第49話 さっさと行くぜ!

「エウラリア様、前方に多数の人がいますが、いかがなさいますか?」


「・・・・警戒しつつ、交渉が可能であれば、会話を。」


「は!では、様子を見てまいります。」


・・・・

・・・

・・


先程ルドメロが石化を解除した場所




「では、デイフィリアはそのままあちらへ向かったのですね?」


「その通りでございます、エウラリア様。よく分からない少年と、従魔2体が同行しておりました。」


「そうですか、ありがとう。で、貴方達の運んできた荷物は?」


「・・・・まだ向こうですね・・・・」



見ると街道の端に何台かの馬車?が鎮座していた、石のまま。


「・・・・人だけ解除したのかしらね?」


「・・・・姫様、お言葉ですが、これだけの人数の石化の解除となると、宮廷魔術師数人がかりで何日もかかるでしょう。とてもではありませんが、馬車なんか解除できませんよ。」


「え?そうなのですか?しかし・・・・ここに居るのは・・・・50人は下らないですね?」


「ええ・・・・伝説級の魔術師でもこんな短時間に、これだけ大量の人を解除できるかどうか・・・・恐らく無理でしょう。一体このような奇跡を誰が?」


「奇跡ではありません。」


・・・・あのルドメロ、あほの子とばかり思ってたけど、とんでもない化け物だったのかしら?


・・・・

・・・

・・



よっしゃあ!着いたぜ!ここがダンジョン!さあ!肉手に入れるぞ!


「ちょっと待って下さい・・・・あの、ルドメロ様?少し休ませて下さい・・・・」


「あ?いいぜ?俺様おしっこしたいしな・・・・ちょっくら行ってくらあ!」


「あ・・・・いいですね、男の人って・・・・そこいらでできますもんね・・・・女性は、そうはいかないのですよ?ルドメロ様。それに・・・・何だか変ですね、ルドメロ様のステータス。」


デイフィリアは鑑定持ち。王家の人間は総じて鑑定を持っていることが多いのだが・・・・


<名前:ルドメロ・ララインサル(明 参平)>


<種族: 人間(異世界転生)>


<年齢:     16>


<性別:   男の子>


< LV:     1>


<職業:     冒険者の卵>


< 力: 16pt(+136pt)>


<体力: 16pt(+136pt)>


<知力: 16pt(+136pt)>


<精神力:16pt(+136pt)>


<俊敏: 16pt(+136pt)>


<魅力: 16pt(+136pt)>


< 運: 16pt(+136pt)>


<保有スキル>


空間収納(ユニーク)・全魔法の素養・神の助言(ユニーク)・鑑定・頑強・火魔法・水魔法・土魔法・風魔法・回復魔法・空間魔法・剣術・投合術・料理・調理・浄化・テイム・調合・薬学・薬剤師・修復・サバイバル・隠ぺい・隠密・採取・採掘・栽培・錬金・創造


<所有アイテム> 


神のナイフ(無限)(ユニーク)


<状態>  


精神異常(記憶喪失)


<賞罰> 


なし



注) ちなみに()は普通は見えません。



・・・・やはりそうです。彼がレベル1?

そんな筈はありません!


だって、先ほどA級の魔物を、本人が直接仕留めているのですよ?

なのにレベルが1のままって・・・・


職業も冒険者のはずです。


隠ぺいしているのでしょうか?


王家の人間には看破がありますが・・・・それすら欺くほどの隠ぺい?

この人にはどんな秘密があるのでしょうか?


もしかして普段のあのへんな素行もカモフラージュでしょうか?

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