第95話 明日来いと言われたぞ?
暫くしておっさんが気が付いた。
「明日だ・・・・明日来い。」
「お・・・親方・まさか弟子入りさせるんですか?・・・・」
「お前も見ただろう・・・・あの短剣・・・・信じられねえ・・・・あんなのが存在してるとは・・・・しかもそれの剣を作りたい・・・・だと!やってやろうじゃねえか!おい小僧!容赦しえねからな!」
「・・・・わかったぜ!俺様明日ここに来たらいいんだな!」
「おう・・・・剣が欲しけりゃあ来い!」
こうしてルドメロはドワーフの鍛冶師の元で剣を打つ事になった・・・・
「いいんですか?あんなに簡単に弟子入り決めちゃって?」
「・・・・弟子入り?それは違うな・・・・俺が新たに勉強するんだ・・・・」
「え?親方が?」
「ああ・・・・ああは言ったが、あんなの今の俺には打てねえ!信じられねえがな・・・・それに・・・・あの素材だ!きっとまだ何かもってやがるぞ・・・・」
すると・・・・別の弟子がやって来た。
「お・・・・・親方!大変です!ギルドで・・・・」
「あ?何だ?納品終ったんじゃねえのか?」
「は・・・・はい!それはばっちり・・・・ですが・・・・ギルドにアダマンタイトとヒヒイロカネを売却した人がいるようで・・・・」
「はあ?」
「え?ひょっとしてさっきの人・・・・ギルドにも素材を売却していたのでしょうか?」
「・・・・こうしちゃあいられねえ!おい!今から俺はこの素材に掛かりっきりになる!何年かかるか分からんが・・・・何としても打ってやる!その間・・・・お前等なら十分いいもんを既に打てるはずだ!工房は任せる!」
こうして鍛冶師の親方は工房の奥に引っ込んでしまった・・・・しかも日頃使う事のない、特殊な炉に火を入れて・・・・
・・・・
・・・
・・
・
さあ・・・・明日から楽しみだ!どんな服着てっかな・・・・
ああ・・・・鍛冶だからな・・・・火に強くないと・・・・?ポチの鱗って耐火性あるんか?
まあ作ってみっか?
こうしてルドメロは、宿屋のあてがわれた部屋で鍛冶用の服一式を作るのだった・・・・
【実際に作るの僕だけどね?】
あ?誰かなんか言ったか?
そして翌日・・・・
「昨日は中々おいしい・・・・じゃない、酷い目にあった・・・・」
「あ?糞兄貴何言ってやがんだ?」
「ルドメロ、昨日の風呂だよ。僕がまだ入ってるのに、宿の親父さんにもうっ出たって言っただろ?そのあと女性が沢山やって来たんだよ?まだ僕が入ってるのにさ?」
「は?風呂なんだから誰かが入るのはあたりめえじゃねえか?」
「あのね・・・・ここでは僕は有名なんだよ?あわよくばお情けを・・・と狙ってくる女性は多くてね・・・・しかも裸だ。もう大変だったよ・・・・」
「よく分からんがそうなのか?」
(散々搾り取られてしまったよ・・・・美人だからよかったが・・・・うう・・・・もう何も残ってない・・・・一生分出し尽くしたんじゃないだろうか?何故かどんどん女性がやってきて・・・・しかも全員相手させられたんだからね・・・・)
なにやらイベントのあったお兄さんでした。
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