三美神の鎮魂歌

作者 冷泉 伽夜

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★★★ Excellent!!!

ご縁があり、この物語を読ませていただきました。
更新分まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。

話ごとの盛り上げ方が絶妙です。狂気に落ちた犯人もそうですし、特にいじめがテーマになった話での盛り上げるための溜め。そしてそこからの人間臭いやり返しや感情表現が、お見事の一言でした。

描写も丁寧で登場人物の身なりから周りの風景、そういった情景を感じながら読むことができました。

これを読まないなんてもったいないです。他の皆さまも是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

皐月が目撃してしまった、恐ろしい出来事、
一つの事故から、忍び寄る恐ろしい事件は、
避けようとしても避けられない、
忍び寄る影のように、皐月に関係して行きます。

父親である和也の仕事。

そして、哲と健一。
通称、三美神と呼ばれる、
「特殊凶悪事件捜査及び刑務執行班」

個性的で、魅力ある三人の存在。

凄惨で、衝撃的な事件を追いながら、
凶悪犯罪者の処刑人である、彼らの、
事件と、犯人と、被害者と。

現実と向き合う姿に、目が離せません。

大人の魅力あふれる、三人の振る舞い、
感傷や正義に浸ることなく、
冷静な視線が、
感情を除くようで、そこに、
綺麗ごとではなく、
真実を見つめるような、正義を感じました。


特殊な仕事柄、また、自身の性格もあり、
生まれる世間との距離、
自身の親子関係。

時には、くすりと笑える場面に人間味を感じながら。

大変なこの仕事に、事件に向き合う、
三人の姿に、惹かれます。


老舗喫茶店「クラシカル」での様子、
事件を紐解く様子は、味わい深いです。

そして、新幹線で出会った少年。

事件を振り返る、哲と、少年の会話。

目を逸らしてはいけない、
深く、人間の心の奥を、
覗くようです。