最終話2 いさむなりの決断

「ぼくはこの冒険の中で、勇と共に、様々な選択をしてきました。


その選択も、自由な意思の上決めてきたというより、生い立ちからして運命的なものがあったと今は感じます。


けれど、しゅーとさんやときと、ふうさん、お巡りさん、バッティングセンターのおやっさん、バンダナブラザーズ、先生。


色々な人たちと出会って、その誰もマザーが生んだ者としても、心が通うのを感じたら、みんな生きているのを感じました。


だから、ぼく一人が今、その重要な決断をすることはできません。


勇はぼくを主人公と言ってくれたけど、それはきっとぼくの物語のです。みんなのじゃない。


これからの世界に必要なのは、役割に縛られるとか演じることじゃなく、誰もが自分の中に答えを出すこと。


それが、勇を失ったぼくにできることだと思います」

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