第19話 刀の振り方
1ヶ月…か
2週間たった、俺の体は…
「木は斬れない!!!」
手は痛いし肩も痛い……というか全身痛い!
俺の体はボロボロである
でも、刀が手に馴染んできている気はする…
……が、
そんななかで、先に上達を見せたのは青丹だった
「猫ー…ねぇーこーー!!」
そう言って出てくるのは猫ぐらいの大きさのネズミの妖怪
「ぬぅ…本当に化け猫まで出しそうだな…」
一本だたらには
『とりあえず素振りしててくださーい』
そう言われたが…
素振り程度で変わるものか?対人戦もしたことが無いド素人が
「緋彩クン緋彩クン」
ちょいちょい、と蓬が
「……なんだ?」
「ずーっと見てて思ったんだけどさ。緋彩クン右手に力入ってない?」
……?
「刀持ってるんだ力ぐらい入るだろ?」
あー…
「俺も握ったことはないけど、素振りしてる子どもの話は聞いたことがある。右手はあまり力をいれないらしいよ」
「…本当に??」
あと、肘を外に向け過ぎ、そんで軽く曲げてー
振り下ろす時に伸ばす…
肩の力抜いてね
「こうか…?…ってなんで今まで言わなかったんだ?!」
「…いや、今まで見てきて何か変だなーって思って…」
わざとじゃないよー
取り敢えず助言を受け素振りしてみる
ブォンッ
「あれ?」
先程より格段に振りやすくなった
「力が入ると怪我しやすくなるらしいから〜……って緋彩クン?」
……純粋に、ただ純粋に凄いと思った
「…………振りやすっ」
「あははっいやー、いい助言したわ〜」
明らかに調子乗った顔をしている…
なんだその顔……
「腹立つな……」
「あ、酷い!!俺もいい歳だけど本気で泣くよ!?」
やめてくれ
取り敢えずこの調子で素振りを続ける……
「これでどうにか…間に合わせないと…!」
刀をぎゅっと握る
1ヶ月まであと少し……
____
「ねぇーーーこぉーーー!!!」
ぼふっ!!
「けほ…な、…なんじゃこりゃーー!!!」
「どうした青丹?」
「どしたの青丹チャン!」
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