エビ・カニピラフ
みんなをハウスキットの中へ運び入れたところで、そろそろ晩御飯を作り始めないといけない。
今日は何を作ろうかな。エルダーシュリンプも残ってるし、キングクラブも甲殻だけだが残ってる。
果てにはメリッサの配下のハチが、せっせと作ったハチミツもあるし、市場で購入した野菜とか肉もある。
「昨日はカニとエビを別々に食べたけど、今日は一緒に食べてみるか。」
一つ一つでもあれだけ美味しかったからな。二つ合わせたら、もっと美味しくなるはずだ。
そうと決まれば早速着替えて、調理に取りかかるとするか。
足早にロッカールームへと向かい、コックコートに着替えて厨房に入る。
「まずは今回の味の決め手の出汁を引かないとな。」
今回引く出汁はカニとエビのダブルの出汁だ。
鍋に水をはって、エルダーシュリンプの頭とキングクラブの甲殻を入れる。後は火にかけて、じっくりと出汁を抽出していく。
ある程度出汁が引けたところで、試しに味を確認してみると……。
「うわ……これは美味しいな。」
エルダーシュリンプとキングクラブから引いた出汁は、濃厚で深みがあり、尚且つ甲殻類の香り高いものだった。
この出汁を濾して、塩のみでぐっと味を引き立たせる。
「よし、それじゃ次はバターで玉ねぎを炒めていこう。」
バターで1cm角に切った玉ねぎを炒め、透明になったら、そこに洗っていない米を入れて更に炒める。
炒めている米を触って、充分に熱くなっていたら先程の出汁を入れて少し煮詰める。
後は150℃のオーブンに入れて、30分じっくりと米を炊いていく。
「そろそろ一回取り出して中をかき混ぜようか。」
だいたい15分ぐらい経ったら、一度オーブンから取り出して中をかき混ぜる。このときにエルダーシュリンプの切り身を中に入れて、もう一度オーブンに戻す。
「よし、30分経ったな。」
30分経ったらオーブンから取り出して、常温で10分ほど蒸らす。
この間にスープとサラダを作ってしまおう。
余った出汁の味を整えスープを作り、サラダを盛り付けているとあっという間に10分経過する。
蓋を開けてみると、甲殻類の香りとバターの香りが一気に鼻を突き抜けた。この香りだけで食欲が掻き立てられる。
「エルダーシュリンプとキングクラブのピラフ……完成だ。」
炊きたてのピラフを盛り付けていると、ハウスキットのドアがコンコン……とノックされた。
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