第24話
「俺も前にがんばったんだけど、全然ダメだったよ。入り口で社長にスコーンって蹴られる状態よ。キャン!って泣きそうだったよ。」
「そおっスか。やっぱ無理かな~。」
やめようかと思ったとき、いつから居たのか応接用の椅子に座っていたタヌ子さんが言った。
「ウッチー、新たな才能が開花するって占いに出てるよ。」
タヌ子さんはテーブルに並べたタロットカードをマジマジと見ている。
何故かヒロキさんは「タヌ子、普通の占い方もできるの~?」って、腰を抜かしている。
「ん~、良き協力者に身近な女性がいるね。彼女だね。」
エマが協力者???
アイツ、今度は何やらかすんだろ???
「ウッチー、やってみなよー!」
「そだな、俺はダメでも内田ならいけるかも!」
さっきまで藤堂社長の大変さを語っていたヒロキさんまで、ノンキにそう言っている。
ダメもとで行ってみるか。
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