★★★ Excellent!!!
すべてが緻密に組み込まれていると言っても過言ではない 晟菜百合
カクヨム甲子園、最終選考に残ったというのをTwitterにて見ました。そこから一息に読んでしまいました。
何気に、私が他の小説家さんの物語を最後まで読んだのは(しかもレビューまで書いたのは)今作が初めてです。
そんな前置きはともかく、この『死にゆく少女の備忘録』の感想を綴りたいと思います。
主人公の玲緒菜ちゃんと、『さよなら列車』の車掌さん、そして後から乗ってくる乗客たち。
まるで関係がないようで、実は深く関わりあっています。
これは、最後まで読んで、知ってもらうべきです。
涼風さんのような実力のない私が言うのも失礼ですが、どうしてここまで登場人物、タイトル、すべてを関わり合わせることができるのだろう。
世界観が崩れることもなく、たくさんの登場人物が出てくるわけでもないのに、しっかりと読み応えがあります。
乗客、車掌さんと玲緒菜ちゃんの関わりを知った瞬間、私は呆然としました。
見事に世界観に引きづり込まれました。
最終選考に残るだけあります。
稚拙で、上手く伝わるか不安ではありますが、感想を書かせていただきました。
素晴らしい作品をありがとうございました。