第8話 お手伝いタヌキ 初めてのおつかい
タヌ子は、占いの仕事があるときは家にいて、仕事の合間に家事をこなしてくれている。
家事が得意みたいで、タヌ子が来る前に比べて家の中がすごくキレイになった。
料理もバランスのとれた食事を毎日作ってくれる。
「私、家事できますよ的なアピールみたいで逆にあざといって思われるかなって思うんだけど、逆に全く出来ないと思われるのも嫌だし、逆に実際得意な訳だし、ありのままでいる方が逆に自然な気もするよね?」
タヌ子は自分の長所を話す時、「逆に」が多い。
自慢するみたいで恥ずかしいのかな?
謙虚だな。
一生懸命に家事をがんばっているポッテリしたタヌキの姿を想像するだけで、健気でかわいくて顔がホッコリしてしまう。
仕事が暇なときは、俺の事務所にきて、雑用を手伝ってくれている。
内田ともいつの間にか仲良くなっている。
二人で楽しそうに話しているところを見ると、なぜかイラっとしてしまう。
お腹のポッコリと出た、毛がフサフサの信楽焼きのようなタヌキと部下が話しているという、普通だったら異様な光景なんだが…。
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