猫にゃん様はそこにいる【猫にゃん様シリーズ4 完結】

作者 水凪 らせん

58

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★★★ Excellent!!!

猫にゃん様とは高校の裏手にひっそりとたたずんでいる木の置物です。
縁結びの神様としてひそかに有名だったりします。
その猫にゃん様が迷路のような恋路に迷い込んだ「佐伯さん」に話しかけてきます。

このシリーズは元気でまっすぐな佐伯さんと、カッコいい古澤君がたどる恋の物語です。
もちろんシリーズなので、これに先立つ三つの短編が存在しています。

だから言っておきます。
シリーズの最初から読みなさい、と。
その方が絶対楽しめるから。

物語はそれぞれ視点をかえ、群像劇のような作品群となっています。
違う方向からライトを当てることで、キャラクターの魅力が何倍にも広がっていきます。

甘い成分と思春期の苦みがブレンドされた、とても楽しい作品です!

★★★ Excellent!!!

高三の夏に優雅に海ではしゃぎ、秋の祭りに浴衣デートできるのは、少女漫画の世界のお話。現実は、迫る受験に向けて手一杯です。
けどそれでも、止められないのは恋心。
可愛いじゃなくてカッコいい。女の子らしさなんて無いこと気にしているヒロイン、佐伯結は、そのコンプレックスのせいで恋に臆病になってしまっています。

イケメンの古澤くんに告白されたけど、彼とお似合いなのは自分じゃない。そんな風に考えてしまうわけですよ。
そんなに自分を低く見ることないんだよ。だけどこんな思い悩む日々も、素敵な青春の一ページです。

恋に悩む結達が、とっても可愛い本作。時折アドバイスをくれる不思議なアドバイザー、猫にゃん様に導かれながら少しずつ進んでいく恋模様。
苦しくて切なくて、だけどキラキラしていて甘々で。そんなアオハルが、ここにはあります。

★★★ Excellent!!!

同じ学校に通う古澤悠に告白されながらも、コンプレックス故になかなかそれに答えを出せない佐伯結。その付かず離れずのやり取りが続くのですが、そのジレジレ具合が実にいい!

告白に対して結が躊躇う気持ちが丁重に書かれているため、早くくっついちゃえと思う反面、そう単純な話でもないよねと思ってしまい、ヤキモキが募ります。けれどそれは決して不快なものではなく、こうして大いに悩むのも、一つの恋と青春の形。そう思わせてくれました。
もちろん、だからといっていつまでも答えを出さないわけにはいきませんが、そこで活躍するのが、タイトルにもなっている『猫にゃん様』。結の相談相手である猫にゃん様が何かしてくれる度に、読者としては歓喜せずにはいられません。

完結編というだけあって、これまでのシリーズを読んでいる前提で書かれている部分がありますか、だからこそ本作だけでなく、シリーズ全てを読んでほしい。
恋に、悩みに、ついでに逃れられない勉強。ステキなアオハルがここにあります。

★★★ Excellent!!!

猫にゃんシリーズもついに完結です。
女子力にコンプレックスがある主人公とイケメンすぎて不遇という可哀想男子の恋愛模様。周りを彩るキャラも個性的。特に「にゃん様」には要注目です。

安定の文章力、読みやすさに、刺さる展開、青春のリアルなどなどキャラクターの呼吸が聞こえてくるようです。こういうヒロイン、最高ですね。いやー、よかった!!! 
ハラハラじれじれ、謎のにゃん様登場でサスペンス要素にドッキドキ。
まっすぐ、ひたむきなアオハルがここにあります。

★★★ Excellent!!!

 高校三年生。受験生は忙しいんです。恋なんてしてる場合じゃないんです。

 待って待たせて、あちらもこちらも巻きこんだり巻きこまれたり、ほうっておけない彼らの恋の行方やいかに。

 恋と友情と、劣等感とコンプレックスと。痛くて苦くて切なくて、だけどとびっきり甘くてかわいい猫にゃん様シリーズ完結編。

 シリーズ未読の方は、できれば1作目から順に読むことをおすすめします。登場人物たちの『これまで』を知っていると、きっとより深く心に感じられる物語です。爽やかなだけじゃない、青春のすべてがぎゅぎゅっとつまった猫にゃん様シリーズ。現役の学生さんも大人のみなさんも、ぜひご覧ください。