第154話 魔道具の威力

さて・・・・そう言えば僕のステータス、凄い事になってるけど、実際にその恩恵を感じるほどの場面が無かったね。今回初めて恩恵が・・・・かな?


そんな事を思いながら、シロに案内されつつ、進んでいく。今回もポチは上空・・・・ではなく、一緒に着いて来ている。


「この辺りのはず・・・・主よ、気を付けよ。」


「ああ、ありがとうシロ。ああ、ポチは空を警戒・・・・まあ、地面から飛んできたなら意味がないが・・・・念の為に頼むよ。」


僕は影の警戒に全力を注ぐため、そう指示を出す。勿論シロは今まで通り影に、周囲に警戒を怠りはしない。


僕は魔道具を片手に進む。まあ、影を見ながらだけど。


すると、何やら気配が。

シロも気付いたようだ。


地面を見ると、影が揺らいだ。


そこか!


地面の揺らいだ部分に魔道具を刺す。



「ぐぎゃああ!」


何やら地面から変な呻きが。

正解だね・・・・


僕は魔道具を展開し、見えない何かが地面に吸い込まれる。


影が暴れる。


暴れると言うのも変だけど、そうとしか言いようがない。


そして・・・・さらに魔道具を展開する。


今度は暴れる影を包み込む。


僕は魔道具を持ち上げる。


すると・・・・影が持ち上がり、そこには何やら黒い魔物?が現れた。


・・・・僕は何かと思い、調べる。


名前:シャドー


影にひそみ、獲物を襲い、地面に取り込み、補足する。


影が無いと身動きができないため、全く光のない空間か、逆に強い光で影を消せば仕留められる。


だが、自身の影の中から襲われるので、発見した時には手遅れな事が多い。


・・・・なるほど、これは厄介。


だが、こうして補足してしまえば・・・・普通は無理だけど・・・・あとは影をなくせば。


僕は強い光を放ち、シャドーを仕留める。


・・・・で、これらが飛んできて、ポチを襲ったのかな?


よくはわからないけど・・・・



で、シロとポチが襲われたのだから、きっと複数いるに違いない。


警戒しつつ進んでいると、何度か発見する。


その都度魔道具で捕捉し、光で仕留める。


補足できれば簡単だが、その補足が難しい。


あ・・・・だけど、シャドーは獲物を地面に取り込むという話だけど、取り込まれたら、どうなるのかな?


消えたエルフが死ぬのか?シャドーとなり果てるのか・・・・


分からない。


で、どんどん進むと・・・・


「主よ待つのだ。我を襲った何かは、この付近から飛んでいたようだ。」


レイスとか?わからないな・・・・


「さて・・・・どうやらシャドーはもういなさそうだけど・・・・ポチ、飛んでみる?僕も背に乗って確認したいけど?」


「よかろう・・・・では敵は任せる。」


僕はポチに乗り、空へ。


この対応が凶と出るか、吉と出るか?

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