第90話 ギルドで売却
お・・・・意外と近くにあんじゃねえか!
早速行くか・・・・
「えっと、どうしたのかな?ここはギルドだよ?」
・・・・何だこの対応は?
「知ってるぜ!俺様冒険者だからな!ほれカードだ!」
「え?どう見ても10歳前後・・・・」
「俺様15だ!」
「ええ?では拝見を・・・・ってララインサル?もしかしてライニール様の身内でしょうか?」
「あん?糞兄貴を知ってんのか?」
「ライニール様を糞兄貴って・・・・ええと、確認いたしました。ルドメロ様ですね?本日はどのようなご用件でしょうか?」
「金が要る!」
「お金ですか?ギルドでは貸し付けは行っておりませんよ?」
「買取りだ買取り!」
「そうですよね・・・・驚いちゃいましたよ?では・・・・売却したいアイテムを出していただけますか?」
「ああ・・・・どんなのを買い取ってくれんだ?」
「魔物のドロップアイテムや、金属、宝石、魔道具、武具、薬草等、色々買い取れますが、何かお持ちでしょうか?」
「あるっちゃあ、あるが・・・・値段つくのか?」
「折れた武器でなければ大抵値段はつきますよ?」
「お、そうか?じゃあ余ってるの売るわ。」
俺様使わないからな、金とかアダマンタイトやヒヒイロカネ、金剛石・・・あ、後はトカゲの鱗だな・・・沢山ありすぎるからこの際売っちまおう!
「ほれほれ・・・・こんなもんでどうだ?」
「ええ?これ金塊ですよ?って・・・これは何でしょう?え・アダマンタイト?ヒヒイロカネ?御冗談を!これは・・・トカゲの鱗?えっと・・・・嘘はいけませんよ?そんなもの凄いのがこんなに個人で手に入る訳無いじゃないですか!適当に作って、売ろうとか・・・駄目ですからね!」
「まじか?これ金だろう?重いし・・・・」
「え?・・・・・えええ!本当・・・・重すぎる・・・・あ・・あの!ちょっと待って下さい!」
受付嬢は奥へと消えていった・・・・
おいおう、どうすんだこれ?周りの連中もこっち見やがるしよ?
・・・・お、戻ってきた!おっさん連れやがったぞ?
「る・・・ルドメロ様!お待たせいたしました・・・・わたしでは手に負えませんので、ギルドマスターを連れてまいりました!」
「あ?そのおっさんがそうなんか?俺様金が要るんだ!早く買い取れや!」
「・・・・貴方様がララインサル商会の御曹司、ライニール様の弟君ですかな?」
「あ?俺様はルドメロ!覚えておきやがれ!」
「・・・・ではルドメロ様!ええとですな・・・こちらに並んでいるものを買取してほしいと、そういう事ですかな?」
「そうだぞ?」
「ララインサル商会で買い取ってもらえばいかがでしょうか?」
「糞兄貴には別のを頼んでんだよ!だから今すぐここで金にしたいんだ!早うせえや!」
「わかりました・・・少し調べさせていただきたい・・・・・・え?こ・・・・これは・・・・ま・・・まずいぞ!申し訳ございません・・・一旦仕舞っていただいて宜しいかな?奥の部屋に行きましょう?」
「はあ?面倒なんだが・・・・」
「おい、早く準備をしろ!」
「ええ?ギルドマスター、どうしちゃったんですか?」
「馬鹿かお前は!これは皆本物だ!こんな所で見せるもんじゃない!今すぐに部屋を準備しろ!」
「えええ!あれ本物?だって・・・アダマンタイトやヒヒイロカネですよ?」
「だから言ったろう、本物だと!国宝級だ・・・やばいぞ?」
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