第2話 魔女と魔神の出会い
私はレヴィ―と
私にとっては人生の
どこにでもありそうな
『
「……うん……懐かしい……」
この荒野はキリアの王・カイと初めて会った場所だった。
最初彼とは敵同士であり、出会いも単なる
そして彼のおかげで私は
決して
※
私は最初、
とある村で
なら、なぜ
7歳の少女だった私は
すると私の前に馬車が止まり、中から一人の男が出てくる。
「おやおや、こんなところに子供がいるではありませんか」
男は杖を握り、神父のような格好をしていた。
「君の家はどこかな?」
「……分からない……」
「迷子ですか?」
「……親に……置いてかれた……」
「そうですか」
神父は何か分かったように静かに声を発した。
そんな会話を続けていると、私のおなかが鳴った。
神父は笑いながら、
「おやおや、お腹がへっているようですね」
次に私が
「ここが
神父は私に
知らない人にはついて行ってはいけない。
両親に言われたことだが、目の前の男からは
そう。
取ってしまったのだ。
※
しばらくして、私はあの
そこは
私を連れてきたエセ神父は多くの孤児を集め、魔法の実験に用いていたのだ。
「ォらッ、お前ら、休んでんじゃネエッ!」
複数の男達が
魔力が尽きて膝をつく者、泣きわめく者にも容赦なく痛めつけた。
私も傷つきたくない
もし、魔法の
※
「……今日も……逃げようとしたの?……」
与えられた部屋で寝ていた私の耳に子供の悲鳴、絶叫が忙しなく行きかう。
逃げ出そうとした子供たちは
※
「……これだけ……」
今日も一日魔法を打ち続け、へとへとなのに食事は
孤児たちのなかで、特に魔法に
その
「……いいな……」
「これ、やろうか?」
少年の手にはパンが
「……いらない……
少年の名前はサトル。
変わった名前で一瞬で覚えた。
これといった特徴もなく黒髪の少年だった。
私より少し年上だろうか。
「そんなこと言わずに
サトルは孤児たちの中で最も魔法の
岩を
「……ありがとう……」
私は
(……水が
パンだけだと口が
私の心の内を読み取ったように、サトルはコップを渡してきた。
「はい、水」
「…………」
「いいから、飲め」
サトルから水の入ったカップを受け取り、
サトルは驚きの声を上げながら、肩を震わせる。
「ぜ、全部飲んだのか!?」
「……ごめん……」
「いや、今のは俺が悪かった」
その日から変わった少年・サトルと
※
修道院の生活も半年が
集められた100人以上いた孤児たちは、今は20人にまで
「もう20人しかいないのかァ」
与えられた部屋の中でサトルは
「……
「……怖くはないかな。いざとなれば、魔法でズドン、だし」
サトルは手のひらに魔法で火を起こす。
1年一緒に
あまり人に
「……どうして……
サトルはしばらく
「別に話しても
「……魔神器……ダサい……」
ゴロが
サトルはせき
「……それを手にした
サトルの話を
サトルはそれを国のために回収してきたとのこと。
だけど、魔神器は
それを
サトルは
「孤児の多くはこの
「……なんで……知ってるの?……」
「もともとそれを知らされたうえで、ここに入ったからな」
きっとサトルは魔神器にえらばれるんだろうな。
そんなことを考えていた私は彼のことを
※
その日は
それでも10人の孤児たちは
その理由も知らないまま。
「……さま。お話が……」
「なんでしょう?」
いつも孤児たちに
その会話の一部に私は聞き耳を立てていた
「『
「そろそろですかね」
「もし、
「次の
私はそこまで聞いて、
※
そして、私の人生の2度目の
※
エセ神父たちが
残った孤児10名は1列に並ばされ、サトルは
これは
当然、
エセ神父が口を開く。
「君達にはここにある2つの
サトルの表情は一切見えないが、目の前に立つ神父の顔を見る限り、失敗したのだろう。
「サトル君でダメなら、他の子達でも無理でしょうが、
残りの8人の孤児たちが
私の番が来た。
そっと魔導書に
変化は一切なかった。
しかし、エセ神父は驚きを
「まさか、ティアラ君が選ばれるとは! これで『
孤児たちを置いて、エセ神父を含め周囲の男達が
私は何が起きているのか分からなかった。
しかし、
大人の女性のような
(私、
そこで私の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます