第69話 遂に100層・・・・ドラゴンが20体です

レベル9相当のドラゴン・・・・ランクはキングです。


しかも20体・・・・


普通の人ではあっという間に死んでしまいます。


ですが今ここに居るのは・・・・恐ろしく強いシロさんとポチさんの2体の従魔さんがいます。


そして、実力がよく分からないルドメロ様が。


エルフの2人は・・・・おまけですね。


「姫さん今私の事おまけって言った?」


「心の声を表に出すのは控えたほうがいいですよ、エメリナ?」


・・・・恐ろしくカンの良い2人です。


「さあって・・・・もうシロさんが殆ど片付けてますね。」



私達が無駄なおしゃべりをしている間に、20体のドラゴンはもう3体ほどしか生きていません。


そんな中、ルドメロ様がナイフを投げてます。


「肉にくニク食う!」


何やら変なノリです。


「ほれお前らも仕留めとけ!」


エルフさんにルドメロ様がナイフを渡しています。


それぞれ1体ずつ、もう動けないドラゴンを仕留めろ、そういう事みたいです。


私は必要ないのでは?と思ったのですが・・・・


「一緒にやっとけって。ほれほれ!」


皆さんザクッと・・・本当にすごいナイフですね。


「何だこれ!この硬いドラゴンの鱗を、苦も無く切れるってどんなに凄いの持ってんの?え?神のナイフ?ユニークアイテム?」


エメリナさんが驚いています。


「私・・・・殆ど力がないのですが、そんな私でも豆腐を切るように鱗が切れるのですね。驚きです。」


ローサさんは本当に非力に見えます。

本当の意味でエルフらしい女性ですね。


「皆終わったか?さあドロップ品を回収してくれよ!特に肉だ!前はポチがやらかしてくれたからな!」


20体のドラゴンのドロップ品は、流石凄い数です。


「おっしゃあ!ステーキ喰うぞ!ポチ、これ一寸焼け!」


”何で我がそのような雑事をせねばならぬのだ・・・・”


「いいじゃねえか!トカゲステーキ、うめえぞ?っていてええ・・・・また蹴りやがったな!」


”ふん!いい加減トカゲではなく、ドラゴンだと気が付くのだ!”


「はあ?何言ってんのトカゲの分際で?ドラゴンがこんな弱っちい訳無いだろうが!」


「えっと・・・・ルドメロ様?それ本気で言ってますか?」


「あったりめえだろうが!デイフィリア、よく考えろ!こんな弱っちい俺様が仕留める事ができるはずがねえだろ?ドラゴンだぞ?最強の生物が、こんな・・・・俺様みてえなのが倒せられる訳がねえ!」


「・・・・あの、ルドメロ様?そろそろ自身の実力をちゃんと把握したほうがいいですよ?」


「何言ってんの?」


「どういう訳かはわかりませんが、今のルドメロ様は、ドラゴン以上の強さですよ?」


「ええ?そうか?そうなのか?って俺様おだてても何も出ねえぞ!」


・・・・本当に強いのに・・・・


こうして100層をクリアした私達ですが、いよいよボス部屋を出たのですが・・・・いつもと様子が違います。

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