騎士団のお仕事(上)

 

 王都巡回は騎士団の主な仕事である。

 連日のように繁忙を極める縦横の通りをメインに往復したり、路地裏に入り治安の維持に努めるのだ。

 俺は【トラバース通り】にある第二騎士団本部から目と鼻の先にある詰め所(先日のゴ-レム事件の際、レスティアを連れて来た所でありエリアナ事務員が常駐している)で身支度をし、巡回へと繰り出していた。

 着慣れない皮鎧のゴワゴワ感を我慢しつつ、副団長メリーベルの後へついて歩いていた。


「巡回は一日に三回、最低でも二人で行っている。構成人数に上限は無いが、団員が不足しているし、本部や三ヶ所ある詰め所を無人にする訳にはいかないからな。多くても四人程度だ」


 ゆらゆら揺れるポニーテールを見ながら、赤目赤髪の少女の言葉を訊いていた。


「一グループで王都全てを回るんですか?」


「馬鹿を言うな。王都がどれだけ広いと思っている? 不可能では無いが、それだけで一日が終わってしまう。巡回の時間と担当する区画を決め、三グループで行うようにしている」


 メリーベルの説明に、そりゃあそうかと頷く。

 結局、リリミカとレスティアの家は知らないままだが、彼女らの屋敷からアカデミーまで高速馬車で30分は掛かるという。

 仮に屋敷とアカデミーの位置関係が正円形の王都の端と端として、馬車の速度を時速約20キロとすれば彼我の直線距離は約10キロになる。(道のりは直線ではないだろうから、10キロというのは長くてもだ)

 そうすると、王都の大体の面積は大体78.5平方キロメートルというところか。

 正確な数値はわからないが、確かに歩いて回るのに一部隊じゃ無理がある。面積だけなら東京都大田区より大きい。


「狩猟祭? ってのも近いのに、大変なんだな……」


「まったくっすよ! 本来なら俺達もそっちの準備に行けたってのによ! こんな奴のお守りかよ!」


「クソ忙しいんだから、余計なトラブルは起こすんじゃねえぞ!?」


 俺のぼやきに俄然反応したのは、俺の後方をついてくる金髪の双子だ。誰に対して文句を言ってるか改めて確かめるまでも無い


「口を慎めゴロシュ、ドラワット。少なくともお前達が言えた話ではないだろ。それに付いて来るといったのはお前達じゃないのか?」


「「……すいやせん」」


 何かワケでもあるのか、副団長に注意されると二人はシュンとなってしまう。メリーベルの言ったとおり、最初は俺と彼女の二人でとの予定だったのだが、この双子は心配だからという理由で無理に随伴することになった。


「けど、ミルシェちゃんとリリミカちゃんを泣かすような真似は俺らが許さねえからなぁ!?」


「おーよ! ボコボコのオボコにしてやるって話でさあ!」


「いや、オボコには出来ないだろ……」


 好感度が悪いのも自業自得だし、俺への反発は二人への心配の裏返しだ。実害が無いなら放っておこうと思う。


「巡回ってのは、第二騎士団だけしかしないのか? この辺りで他の騎士を見た覚えが無いんだけど……」


 暗に王宮騎士団と第一騎士団はどんな仕事をしているのかと尋ねてみる。

 返ってきたのは双子兄の苦りきった顔だった。


「けっ、第一の連中がこんなトコまで来るモンかよ」


「どーせ、貴族区間をウロウロしてるだけなんだからよ! アテにするだけ無駄ってもんでさあ!」


 双子弟も吐き捨てるようにゴロシュの言葉を補足する。

 第二騎士団の担当区域は王都全土に渡るが、北西の貴族屋敷区画は第一騎士団の管轄らしく、普段は近づかないらしい。


 第一騎士団の詰め所の数は王都全体で十ヶ所存在し、第二の三倍以上になる。

 十字に四等分されたそれぞれの王都各区画の南西、北東、南東に詰め所が存在するのは第一も第二も同じだ。しかし北西の貴族屋敷郡付近に第二の詰め所は無く、第一の物が七ヶ所存在するという。


 なんだそのドミナント戦略。コンビにでもやってんのかな?

 ちなみに王宮騎士団の詰め所は存在せず、騎士達は王宮敷地内の本部に常駐しているという。


「人数だって俺らの何倍も居やがるのに、真面目に巡回なんてしちゃいねぇのよ!」


「たまに此方側に来たかと思えば、無駄にキラキラした馬車でウロチョロしただけで帰る! 散歩か何かと勘違いしてんじゃねえのか!?」


「他を気にしても仕方無い。我々には我々の出来ることをするべきだ」


 熱を増していく二人の愚痴に、水を被せたのはメリーベルの声だった。火の様な目や髪とは対照的に、冷たく抑揚に欠く声色だ。


「でも悔しいじゃないっすか! あの役立たずどもは俺らの何倍も給金を貰ってるってのに! いや、俺らみたいなチンピラ崩れはともかく、アザンさんや副団長までこんな待遇のままなんすよ!? 」


「そうでさあ! 連中の中には団長や副団長より強いヤツなんて居やしません! だってのに第一の連中は、自分達こそが王都の守り神みたいな顔して威張りちらしやがる! 俺ぁ、ムカっ腹が立って仕方ねぇんでさあ!」


「陰口や誹謗中傷は止めておけ。自分達の品位をも落としかねんぞ」


 今度は振り返らずに副団長はそう言った。どんな表情をしているかは分からないが、彼女が第一騎士団に対し何も思うところが無いのだろうか。

 新参者の俺には誰がどう思っているかなど分かる筈も無い。しかし、少なくとも双子騎士の言葉からは一過性で無い鬱憤が滲んでいる。


「……だから今度の狩猟祭こそは勝つ。そうすれば――」


 呟くような小さな声は、誰に向けた物だったのだろう。


 ・


 俺達は大通りである【トラバース通り】からやや南側へ外れ、王都南東で巡回を続けていた。この区域にある詰め所に立ち寄って、一回目の巡回を終了とするのだ。


「おやあ、メリーベルちゃん! この間はありがとうねぇ。おかげで、毒ネズミも出なくなったよ。ちょっとお茶でも飲んでいかんね!」


「ありがとうエマさん、しかし勤務中なんだ」


 この辺りは主に商人達が住んでいて、店舗と住居の一体となった建造物も少なくない。

 縦横の大通りが表参道だとするなら、この辺りは賑やかな商店街みたいだ。


「おうメリーベル! この前は助かったぜ! お前さんが来てくれなきゃあ俺は今頃どうなってたか……この野菜、何時もどおり第二騎士団の本部に運んどくからな!」


「助かりますアントンさん。無理をせずに、腰は大事にして下さい」


 また、いわゆる豪商とよばれる者達は大通り沿いに店を構えている事が多い。彼らは、北西の貴族屋敷区画に住まいを構えているものも多いという。

 勿論、この辺りに住んでいる大商人も居て、時折立派な塀に囲われた屋敷が現れたりした。


「メリーベルちゃん! いやあ、すっかり美人になって……どうだい? ウチの孫の嫁になってくれんかいな?」


「はははっ。カールくんのオシメが取れる頃には、私などよりもっと素敵なガールフレンドが出来てるでしょう」


 より奥に進むと住宅や旅宿が連なってくる。今は住人なく空き家となってしまった建物も多いらしい。


「立派になったねぇ……こりゃあ、同じ年の頃の団長さんを超えてるんじゃないかい!?」


「……いえ、私などまだまだです。父には遠く及びません」


 俺達が向かっているのは、この先に南東区画の第二騎士団の詰め所だ。回り道をしながら時々狭い道を歩きながらそこを目指す。


「副団長、大人気だな……」


 行く先々で、人々はメリーベルの顔を見るたびににこやかな挨拶をしてくる。

 しかし、俺がそう言うとメリーベルは露骨に眉をしかめた。


「ったりめえだろが! この辺りは副団長が護っているようなもんだからな!」


「治安だって随分良くなったんだぜ! ここに住む連中は副団長に足を向けて寝られねえ何て言ってるもんな!」


 メリーベルが何かを言う前に、ゴロシュとドラワットがむしろ自慢げに説明してきた。


「わ、私は自分の職務を全うしているだけであって……別に人気がどうのとは関係ない……」


 副団長の眉の皺がより深いものになる。あ、これ照れているだけか。

 更にもう何人かに声を掛けられながら歩いていくと、すっきり人気の失せた場所に出た。建物の陰のせいで心なしか薄暗い。


「この辺りには第一騎士団の詰め所があり、付近も彼らの管轄だ。だが……」


「管轄なんて名前だけっすよ。この辺にゃ人なんてほとんど住んでないし、詰め所にだってどうせ誰も居ねーんすから」


 へぇー……。無人駅ではあるまいに、そんなんで良いのか?

 髪の色に近づいた頬をした彼女を先頭に、俺達は路地を進んで行く。もうぼちぼち辿り着くだろう、やっと休憩できるかと思うと疲れを自覚しだした。


「……ん?」


「っと。どうしたんでさあ、副団長?」


「静かに」


 メリーベルはふと足を止め、壁に擦るようにして背を貼り付けた。双子と俺らもそれに倣い壁と仲良くなり息を潜める。

 視線の先には人気の居ない路地裏で、男が二人して何事かを話し合っていた。


 見かけだけで人を判断すべきじゃないとは思うが、目つきが鋭く日陰だというのにギラギラと光っている。怪しさしかない。

 そして片や薄汚い袋を手に持ち、片や紙袋を持っている。

 見ているうちに二人は己の持ち物を交換し、お互いの中身を確認しニヤニヤと頷きあっていた。

 何かの取引だろうかと思っていると、メリーベルと双子騎士はさっと飛び出した。


「動くな! そこで何をしている!?」


 メリーベルが大声を発すると男二人はぎょっとして一瞬硬直するが、直ぐに悪態をつきお互い逆方向に走しだした。


「ゴロシュ、ドラワット! お前達はそちらを追え! こっちは私とハイヤ衛生兵が追う!」


「おうっす!」


「合点でさあ!」


 二人は息の合った返事を寄越し、脱兎の如く逃げ出した怪しい男を追跡する。

 俺もはっとし、メリーベルともう一人のあとを追う。

 狭い道だというのに、男は曲がったり低い塀を乗り越えたりと一秒も止まらない。この辺りを使い慣れているのか、逃げ道の選択に迷いが無かった。


 しかし副団長も負けてはいなかった。足の速さは明らかにあちらを上回っている。革鎧に新古二振りの剣を提げているというのに、グングン差を詰めていく。


「逃げても無駄だ! この先は行き止まりだぞ!」


 しかも闇雲に追い回していた訳ではないらしく、メリーベルの言うとおり高い壁に覆われた袋小路に着いた。

 だが、追い詰められた筈の男は特に狼狽える様子もなく、コチラを振り返ると小さく笑った。手には紙袋の他に、紙幣のような物が握られている。


「しまった――……!」


 メリーベルは男が何をしようとしたか察したらしく、身をのりだし手を伸ばした。

 それより早く、男の持つ紙幣を中心にマッチが火を立てるような音と白煙が噴き上がった。

 咄嗟に顔を庇いながら、俺も彼女に倣い白煙の中心へと向かう。


「消えた!? なんだ、手品!?」


 しかし男の姿は無い。左右にも走って来た道にも、高さ10メートルはある壁にも影も形も無かった。


「『転移符』を使ったんだ……くそッ!」


 歯噛みしながら、メリーベルは男が消えた辺りの地面を探る。そして、焼け焦げた紙片を指で拾い上げていた。


「『転移符』……!?」


 まさかそんなのも有るのか……! なんて逃げる側に都合の良いアイテムなんだ!


「もしかして離れた場所とか、王都の外に出たってことですか!?」


「いや……使われた『転移符』は下級品の使い捨てで、跳べる範囲も広くは無い。しかし……」


 悔しげに辺りを見回す。彼女の言わんとしている事が分かった。この沢山の空き家は、探す側にとっては極悪な場所だろう。鬼ごっこからかくれんぼかよ。


「また今一歩のところで……ッ」


「また……? ああいうの多いのか?」


「……最近、この辺りで許可なしには売買できない違法薬草が多く出回っている。ようやく、それらしい現場を押さえたというのに……! せめてレスティアさんが居れば……」


 レスティアの『能力映氷アイス・ビュー』の事を言っているのだろう、確かにあのスキルなら魔力の残滓を辿り追跡が可能かもしれない。あいにく俺にも、おそらくメリーベルのもそんな便利なスキルは無い。


 無いが、別のスキルならある。


「だがまだ近くには行っていないはずだ! 少しでも可能性があるなら……ハイヤ・ムネヒト! 何をボサッとしている!? お前も――」


「――見つけた。あの建物だ!」


「……はぁっ!?」


 ここからやがて100メートル先の古い建物の三階、青い光が並んで見える。年齢もサイズも一致した。以前レスティアの時に獲得していた特定乳首の追跡だ。

 男は息でも整えているのか、追跡を振り切ったと油断しているのか、そこから動こうとしない。


 馬鹿め、俺から逃れられる乳首などありはしない。


「……どういうことだ? 何故そんな事が……」


「説明は後だ。とにかく捕まえれば良いんだろ? 俺が突っ込むから後は頼んだ!」


「おい、ハイ――――ッ!?」


 俺は『乳深度』で得た筋力を爆発させ地面を蹴った。


「はっ早――……」


 メリーベルとその声を置き去りにする。

 滑るような水平の滞空移動をやがて三秒、目標の家の斜め下から二度目の跳躍。三階の半ば割れた窓を狙ったのだが、ミスってちょっと逸れ石壁へ突っ込んでしまった。

 まあ、石壁程度なら湿気った食パンと大差ない。でも器物破損とかで訴えられたらどうしよう。


「――うおおーーっ!?」


 壁をぶち破る乱暴な闖入者にさぞ驚いたのだろう、件の男は素っ頓狂な叫び声を上げる。


「第二騎士団……の見習いだ。大人しくしろ!」


 また『転移府』とやらを使われたら面倒なので、とっとと縛り上げようと歩みよる。


「くそがぁ……これでも喰らいやがれ! 『最下級炎系攻撃法ボトム・フレイム』!」


「わぷっ!?」


 ヤケになったのか、男はもっともランクの低い炎系魔術を俺に叩きつけてきた。


「はっ、馬鹿が! 俺の邪魔をするからそんな目に――」


「……いきなり顔面を攻撃してくるとか、容赦無さ過ぎだろ」


「なぁっ!?」


 いや、無いのは余裕か?


「残念だがその程度の魔術、この俺には通じない」


不壊アンブレイカブ乳膜ル・ホワイト』を貫きたければ、その一万倍の火力で攻撃するか乳首を狙うんだな。


「ちぃ、なんてタフな野郎だ……!『最下級炎系攻撃法ボトム・フレイム』!」


 ボウン!


「ぶふっ!? ふふっ、コレで分かっただろう? お前の攻撃など無意味なのだ」


「『最下級炎系攻撃法ボトム・フレイム』!」


 ボウン!


「かぺっ!? ははは、いい加減無駄な努力だと気付いたらどうかね?」


「『ボトフレ』!」


 ボウン!


「おべっ!? おい、ちょっと……」


「『ボフレ!』」


 ボウン!


「はぼっ!? いやだから……」


「『ボレ』!」


 ボウン!


「びぶっ!? あのね……」


 ボウン! ボウン! ボウン!


「最後までイキらせろよボケーッ!!」


「ふンごぼぉッ!?」


 ぶん殴った。

 攻撃無効の強者ムーブをするチャンスだったのに! 全部顔面で受けたのが馬鹿みたいじゃねえか!


「まったく、色々な意味で不届きな野郎だ……。今すぐお縄をプレゼントしてやるから大人しくしてろ」


 八つ当たり気味に背中を踏みつけ、支給された縄をほぐしていく。結び方になにかテクニックとか有るんだっけか?


「か、かは……っま、待て!」


 あ? 何だ今更。俺は無実だとか、詰まらない事言うんじゃないだろうな?


「お前、第二の見習いだとか言ったな!? だったら俺を見逃しやがれ!」


「はあ? そんなことできるわけ無いだろ」


「黙って聴け! 俺を捕まえれば大変な事になるぞ! 詳しくは言えないがなぁ、俺にはデケェ後ろ盾が付いてんだよ! ここまで言えば分かるだろ!?」


 俺の真下から男はそんな事を言い出した。

 つまり違法薬物の取引には、もっと大きな組織が関わっているという事を、コイツは言っているのだ。


「……なるほど。と、いう事は……」


「ようやく理解したかよボケが……おら、鬱陶しいんだよ。何時まで乗ってやがる」


「つまりお前を捕まえれば、俺の大手柄って事か」


「とっとどきやが……はあ!?」


 只の売人かと思ったが、もっと大きな悪と繋がっている。それを芋づる式で一網打尽に出来れば、皆の印象が良くなるだけじゃなく、多大な貢献とかで表彰とかされちゃうんじゃね?


「お、お前ぇぇ!? 俺の言ってる意味わかんなかったのか!?」


「勿論分かってる。やったね、大金星ゲットだ」


「違えよタコ!? このガキ、脳みそ空なんじゃねえだろうな!? クッ、クソ! 動けなねぇ!? この馬鹿力がぁぁああ!」


 煩いな……ったく、仕方ない。久々にアレをするか。


「どれ、ゴメンよ」


「ああ!? テメェ、何をぬほほほーん!?」


「だから喘ぐなよ!」


 活きの良い鯉みたいに跳ねる男をひっくり返し、その乳首を捻ってやった。『奪司分乳テイクアンドシェア』で経験値と体力を根こそぎ奪う。

 ビクンビクンと数秒痙攣した後、男は白目を剥いて気絶した。

 まったく、ハナ達の乳首を触るときには愛情とか湧いてくるのに、何でこういう時にはガッカリするんだろうか。

 乳首を差別すべきじゃないが、ハナ達とチンピラの乳首を同列に扱うのはやはり無理だと言い訳しておこう。


「……結局、どう結べば良いんだっけかな?」


 それから間もなくやって来たメリーベルに、俺はぐるぐるとから結びにした男を引き渡す事になる。

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