の倒す敵の数は限られているって事か…?

その時、


「こんちゃーす」


残りの3人もやってきた。


「丁度いいや。いいか?お前等よくきけ。お前達の倒すべき敵の数はあと4体。そいつ等を倒せば正式にヒーローとして認められる。その後は各々で敵を見つけ次第、戦っていく。それがヒーロー部の活動だ。」

「…てことはあと4体は全員で倒さなきゃいけないって事ですか…?」

「そういう事だ。スーパー戦隊は団結のヒーロー。今はこの4体を倒す事によって、その団結力を養うのが目的だ。しかし、これから先の戦いにはこの『ビークル召喚カード』が必要になってくる。今日はこれを渡しにきた。使い方はもう教えた筈だ。」


それだけ言って、先輩は帰っていった。


「あのさあ…空気壊すみたいで悪いんだけどさあ…」

「ん?どうした千鶴?」

「えっへへー。実はね…」

「おう…」

「彼氏、できちゃいましたー☆」


…確かに壊れたな。完全に。でも…



一方その頃。

「遂に完成した…これぞ『ガチででっかくしちゃうハンマー』!!」

「お嬢様…それはそのまんま過ぎるかと…」


とりあえず、トキタイー帝国も準備を進めていた…












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