第214話 誘拐

ブシュッ!

「ぎぃあぁぁぁ!!」


本来ならば、四撃目で正中線せいちゅうせん、つまり、体の真ん中を切り裂くところを、敢えて外して片腕を肩から切り裂く。


切り裂かれた腕は、槍を握ったまま離れず、ブランと槍から垂れ下がる。


「腕ぇぇぇ!うがあぁぁぁ!!」


「なんだ?そんなに嬉しかったのか。それならもう片方も切り落としてやるよ。」


ザシュッ!カランッ!


「ぎあぁぁぁぁぁ!」


どうやら腕を切り落とされる事が嬉しいらしく、ウンゼツは歓喜かんきの声をあげる。

もう片方の腕も切り離され、槍が地面に落ちる。


「そうかそうか。嬉しいか。それは良かったな。」


両腕を無くしたウンゼツは、そのまま仰向けに倒れてしまう。


「両腕が無くなってから倒れたりしたら、なかなか起き上がれないぞ。大丈夫か?」


「いぎゃぁぁぁあああ!」


芋虫のように体をくねくねさせて俺から離れようとするウンゼツ。

動く度に切れた肩口からピュッピュッと血が飛び出してくる。


「フーッ!フーッ!」


息を荒らげ、目を血走らせ、地面に頬を擦り付けて這い回るウンゼツ。

痛みを我慢しているのか、それとも地を這う屈辱を我慢しているのか…歯を食いしばり、口の端から息を吐き出す音が聞こえてくる。


「どうした?俺を殺すんじゃなかったのか?」


「フーッ!フーッ!」


何も言わず、ただ俺を睨み付けるウンゼツ。


「フーッ!殺せ!」


両腕を失い、どうする事も出来なくなったウンゼツは、自分を殺せと言ってくる。だが…


「おいおい。散々人を無惨に殺してきて、自分の好きなように死ねると、本当に思っているのか?」


「フーッ!フーッ!」


「お前達は楽しんで殺してきたんだろう?相手を虫けらのように扱って。

ならば、お前も同じように、地を這う虫のように死んでいけ。」


ザシュッ!


「ぐああぁぁ!」


ウンゼツの両足首を斬る。


「ほら。逃げたらどうだ?兄の所へ行ければ、助かるかもしれないぞ。」


こいつに安らかな死など与えやるものか。


「ぐぞぉ…ぐぞぉぉぉぉ!!」


両肩口、両足から流れ出した血が、地面に染み込んでいくのが見える。


立つことも出来なくなったウンゼツは、体を捻りながら、ズリズリと地面を這って進む。


かなりの量の出血。もって数分というところだろう。


カチンッ…


俺は刀を鞘へ納め、ウンゼツの背中を眺める。


こいつらを片したのは良いが、ここから西へと向かうべきかどうか…

ゴンゾーが西に向かっているのは、敵の本丸が西…つまり街の中心に有ると考えての事だろう。俺も当然そう考えたからここに居るわけだが…恐らく師匠を含めた四鬼様方も中央へと向かうはず。

ゴンゾーも向かったとすると、街の暴徒共を鎮圧する者が手薄てうすになってしまう。

未だ、この状況を作り出した連中に対する怒りはフツフツと腹の奥に有る。しかし、怒りだけで動けば、街の被害は取り返しのつかないところまで行ってしまうかもしれない。


「俺の役割は、街を守る事…か。」


ウンゼツの実力を見るに、ゴンゾーがアテンに後れを取る事は無いはずだ。助太刀すけだちは必要無いだろう。


「リョウ先輩!」


声がして振り返ると、門下生の者達が立っている。カンジも無事のようだ。


「街の者達の避難は?」


「動ける者は既に東門から脱出しました!ですが…」


「動けぬ者達は未だ街の中か…」


剣戟の音や悲鳴は絶えず続いている。


「これより鬼士隊の鎮圧と動けぬ者達の救出を始める!」


「「「「はい!」」」」


「五人一組になり、事に当たれ!

俺は単独で強敵を排除する!お前達は救助を優先しろ!」


「「「「はい!」」」」


こういう時の為に、班毎に分かれる練習もしている。

即座に五人一組となり、街の中へと散らばっていく。


「ゴンゾー。そっちは頼んだぞ。」


西の方角に一度だけ目を向ける。


西に敵の本丸があるとしたら、中心に寄れば寄るほど強敵が増えるだろうし、阿吽兄弟より強い連中が待っているはずだ。

だが、ゴンゾーならば……


俺は首を横に振る。


「俺は、俺のやらなければならない事に集中するべきだな。」


街中の連中だってそれなりに剣術を学んできた連中だ。他の事に気を取られていれば、死ぬのは俺の方だ。

それに、数は馬鹿みたいに多い。俺も無傷では居られないだろう。集中だ…集中。


西の方角から目を離し、街中へ向けて走り出す。


目の端に見えたウンゼツは、既に息絶えていた。


ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー



鬼士隊の襲撃が始まる少し前。サクラは……


「…っ……」


いつものように、庭に立っている二本の桜の元へ向かおうとして、足元がフラついてしまう。


「…………」


何とか体勢を立て直せたけれど、手足が震えている。


「もうそろそろ…庭を歩く事も出来なくなりそうですね……」


シンヤ様がここへ来られてから二ヶ月弱。

余命は残り僅かだと言われていたけれど、それを最近は肌で感じるようになってきた。


お茶を飲もうと湯呑ゆのみを持ち上げた時、指に力が入らず落としてしまったり、何も無いところで躓いたり、朝起き上がる事が辛かったり……

兄上、ゴンゾー様、セナ…シンヤ様方にも、大丈夫だと、信じて待っていると言った。それは嘘偽りの無い本心。


でも………………


怖い。


本当は今すぐにでも大声で泣いて、死にたくないと叫びたい。


私はゴンゾー様の事を心の底からおしたい申し上げている。


もっとゴンゾー様の笑顔を見たい。


あの優しい声を聞いていたい。


あわよくば、その手に触れて体温を感じたい。


ゴンゾー様だけではない。


セナの笑い声を聞いていたい。

兄上の心配そうな顔を見ていたい。

もっともっと…皆の居る世界に居たい。


「私には…贅沢ぜいたくな望み……なのでしょうか……」


涙が出そうになるのを必死に堪えて、上を向く。


「ううん。弱気になったら駄目。

皆私なんかの為に動いて下さっているのですから、私が諦めるわけにはいきません。」


「サクラ!」


屋敷の中から兄上の声が聞こえてくる。


「兄上。」


「また外に出て!大人しくしていろといつも言っているだろう?!」


「ふふふ。ごめんなさい、兄上。でも、そろそろ桜の蕾が開きそうでして。」


「……そうか…もうそんな時期か。」


お医者様には、桜の花が散る頃。私の命も散るだろうと告げられた。


それを知っている兄上は、桜の蕾を恨めしそうに見ている。


「サクラ。大丈夫だ。今、シンヤ達がサクラの薬を探しに行ってくれている。

近いうちに全て揃うだろうと言っていた。安心して待っているんだ。」


「はい。」


「俺は今からランカのところに行って」

ドゴォォォォォォォォン!


「きゃっ?!」


「サクラ!!」


激しい爆音と地面の揺れ。私は立っていられず、その場に倒れそうになる。


兄上が外履そとばきも履かずに走り寄って、抱き止めてくれる。


「大丈夫か?!」


「は、はい。ですが……」


街の方を見ると、黒い煙が上がっていくのを確認できる。


「一体何が…」


物凄い揺れだった。


ドゴォォォォォォォォン!


「きゃっ!」


「くそっ!またか!」


二度目の爆音と地面の揺れ。


「サクラ!中へ入るぞ!」


「あ、兄上?!」


兄上は私を横に抱いて屋敷の中へと運んで下さる。

この歳になって恥ずかしい…けれど、それどころでは無い事くらい分かっている。


「シデン様!」


兄上が私を部屋の中へ移動させたすぐ後、女中さんの一人が、部屋の前まで走ってくる。


「何があった?!」


「鬼士隊です!鬼士隊の連中が街中で暴れているとの事です!」


「ちっ!鬼士隊の奴ら…とんでもない事をしでかしてくれたらしいな…」


「兄上。行ってください。」


「サクラ…?」


「私なら大丈夫ですから。」


「いや、しかし…」


分かっている。鬼士隊の者達の狙いの一つに、私が入っている事くらい。


「兄上!街には兄上の力が必要です!」


「サクラ…」


兄上の居ない屋敷となると、正直、手薄…だと思う。


父上が亡くなり、兄上が修行の旅に出られた事で、元々ここに居た門下生の大半は、他の道場に流れた。

剣の道を進むなら、当然の選択だと思うし、恨んでなどいない。

でも、門下生が少ない為、この屋敷の警護は元々、あまり強固ではない。だかこそ、外からの侵入が少しでも難しくなるようにと、桜の木を塀の内側に植えている。


「私も鬼士の娘です。」


それだけ言えば、兄上に私の覚悟や想いは伝わるはず。


私は自分の命を諦めたわけではない。でも、それとこれとは話が別。

例え自分の身が危険かもしれなくても、今、兄上が街に出なければ、大勢の人達が死んでしまうかもしれない。

鬼士であり、四鬼である兄上は、それを阻止し、守る為に動かなければならない。

そして、私は、鬼士の娘であり、四鬼の妹。

こういう時の覚悟は常にしている。


「……分かった。門下生の者達の何人かを屋敷の近くに置いていく。それだけは了承してくれ。」


「はい。承知致しました。

兄上………ご武運を。」


父上の死を間近で見てから、兄上を送り出す時は、いつも胸が締め付けられる。


でも、それを顔に出しては駄目。


兄上が戦場で判断を鈍らせてしまう。それは死に繋がってしまう。


私は笑顔で兄上を送り出す。


大丈夫。兄上は強い。


黒い煙が上がっていく空を見て、桜の木に祈りを捧げる。


遠くからも聞こえてくる爆発音。

多分、南地区だけでなく、街の全域で同じ事が起こっている。


「ゴンゾー様は…無事でしょうか…」


心配がつのっていくけれど、私が動いたところで何の解決にもならない。

せめて、私の祈りがフロイルストーレ様に届くよう……


暫くすると、爆発音が止み、その代わりに人の悲鳴や金属同士が打ち合う音が微かに聞こえてくる。


「サクラ様!」


そんな時、突然護衛の為に残って下さっていた方の一人が、庭から私の名前を呼ぶ。


「お逃げ下さい!敵襲です!」


「敵襲?!」


「鬼士隊の連中です!下民の者が知らせに来ました!お急ぎ下さい!」


下民の者…?いえ、それより、今は逃げなければ。


「……はい!」


母上と逃げようとした時の事が頭の中をチラついた。

あの時は、焦る母上を見ているだけで、何も出来なかった。


二度は繰り返さない。


直ぐに立ち上がり、庭へと出る。


「他の者達が足止めをしてくれている今のうちに!」


カンッ!ギィン!


「はあぁぁぁ!!」


屋敷の近くから、剣戟と気合いの入った声が聞こえてくる。急がなくては…すぐそこまで来ている。


「はい!」


力の入りにくくなってしまった足に鞭を打って、庭を走る。


護衛の方も気を使って下さっているけれど、私自身が走らなければ。


「はぁ!はぁ!」


屋敷を飛び出し、庭を走り、隠し通路が有る建物に入る。


この建物の中には、地下を通って、屋敷の外へ繋がる道が作られている。


「サクラ様。お辛いのは分かりますが、お急ぎ下さい。」


「はぁ…はぁ…はい!」


少し走っただけなのに…とてつもなく苦しい。こんなにも体力が落ちていたなんて、自分でも知らなかった。


地下通路へ繋がる扉を潜り抜ける。


バタンッ!


すると、直ぐに真後ろから扉の閉まる音。


「っ?!」


「行ってください!俺はここで!」


「いけません!貴方も逃げなければ!」


「誰かがここで足止めせねば、直ぐに追い付かれてしまいます!サクラ様!逃げて下さい!」


「っ!!」


こんな…命の尽きかけた女一人の為に、今、何人もの門下生達が犠牲となってしまっている。

そう考えると、自分を殺したくなってくる。


「サクラ様!」


「……分かりました!」


それでも…彼等は私を守ろうとして下さっている。

私が我儘わがままを言って、その死が無意味になる事は絶対に許されない。


暗くて前の見えない通路を、壁伝いに歩き始める。


「私は本当に……いやしい女…ですね…」


本当は分かっている。

私が自分の身を差し出せば、犠牲など出なかったかもしれない。

でも、そうしなかったのは、私が卑しいからに違いない。

兄上の弱味になりたくなかったから、鬼士隊に捕まれば、どんな事をされるか分からないから…理由は次々と浮かんでくるけれど、結局、他者を犠牲にして生き残ろうとしている、という行動に変わりはない。


「はぁ…はぁ…」


暗く長い地下通路の中に、私の息遣いの音だけが響く。


先程私の為に残って下さった方は無事だろうか…兄上は…ゴンゾー様は……


息が上がり、単純化した思考で、そんな事ばかり考えていると…


ガッ!

「っ!!」


足の爪先が、固いものに当たり痛みを覚える。暗くて何も見えない。

そのまま前のめりに倒れてしまうけれど、どうやら上へと通じる階段らしくて、前に出した両手で体を支える事が出来た。


「はぁ……はぁ……」


ゆっくりと階段を登っていく。


ギィィ………


階段の上にあった扉に手を掛け、押し込むと、ゆっくりと扉が開き、光が射し込んでくる。


「うあああぁぁ!助けてくれぇー!」


「逃げろ!早く逃げるんだぁー!」


私が出たのは、南地区の裏通りの一角。


扉を開いた瞬間から、街の人々の嫌な悲鳴が聞こえてくる。


「そんな……酷い…」


光に目が慣れてきて、見えた光景に言葉を吐かずにはいられなかった。


街の至る所に転がっている血塗ちまみれの遺体。

その中には女性や子供も混じっている。


白い仮面を被った者達が、武器も持たない人達を追い回し、手に持った武器で次々と殺していく。


その度に耳を塞ぎたくなるような悲鳴が聞こえてくる。街中に漂う血の臭いに吐き気がする。

私の目の前には、剥き出しの悪意が満ち満ちていた。


「母ちゃん!母ちゃん!」


ふと、幼い子供の声が聞こえてきて、思わずその方向を見る。

そこには、小さな男の子が一人、道端に座り込んでいた。


倒れた女性の体を何度も揺すり、叫んでいる。


倒れている女性は、母親なのだろうけれど……お腹からは大量の血と、内蔵が飛び出し、目からは完全に光が失われている。


その男の子の後ろには、刀を掲げる白い仮面の男。


私は思わず走り出していた。


「止めてー!!」


振り下ろされる刀の先に飛び込む。


ザクッ!!


「……………」


「え…?」


ギリギリ間に合った。


私は驚いている男の子を抱き止めて、刃を潜り抜け、地面に転がっていた。

刃は地面に刺さり、私にも男の子にも怪我はない。


男の子は何が起きたのか分かっていないみたいで、不思議そうに私の顔を見上げていたけれど、今は気遣ってあげられる余裕が無い。


折角、屋敷の皆が私の為に戦って下さったのに…

そう思ったけれど、勝手に体が動いてしまった。


「…何だお前は?」


仮面の男が低い声で聞いてくる。

私は、相手の質問を無視して、自分でも驚く程の大声で叫んでいた。


「何故こんな事をするのですか?!」


私の腕の中で、母親の死に泣いていた男の子は、まだ年端としはもいかない子供。

何をどうしたら、そんな子供に刃を振り下ろすという結論に至るのか、私には一切理解出来なかった。


「…………ん?…桜色の髪に瞳……お前もしかして…シデンの妹、サクラか。」


「…………」


気が付かれた。私の髪色や瞳の色は、鬼人族の中でも珍しい。気付かれて当然だけれど…そんな事はどうでも良い。

今はとにかく、この状況をどう切り抜ければ良いのかを考えないと…


まず考えなければならないのは、腕の中に居る男の子を逃がすこと。


「沈黙という事は肯定だな。

俺は運が良いらしい。」


ドンッ!


私は腕の中の男の子を、鬼士隊の男と逆の方へと押し退ける。


「逃げなさい!」


男の子は私を振り返る。


「早く逃げて!!」


「あ?」


鬼士隊の男はその光景に苛立ったような声を出す。


「逃がすわけ」

「止まりなさい!!」


私は男と、逃げ出した男の子の間に両手を広げて立ち塞がる。


「追わせません!」


「良い度胸してるな…まあ良い。チビを一匹逃がしたところで、外へは辿り着けないだろう。

それより、お前には付いてきてもらうぞ。」


「…………」


周りを見て逃げ道を探すけれど……私の今の体では、万に一つも逃げられない。


「無駄な抵抗はするな。連れてこいとは言われているが、傷付けるなとは言われていないからな。」


「……分かりました……」


ここで騒いだり逃げようとしても、意味が無い……と思う。折角逃がしてもらったのに、門下生の人達には申し訳がない…男の子を見捨てて裏道を行けば、多分街の外に出られたと思う。でも…それは私には出来なかった。何度同じ場面を繰り返したとしても、毎回助けに入ると思う…


今の状況に、恐怖は感じているけれど、冷静に考えて動く必要がある。

震える手を握り締めて、素直に後ろを付いていく。


兄上の話では、鬼士隊の動きや目的については、情報が少なく、分かっている事は僅かだと仰られていた。

少しでも何か情報を聞き出して、どうにか兄上やゴンゾー様に伝えなければ…でも、どうすれば良いのかは分からない。何か考えなくちゃ…


向かっている先は北方向。街の中心に向かっているみたい。

暫く歩いていくと、何人か白い仮面を被った人達が合流して、より一層逃げる事が困難な状況になってしまう。


「…………っ?!……」


北へと進んで歩いていると、何かがキラキラと光を反射して、まぶしさを感じる。


何かと思って光の元を辿ってみると、黒い生地に包まれた格好をした人が、離れた場所に隠れているのが見える。


あれは確か……忍。西地区に居ると聞いていた方々。

周りに居る人達には気付かれていないみたいだし、私だけが分かるように合図を送って下さったらしい。

という事は、忍の方々は、こちらの味方…かな。

二人居たけれど、一人がサッとどこかへ走っていく。

兄上に伝えに行って下さったのかもしれない。


何か分かれば、兄上達に直接伝えなくても、忍の方に伝えられれば何とかなるかも。それなら、私にもどうにか出来るかもしれない。


街中を暫く北へと歩くと、他よりも仮面を被った人達が多い、大通りの一画に出る。


「神人様。お連れ致しました。」


「これはこれは!わざわざお越し頂けるとは、本当にありがとうございます。」


そう言って近付いてくる仮面の男。


「あなたは……ガラク…」


顔は見えないけれど、そこに居たのがガラクだと、直ぐに分かった。

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