第28話前半 悶々とした夜(R15+)

■■■■ 注意事項 ■■■■

 本日掲載分は前半,後半の2部構成です。

 前半(このお話)はR15+指定ですので、15歳未満の方は飛ばして下さい。

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 皆さん疲れてぐったりと眠っている。

 まあ仕方ない。

 遊び過ぎたのだ。

 考えてみると遊ぶための海なんて俺は初めてかもしれない。

 テディ達もそんなに経験は無いだろう。


 やたら塩辛く目に入っただけでもけっこうしみる海水。

 腰ちょっと上までつかっているだけで波でふわっと身体が浮く感触。

 よく見るとあちこちにいる色々な生き物。

 傍から見ると海に浸かったりちょっと泳いだり歩いたりするだけ。

 でもそれが無茶苦茶楽しい。

 つい全員暗くなるまで遊び惚けた。

 その後風呂で結構酷い日焼けに気づいて全裸で治療魔法をかけあったり。

『他に誰もいないしいいよな』とそのまま裸族化して俺が目を覆いたくなったり。

 その状態で夕食というとんでもない事を決行されたり。

 挙句の果てにはそのまま全員で同じ巨大ベッドの上で寝てしまった。


 さて、俺は3人程ぐっすり眠れそうな状態では無い。

 別に体力をセーブしていたからではない。

 実際は結構疲れているのだろう。

 でも眠れない理由があるのだ。

 今日の午後は3人に水着だの全裸だの色々見せつけられた訳だ。

 でも正直エロい事は俺からは何もしていない。

 寝室でも疲れで皆さんあっさり眠ってしまった。

 しかも『疲れた』とか『他に誰もいないしいいよね』とか『皆さんそうなら私も試してみますわ』とか『新鮮な解放感ですわね』とかで、未だに全員全裸だ。

 それがその気になれば触れるし抱けるし同じベッド上にいる。

 色々丸見え状態で。

 俺がどういう状態か察してくれ。

 悶々状態で疲れマラギンギンなのだ。


 勿論3人とも俺の嫁みたいなものだし、このままヤっても文句は出ないだろう。

 でも意識の無い状態に突っ込むというのはやっぱりどうかと思う。

 かと言って『やらせろ!』と起こすような度胸、俺には無い。

 間違いなくハーレム状態なのにお預け状態。

 これははっきりいって苦しい。

 こんな状態で眠れる訳が無い!


 仕方ない、どこかで自己発電しぬいてこよう。

 そして別の部屋のベッドを使わせてもらおう。

 この部屋に戻ったのでは抜いて賢者モードになってもじき解除されてしまう。

 テディの柔らかい大きな胸はいつも通りとして、ミランダの抱き心地のいい大きさの身体が魅せる曲線とかフィオナの丸っこいお尻とかもうヤバくてしかたない。

 尺取り虫のようにベッド足元方向へ移動してなんとか脱出。

 なお3人と違って俺は裸族ではない。

 男には危険な時ほど隠したい代物があるのだ。

 まあパンツにガラパーといういい加減な寝間着スタイルだけれども。


 忍び足で寝室を出て廊下を歩き、途中キッチンで水を飲んでちょっと落ち着いて、そして風呂場へ。

 作業のごとくさっさと抜いて痕跡を流しついでに風呂で身体を洗い直して一息。

 更にちょい温度低めのお湯で身体を流してやっとすっきりした。

 でもすっきりしたのはいいが目が覚めてしまった。

 このままでは眠れそうにない。

 ちょっと散歩でもしてくるか。

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