やってきて、『なんじゃこりゃ?』と思った。これはダメだ。
魔女っ子★はブラバの呪文を唱えた。
しかし、MPが足りない★
仕方がないので読むか。
古文の授業のような文章ではあるけれど、それなりに意味はわかる。
実在の人物の名前とか出てきたので、検索して『秋人氏はこの人物であろう』と当たりをつける。
大ハズレ★ 秋人氏、美冬姫ともに実在の人物ではないという。
騙された、金返せ! という気分である。
古文とかさっぱりなので、どの程度正確なのかは判定ができない。
けれども、猛者揃いの『筆致は物語を超えるか』企画に投入してきたほどである。
一部、『敢えて正しくはないが、イメージしやすさを優先した』部分があるにせよ、基本的にはかなり正確な言葉遣いなのであろうと推定する。
美しい文章運びに情景が見え隠れする。
筆致を尽くした物語である。
秋人氏と美冬姫が再会を果たせるかどうか気にはなるけれども、大切な人の旅立ちに無事を祈る想いは、時代を越えて変わらないものだと感じさせてくれる。
古文とか歴史の教科書の中の、言わば『自分には関係のない人たち』という認識が、感情を持った同じ人間であると感じさせてくれる物語。
きっと穂乃華 総持様にしか描けない世界なのだろう。
さて次回作は、漢文に挑戦してみてはいかがだろうか?
ただ、私が拝読に来て漢文の羅列が見えたら、間違いなく即座にブラバの呪文を唱えるであろうことは記しておく。