第36話 居酒屋ぽんぽこ たぬき先生との出会い

「ヒロキさーん、こないだの居酒屋のデザイン、こんなイメージでやってみたんですけど見てもらえます?」


内田がデザイン画をもってきた。


隣町、といっても路線が違うので乗り換えしていかないといけない、近くて遠い隣町にある居酒屋さんから改装の依頼がきた。


その店は、70代の大将が長年営んできた居酒屋で、店構えは地味だが料理はどれも旨く、庶民的で常連さんもたくさんいて、老若男女に愛されてきた店だ。


その町はうちの事務所のあるこの町とは対照的で、昔ながらの下町の雰囲気が漂い、高齢者も多く、元気な老人パワーに支えられている。


大将夫妻が高齢になってきたのもあって、40代の息子さん夫婦に後を任せることになった。


息子さんは、古い店を改装して、自分の趣味をいかした店作りをしたいそうだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る