とにかくヒロインのレイチェルが可愛い。まだまだ女性は生きづらい世界で友人の助けを借りて道を開いて羽ばたいていく。そして恋がじれじれで読むのをやめられない。明日、自分も頑張ろうって思えるお話です。
ヒロイン【レイチェル】の魅力に、どうやら私はやられてしまった。聡明にして優しく、戦略家にして鉄火肌。そんな彼女が自分の行く末に気を揉みつつも、やがては人としてのあり方を見出だし、大胆不敵に実践していく。壮大なる物語だ。甘いだけではない。この世の不合理、人間の醜さもしっかりと描いている。だが。それでも世界は美しいと言い切るような、作者の強さと優しさとがこの物語を爽やかに仕上げている。ご堪能ください。素晴らしい作品です!
訳ありのご令嬢が、父親から自立して学問で身を立てたいおはなし。では終わらず、やんごとなき身分の青年が手をさしのべてくる。その手を取れば国母路線まっしぐら。幼い頃からうなされてきた悪夢、冷たい牢に捕らわれる事態に近付くのでは?!それだけは回避したいと思いつつ。甘い展開がお好きな方、でも安易に結ばれるのも...という読者さまにお薦めの作品です。