第十四章 四鬼華の伝説

第168話 四鬼華の伝説

「鬼士隊からの音沙汰は、選定戦以降は無いのか?」


「そうですね……私の知る限りでは、ありませんね……」


記憶を辿ってくれているみたいだが、それらしい記憶は無いようだ。

ゲンジロウの話からしても、そんなに簡単に足跡を辿れるような連中ではない事は分かっているが…


今はゴンゾーが動いてくれているし、その報告を待とう。ゲンジロウの方でも尋問じんもんをしてくれているだろうし、何か手掛かりになりそうな話が出てくるかもしれない。


「分かった。あまり長居しても良くないだろうし、そろそろ帰ることにするよ。」


「そうですか…」


残念そうな顔をしてくれるサクラ。


「また来るから、そう残念そうな顔をしないでくれ。」


「ふふふ。お待ちしております。」


悪戯いたずらが成功したと言わんばかりに笑うサクラ。

たまには悪戯をしても良いだろうとは言ったが…こんなにも可愛らしい悪戯をされるとは思わなかった。


「ははは。また必ず来るよ。」


「はい!」


病気とは思えない程の明るい笑顔。


その裏には色々な辛い過去がある事を知った今では、サクラの笑顔が本当に凄いものだと分かる。


絶対に彼女を救ってみせる。


サクラの命は、俺達の手の届くもののはずだ。そう信じる。


サクラとシデンの屋敷を出ると、シデンが門前で呼び止めてくる。


「シンヤ…だったか。」


「??」


「………ゴンゾーの事。恩に着る。」


あれだけ散々な事を言っていたのに…どれだけ素直じゃないんだ、この兄上は。

いや、素直だからこそ、まだ四鬼になれていないゴンゾーを認める発言をしていないのか…


「あのダンジョンは凶悪だ。俺も踏破する際、何度か死にかけた。

だからこそ分かる。あそこで三年間も耐え凌ぐ事は、拷問ごうもんと言える。

もし、ゲンジロウ……いや、ゲンジロウ様が断罪だんざいを行っていなければ、俺が首をねてやっていたところだ。

今のゴンゾーは優し過ぎる。そこが良いところでもあるが…あいつが優しくなった分、俺が厳しくならねばならない。」


「まったく……そこまで思っているなら、もう少し優しくしてやれないのか?」


「優しくして、ゴンゾーが強くなるならいくらでもしてやる。

だが…あいつは俺よりずっと辛い道を進むつもりだ。父上が言ったように、生半可なまはんかな覚悟では切り開けない道をな。

優しくしてやるのはサクラやセナに任せる。」


「はぁ…なんでこう不器用な連中ばかりなんだ…?」


「わ、悪かったな。不器用で。」


そう言って横を向くシデン。

シスコンは間違いなくシスコンだろうけれど、ゴンゾーへの接し方には、それなりの理由があるのだろう。

それを分かっているからこそ、ゴンゾーとしてはどう返して良いか分からず、苦手…という言葉になってしまった…というところか。


「ゴンゾーには言うなよ。」


「言わないって。それより、サクラだが…」


「サクラ…?貴様呼び捨てにする程親しくなったつもりか…?」


やはり重度のシスコンは本気のやつだ。


「あまり過保護にすると、またサクラからキツい一言を貰ってしまうぞ?」


「うぐっ……」


「余命の話は聞いた。」


「…………そうか。」


「俺達も治療方法を探すつもりだ。」


「…助かる。

色々と試してはいるが、どれも効果が無い。

正直、今はわらにもすがりたい。」


「分かっている。何か分かれば直ぐにでも連絡する。」


「こちらも何か分かれば協力を頼ませてもらう。遠慮はしないぞ。ゲンジロウと引き分けた実力なら存分に頼らせてもらう。」


「そうしてくれ。」


「……ありがとう。」


「礼はサクラを治療してからにしてくれ。」


「……そうだな。」


シデンはそこまで話をすると、門の中へと消えていく。


「…ご主人様。まだ日が暮れるまでには時間があります。こうしては居られません。早速何か情報が掴めないか、どこかに行ってみませんか?」


ニルがこうして先々の方針を提案してくる事は少ない。

それだけ、サクラの話を聞いて何かしたいと思っているという証拠だろう。


「そうだな…病の治療方法となると……安直だが、薬屋に行ってみるか。治療薬が手に入ることは無いだろうが、何かの手掛かりくらいは手に入るかもしれない。」


「はい!早速行きましょう!」


薬屋の場所も分からないのに歩き出すニル。とにかく動いていないと落ち着かないのだろう。俺も同じ心境だし、不満は無い。


道行く人に薬屋の事を聞くと、近くに南地区で一番大きな薬屋があるという事が分かった。


早速ニルとラトと共にその薬屋に行くと、ラトの存在に気が付いた店主が慌てて出てくる。


「こ、これはこれは!お噂は聞いております!シンヤ様!ニル様!ラト様!」


うーむ…やはり目立つし、どこに行っても俺達の事を知っているか…

ラトだけじゃなく、俺とニルも人族として見られていて、鬼人族の中で、目立つなというのは無理があるか。


「今日は何をお求めでしたか?」


「あー…そうだな。いくつか買い足しておきたい。」


いきなり話を聞かせろと言っても、良い顔はしないだろう。それなりに買い物をしてから聞くとしよう。


ダンジョンで色々と消耗したアイテムを買い足すと、結構な額になるし、店主はホクホク顔。これなら色々と聞いても快く答えてくれそうだ。


「店主。少し聞きたい事があるんだが、良いか?」


「勿論です!私に答えられる事であれば何でも答えさせて頂きます!」


「助かるよ。

実は、知り合いに桜点病の者が居るんだが…」


「桜点病ですか…」


「薬が欲しいとか、治療方法を教えて欲しいというわけではないんだ。

何か役に立ちそうな物があるなら、その手掛かりだけでも…と思ってな。」


「そうですねぇ…奇病中の奇病でほとんどの薬は効かない病ですから…」


「そうだよな…」


「ただ…」


「何かあるのか?!」


「そこまで期待されてしまうと申し上げにくいのですが…」


「何でも良い!可能性が僅かでもあるなら教えてくれ!」


「は、はい……その…これは薬師に伝わる伝説…のようなものなのですが…」


店主の口調と表情から察するに、信憑性しんぴょうせいの無い話のようだが、手掛かりになる可能性はある。聞いておいて損は無いはずだ。


「この島には、ある四つの珍しい花が咲くと言われていまして。」


「花?」


「はい。その四つの花を集める事が出来れば、万病に効く薬が作れると言われているのです。」


「万能薬…という事か。それならば、何故その薬を使わない?」


「使わない…という事でなく、使えないのです。」


「何か問題があるのか?」


「はい。問題だらけです。」


そこから店主が教えてくれた事を纏めると…


まず、この四つの花をまとめて、四鬼華しきかと呼ぶらしい。

名前の由来は、この四種の花は、の東西南北に別れて咲く、というところから来ているらしい。

街の東西南北を守る四鬼になぞらえたわけだ。

あくまでも街ではなく島の東西南北であるため、この四つの花を手に入れる為には実質的に島を一周しなければならない。


このオウカ島の大きさは一周で約二千五百キロメートル。日本で言うところの北海道より若干小さいサイズ。

車で移動した場合、一周には大体六日程掛かる距離だ。

当然、この世界に車なんて物は無い為、移動手段としては…馬。

一日に走れるのは大体五十キロ程度と考えると…五十日掛かる計算になる。


距離や時間だけでも目が回ると言うのに、それぞれの花が咲く場所は、通常では人が立ち入れない秘境ひきょう。モンスターも当然居る。


つまり、ただ一周するだけで五十日掛かり、そこに花を採取する時間を足すと……どれだけ時間が掛かる事やら…という話だ。


そして、極めつけは…


「それぞれの花は、採取してから丸一日、花から抽出した液は、たった一時間で使えなくなるのです。」


「なるほど…それが最大の要因だな…」


秘境で危険な場所…というだけのことならば、四鬼であるシデンが居ればまず間違いなく採取可能だ。

ゲンジロウも加われば時間は掛かっても失敗する事はまず有り得ない。


しかし、万能薬は四種の花を集め、抽出したエキスを混合する事で作られる。つまり、どれだけ掛かっても、丸一日で全ての花を集め、抽出、混合しなければならないのだ。


「昔、一度だけ四鬼様がそれぞれ花を取りに行った事があったらしいのですが、結果としては失敗に終わりました。」


それはそうだろう。この島が完全な円形だとして、円周が二千五百キロメートル。

そうすると直径は約八百キロメートル。半径で四百キロメートル。

中心からよーいドンで走り、花を採取するまでは良いが、そこから片道四百キロメートルを一日以内に走破するのは…無理だ。

この世界にはアスファルトなんて無いし、そもそも山を切り開いてすらいない。ただ平坦な道を走り続けても四百キロメートルは長すぎるのに、道も整備されていないとなれば、いくら四鬼でも一日以内の走破は不可能だろう。


「ご主人様。」


「ああ……」


しかし、俺にはそれをクリアする事が出来る。


インベントリ。


この中に入れておけば、恐らく保存したまま移動出来る。


光明がいきなり見えた。


と…思ったのだが……


「実は、失敗の理由は時間では無かったのです。」


「どういうことだ?」


「花が見付からなかったのですよ。事前に手に入れた情報を元に花を探したのですが、ただの一つも花を見付けることが出来なかったのです。」


「なんだそれ。情報が間違っていたのか?」


「詳細は私も分かりません。大昔の事ですし、そもそも本当にそんな物があるのかも…」


確かに店主は、そんな花が咲くとと、言葉を選んだ。


そもそも、この話自体が眉唾物まゆつばもの。真偽の程も分からない…という事か。

四鬼が絡んでいるとすれば、シデン…いや、ゲンジロウに聞けば何か分かるか…?


「こんな事しか思い付かず……お役に立てそうになくて申し訳ございません。」


「いやいや。そんな事は無い。何も無かったところに取っ掛りが出来たんだ。十分助かったよ。ありがとう。

また何か入用な物があれば、ここで調達させて貰うよ。」


「ありがとうございます!」


またしてもホクホク顔になった店主に見送られ、店外に出る。


『僕が背に乗せて走れば行くのは簡単だと思うよ?』


「それは心強いが…まだこれだけの情報で動き出すのはちょっとな。」


そもそもどこに向かえば良いのかも分からないし、四種の花があるかどうかも分からない。


「動き出すには、もう少し何か情報が無いとな…」


有力になりそうな情報ではあるが、もっと情報を集めなければ…


ここから二日程、色々と情報を集めて回った。しかし、誰に聞いても治療方法の取っ掛りは掴めず、また、四鬼華の話も進歩が無かった。

かと言って諦める事は出来ず、情報を聞いて回り、ある小さな薬屋を出た時の事だった。


「もし…」


俺達が四鬼華の話をしていると、不意に細道の方から声を掛けられる。


「ご主人様。」


直ぐにニルが戦闘態勢に入るが、見た限り相手は丸腰………というか、恐らく…下民の男だ。


ボサボサで伸びっぱなしの黒髪、その奥に見える茶色の目。髭は生えるような歳では無いらしい。

体はせ細り、骨と皮だけ。

ボロボロの布に穴を開けて被っているだけの格好で、そこから出ている手足は薄汚れていて…あざだらけ。


『この人臭ぁい!』


ラトからしたら近寄りたくない相手だろう。


大陸でも奴隷やこの男と似た境遇の者を見た事があるし、ニルも始めはそうだった。


大陸でも、島でも……大差が無いことに気分が落ち込んでしまう。


「何か用か?」


「あっしはデンブと申しやす。旦那様…数日前…シデン様の屋敷から出てきたようでしたが…」


まさか屋敷を出た所からつけられていた…?


その言葉を聞いたニルが、新しく相棒になった小太刀、戦華せんかに手を掛ける。


あの屋敷を見張っていたのだとしたら、鬼士隊の仲間という可能性が高い。

こんな人気の多い場所で大立ち回りなんて嫌なことこの上ないが、あの話を聞いた後に鬼士隊の者を逃がすつもりは無い。


「ま、待ってくだせぇ!あっしは怪しい者ではありやせん!」


「怪しさの塊にしか見えませんが?」


「か、勘弁してくだせぇ!あっしは丸腰でさぁ!脱いでも構いやせんよ?!」


「それは良い。それじゃあ何故屋敷から出てきた事を知っているんだ?」


「へ、へい。実は、あっし、あの屋敷に住んでおられるサクラ様というお方に、昔救われた事がございまして。」


「サクラに救われた?」


「随分昔の話でさぁ。」


デンブという男の話を聞いてみると…


昔、シデン達の住む屋敷の近くで食う物も無く野垂れ死にしそうになっていた所を、サクラが見付け、屋敷に戻り、もう一度現れた時、ささの葉に包んだ握り飯を持ってきてくれたらしい。


「これが証拠でさぁ!」


そう言ってボロボロの布地の奥から取り出しのは、枯れ果てた笹の葉。よくそんなものを持っていたな…と思ってしまう程の状態だった。


「こんな汚らしい相手に、汚れる事もいとわず、笑顔で接して下さいやした。

あんなに優しくされた事は後にも先にもありやせん!」


話を聞く限り、恐らくサクラ本人だろう。だからといって、この男を信用するには足りないが。


「それで?」


「それから、サクラ様を狙う不届き者が居ると聞きやして。あっしは少しでもサクラ様の力になりたいと、屋敷の周辺をずっと見張っていたんでさぁ。

時間なら腐る程ありやすし。」


恐らく鬼士隊の連中の事だろう。


「相手は刀を持った連中だぞ。そんな身なりで勝てる相手じゃないだろう。」


「勝つ気は元々無いでさぁ。

あっしら下民は、基本的に生きていても死んでいても注目なんてされない存在。ですが、唯一、ほんの僅かな時間だとしても注目される時がありやす。

それは、誰かに斬られた時。」


「……つまり、怪しい奴を見たら、その身を犠牲にして人々の目を引き付けようとしているってことか?」


「信じられやせんか?」


そう聞き返してくるデンブの目には、決意のようなものを感じる。

あくまでも俺の直感だが…


「あっしの命一つで、サクラ様の危機が去るのであれば、安いもんでさぁ。」


「そんな事をしても、サクラはそれを知る事は無いかもしれないんだぞ?」


「別に恩を売りたいとか、返したいとか、そういう話ではなく、ただ単に、あっしがやりたい事をやっているだけでさぁ。

寧ろ、サクラ様は、こんな取るに足らない者の死など知らない方が良い事でさぁ。」


握り飯数個の恩を返すために命を賭けるなんて、馬鹿か?と思うだろうか。

思う人も居るかもしれないが、俺はそうは思わない。

彼らにとって、人から優しくされる…という事が、いかに心を揺らすのか、まさに命を賭けても惜しくないと思える程の出来事なのだ。


「あっしは、ゴンゾー様にも救われているんでさぁ。」


デンブは、ゴンゾーの作り出した下民達に対する仕事をかてに生きているらしく、その先駆者であるゴンゾーにも命を救われているという事らしい。


「そのゴンゾー様が消えてしまった後、この辺りにはあっしと同じように、ゴンゾー様に恩を受けた者、サクラ様に恩を受けた者達が何人も集まって来ているんでさぁ。

ゴンゾー様がサクラ様を大切に思っているのは皆知っている事でやすから。」


「そうだったのか?!」


「驚きやしたか?」


「あ、ああ。」


もしかすると、その後、サクラの元に鬼士隊の手が伸びてこなかったのは、この下民の者達が守っていたから…という事も関係しているのかもしれない。


「でも、あっしらからしたら、サクラ様を守るのは当たり前のことでさぁ。それだけ、あの方はあっしら下民にとって……まさに、神人かみびと…いえ、女神様みたいな方でやすからね。」


そう言って笑うデンブの顔は、下民とは思えない程明るいものだった。


「サクラの居る屋敷の周辺を見張っていたのは分かったが、俺達を引き止めた理由は何だ?」


「……旦那様方、先程について話をしていやせんでしたか?」


四鬼華の伝説か…薬屋の店主に聞いた話だろう。


「それがどうした?」


「それは…サクラ様の病を治す為…でやすか?」


「…………」


素直に答えて良いのか迷うところだ。鬼士隊は四鬼の屋敷を襲う程に大きな組織になっている。

鬼士隊の理念から考えるに、下民の者達を取り込んでいる可能性は低いが…道具として使っている可能性はゼロではない。

出来る限りサクラの情報は伏せておきたい。些細ささいな情報が利用される事だって有り得るのだから。


「もし、四鬼華の伝説を追っているのであれば、伝えたい情報が有るでやす。」


「伝えたい情報?」


「…実は、東に咲くと言われている、闇華あんか。その場所を知っている者が居るでやす。」


「なにっ?!」


俺の声に周囲の人が一瞬こちらを見やる。


「そ、それは本当の事か?!」


「間違いないでやす。」


予想外も良いところだ。まさかこんなところから情報が入るとは思っていなかった。


「あっしらに情報を渡したくないという事であれば、何も話さなくて良いでやす。

ただ、旦那様方に四鬼華をどうにかする手立てがあるのであれば、あっしらの話を信じて欲しいでやす。」


デンブは深々と頭を下げて懇願こんがんしてくる。


サクラの事は話さないならば話さない方が良い。それを承知で自分達の情報を渡してくれる…と言っているのだ。


都合の良い話…だとは思うが、この有力な手掛かりを追わないという選択肢は無い。


「……詳しい話が聞きたい。」


「ありがとうございやす!

この話は、あっしらの中でも極秘事項でございやして、ここで話すのは危険でやすので、付いてきて欲しいでやす。」


「…分かった。」


危険な香りのする展開だが…リスクを恐れていては、いつまで経っても先には進めない。


俺達はデンブの案内に従って裏道を歩いていく。


『怪しいと思うのは僕だけかな?』


「同感だが…今は少しでも可能性があるなら追うべきだろう。」


『まあ、僕達に喧嘩を売るような連中は少ないと思うけどねー。』


「そうなった時はそうなった時だ。今は突き進むしかない。」

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