第56話
「……蛍、話があるんだ」
俺は自分が考えた進路を蛍に初めて話す。
「……先輩、それって先輩が卒業したら……」
……そう、卒業したら蛍と離ればなれになってしまう進路だ。
「……先輩がそれが正しいと考えてそう望むなら……」
蛍は「でも、寂しいです」と言うが俺だって寂しい。
蛍と離れてしまうことですぐ側で蛍を守れなくなってしまう不安もあるが……これが二人の明るい未来の為なんだと蛍と進路を話し合った。
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