第一章で打ち切り完結の為のエピローグです。続きを読まれる方はすっ飛ばし推奨。
第21話 エピローグ
マリネリス平原。
元は峡谷であったその地は、雪と氷に覆われて現在は平原と呼ばれている。
そこにある小さな町。
古くは環境維持プラント〝アイオリス〟を保守管理する人々で賑わっていた町だった。しかし、200年前にアイオリスの機能が一部停止され、また、メンテナンス等がすべて自動化されたため、この地は一気に過疎化した。残っているのは教会関係者と研究者と都市になじめない偏屈者だけだった。
その、寂れた小さな町を突然襲った砲火。
上空に位置する宇宙船からの実弾射撃。
衛星高度から飛来する砲弾は重力によって加速され、着弾時の運動エネルギーは数十倍にもなる。
小さな町は、核攻撃を受けたかのように壊滅した。
その廃墟の中で泣き叫ぶ子供たちがいた。
そこへ現れた壮年の男性が一人。
その男性は生き残った子供たちを連れ、分厚い氷床の下を走る鉄道に乗り込んだ。行先は環境維持プラント〝アイオリス〟。
そこが彼らの安住の地とならんことを願いながら。
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