ステータスオープン
ステータスオープンと唱えると、目の前に奇妙な画面が表示された。
名前 柊 暮葉(ヒイラギ クレハ)
年齢 23
種族 人族
性別 男
職業 料理人
level 2/100
HP 10100
MP 6504
ATK 8205
DEF 9805
MDEF 9500
AGI 6700
INT 5200
LUK 2000
スキル
合気柔術 08/10
料理 07/10
鑑定 06/10
超再生 08/10
ブレス 10/10
龍化 10/10
言語理解 10/10
お残し厳禁 EXTRA
ふむふむ、夢にしてはよくできてるな。完全にゲームによくあるRPGのようなステータス画面だ。
まじまじと目の前のステータス画面を眺めていると、再び声が響いた。
《あの、先ほどから夢……夢と思っていらっしゃるようですけど、これは本当に夢ではないんですよ?もう一度言いますけど現実のあなたは既にお亡くなりになってます。》
「そう言われてもなぁ。」
これが夢でなく現実なら、俺は今とんでもないことにまきこまれてしまっているのだろう。だが、いまいちまだ信じられない。
《ではこれをご覧下さい。》
そう声が響くとステータス画面の上に更に画面が表示され、なにやら映像が流れ始めた。
「これは、いつも働いてる厨房だな。」
そこに映しだされていたのは俺が普段働いている厨房だった。そしてその厨房の火口の前、いつも俺がフライパンを使い料理をしているところに一人の人物が倒れている。その周りには真っ赤な血溜まりができていた。
あそこで倒れているのは間違いない……俺だ。
《これはあなたが亡くなったあとの映像です。これで信じて頂けましたか?》
「……あぁ。」
《唐突な死を受け入れられない気持ちはわかりますが、これが現実です。そしてあなたが今いるこの世界も夢ではなく紛れもない現実なんです。》
声の主はこちらを諭すように言った。
「これがこの世界が現実か。それなら残りのチュートリアルとやらを達成したら、俺はどうなるんだ?」
《新しい世界に転生します。そしてそこで新たな人生を歩んでいただきます。》
俗に言う異世界転生というやつか。まさか本当にこんなことが起こるなんて思ってもみなかった。
「そうか……まぁ理解した。次のチュートリアルを始めてくれ。」
《わかりました。次のチュートリアルはスキルについてです。》
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