第3章 入学 第36話
さらに、銃を譲ってくれる女性と話した結果もそれを後押ししてくれた。
「女の子じゃ、十二番は無理とは言わないけれど、やっぱり大変。私は、最初十二番だったけれど、重くて当たらなくて、やめちゃおうかって思っている時に、二十番を使うようになったの。そうしたら、楽だし、当たるようになるし。絶対、最初は二十番がお勧め」
個人の使用感ですと、TVならコメントが画面に出てきそうなくらい、二十番をベタ褒めされれば、選択肢が間違いではなかったと思えてくる。
半矢と銃身の破裂については気になっていたが、銃が決まった段階でその懸念を山里が払拭してくれた。
まず、半矢については、発射する弾頭の重さと速度によって弾丸のエネルギー量が決まることから、二十番であっても必要かつ十分なパワーを有していることはデータ上明らかであること。
結局は、致命傷となる部位(バイタルポイント)に弾丸を命中させることができるかどうかで結果は決まることになる。
十二番であっても、致命傷とならない部位に当たれば、半矢となるのは同じことであり、それを理由に十二番でなければ使えないというようなことは決してないと。
また、スラッグ弾のカタログを持参してくれて、そこには「Can be used in all chokes」と書かれていたのだ。メーカーが大丈夫と書いているのだ、それを信じるのが一番だろう。
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