17

 ヴァレリーとエリシュカ、それにヴァイスが暮らす庵は、相変わらず冷たい氷と雪に閉ざされていた。

 このところ風や雪の止む日がますます少なくなり、さすがのヴァレリーも狩に出かけられる機会は減ってきていた。そんな日の彼は、大きな窓の傍で外ばかり眺めながら、複雑な仕掛罠を作ったり、銃や靴の手入れをしたりして一日を過ごしている。狩に出られない日が長く続くと、エリシュカを手伝って料理や洗い物に精を出すこともあった。

 アランさまのおかげで食料は十分にありますから、なんの心配もありませんよ、と、ある日、エリシュカは窓の外を眺めているヴァレリーに向かって声をかけた。

 ヴァレリーは、ああ、と返事はしたが、視線を戻そうとはしない。彼が窓の外を眺めているのは、なにも兎や鹿、鳥の行方の心配をしてばかりいるわけではないからだった。

 なあ、エリシュカ、とヴァレリーは云った。

「なんでしょう? アランさま」

 最近のエリシュカは、かつて己を厩番頭だと身分を偽っていたヴァレリーとともに、厩で働いていたころのように、彼に向かって気安い返事を返してくれるようになっていた。

 あのころと違うのは、なにか不満があればはっきりと口に出してくれるようになったことだ。だからヴァレリーも少しずつ云いたいことが――本当に云いたいことはなかなか伝えられずとも――云えるようになってきていた。

「おれたちがヴァイスの世話になるようになって、もうひと月以上が過ぎた」

 ヴァレリーは手遊びのように細い縄を結び合わせながら呟くように云う。

「山の冬はまだ長く続くだろう。そのことはわかっている。わかっているが、その……」

「お城へ戻られたいのですね」

 エリシュカは卓を拭いていた手を止めて、窓の外へ視線を向けたままのヴァレリーの横顔をじっと見つめた。ヴァレリーは一度俯き、なにかを振り切るように首を横に振った。

「いや、無理なことを云った」

「アランさま」

 いいんだ、とヴァレリーは云った。おかしなことを云って悪かった、エリシュカ。

「いいえ、アランさま。それは違います、おかしなことではありません」

 エリシュカはヴァレリーのすぐ傍まで歩み寄り、至極当然のことです、と付け加えた。ヴァレリーは驚いたように顔を上げ、夏空色の瞳を大きく見開いた。

「アランさまは東国の王太子殿下でいらっしゃいます。ご自身の無事を一刻も早くお城へ伝えたいと思われるのはあたりまえのことです」

「エリシュカ……」

「先を急ぎたいのですね」

 そうだ、とはヴァレリーは云わなかった。ただ小さな息を吐いて、軽く目を伏せた。

 王太子である自分がこうして無事でいるという事実を少しでも早く国に伝えることは、己の義務である、とヴァレリーは考えている。それは、いつまでもこの庵にとどまり、エリシュカとともに穏やかに暮らしたい、と願うわたくしとしての彼ではなく、王太子という公を背負う者としての彼が考えることだ。

 王太子とは国王と同じように国の機関のひとつである。多くの権限を持ち、多くの義務を負っている。代わりとなる存在のない唯一無二であり、代理を務められるのは国王だけだ。

 おれの不在は父王の大きな負担となっているだろう、とヴァレリーは思う。そしてそれは、とりもなおさず、東国そのものの負担となっている、という意味でもある。

「父は一刻も早く、おれの安否を確かめたいと思っているはずだ。無事であることを願ってのことではない。王太子が生きているか死んでいるか、そこをはっきりさせなくてはならないからだ」

 ヴァレリーの言葉に、エリシュカはなんと答えていいかわからなかった。この方はなんという重たいものを背負っていらっしゃるのだろうか。そう思えば、かけるべき言葉など出てくるはずもなかった。

「おれの死が明らかならば、父はすぐにでも別の継承者を定めることができる」

 おれが死んだことがはっきりしていれば、それはそれで問題はなかったのだ。捜索のために人手を割くこともなく、おれを案じて心を痛めることもない、とヴァレリーは云った。

 否、違う。

 きっと父は、息子の死を知った父は、ひどく心を痛めるはずだ。

 自分に相対するときの父が、いついかなるときも国王であらねばならないと、公の身分を優先するべきだと考えながらも、しかし、肝心の部分では常に父親であることを優先してくれていた、ということをヴァレリーは知っている。

 たとえば娼館での遊びや厩舎への出入り、元妃シュテファーニアとの婚姻、エリシュカのこと、そのときのヴァレリーが――よい意味においても、悪い意味においても――心からなにかを求めるときには、父は父親としての顔を優先してくれた。

 きっと今回も父はそうするだろう、とヴァレリーは思う。国王として王太子を諦めなくてはならない局面になったとしても、父は息子であるおれを諦めることはしない。おれはそのことをありがたく思う。

 だが、そのせいで父は苦しむことになるだろう。大臣らも議会の連中も父に国王としての決断――父親としてのそれではなく――を迫るはずだからだ。

「……アランさま」

 気遣うようなエリシュカの声にヴァレリーはかすかに笑う。

「国王とは、そういうものだ」

 息子の無事を祈ることも許されず、息子を探しに駆けつけることもできず、国のために考え、決断し、先へ進むことを強いられる。それは、近い将来の己の姿でもある。

 ヴァレリーはまたもや、なにかを思い切るように軽く首を横に振った。

「それはともかく、おれの安否を確かめるのは父の急務なのだ。生きているにしろ死んでいるにしろ、それが確かであるならば、父は叛乱勢力の鎮圧とジェルマンの問題に力を注ぐことができる」

「叛乱……?」

 訝しげなエリシュカの声に、ヴァレリーは、ああ、と苦笑いを浮かべた。

「そういえばそなたは知らなかったのだな」

 そしてヴァレリーは、東国で起きた学生たちによる叛乱と、それに巻き込まれたエヴラールのことをエリシュカに話して聞かせた。

「東国は、かつてないほどの混乱の最中にある。父の心労は厭でも重たいものになっているだろう。おれがいればいくらでも助けてさしあげられるものを、いまのままではただ負担を増やすばかりだ」

 ひとことでいい、とヴァレリーは云った。

「ひとこと、無事でいる、と伝えることさえできれば」

 ここにいてはそれもかなわない、という声にならないヴァレリーの言葉が聞こえたような気がして、エリシュカは思わず、先ほどまでの彼と同じように窓の外へと視線を向けた。

 アランさまはもどかしくてたまらないのかもしれない、とエリシュカは思った。

 彼には帰るべき場所がある。自分のようにただ、帰りたい、というだけではなく、帰らなければならない場所が。

 けれど――。

 もしかしたらそこは、アランさまにとってさほど居心地のよい場所ではないのかもしれない、とエリシュカはふと思った。そして、なぜわたしはそんなことを考えたのかしら、と首を傾げたくなった。

 王太子として生まれたヴァレリーは、幸いにして武と知とに恵まれた。いささか考えの足りないところがあるにしても、それはこれからの歳月が補ってくれる程度のことだ。容姿に優れ、基本的には真面目な性格をしてもいる。羽目を外すにも己の身を危うくしない程度の節度を弁えているのが、その証拠だろう。

 強く、賢く、美しく。

 民の望む王太子として申し分なく、ただ清廉なばかりではないアランさまはきっと、よい国王におなりになるに違いない。

 なのに――。

 いまのわたしの目には、アランさまは王位に就くことを望んでいないのではないかと、そんなふうに見えて仕方がない。彼はいつのときも王太子であり、それ以外のものには決してなろうとしなかったはずなのに。

 エリシュカにとってのヴァレリーは――その正体を知ったときから――どんなときも東国王太子であり、それ以外の何者でもなかった。ふたりで食事をするときも、寝台の上で身体を繋げているときも、――再会し、旅をともにしはじめてからも。

 以前のように怯え、おそれることはなくなったが、彼の幸いを願い、淡い想いを抱いていたことを告白さえしたが、云い換えれば、ただそれだけだった。相変わらず彼は、果てなく遠い高みにある存在で、それ以上でもそれ以下でもなかった。

 だが、いまのエリシュカの目には、ヴァレリーがひとりの男に見えた。自分と同じように、悲しければ涙を流し、刃に触れれば血を流す、――ひとりの男に。

「アランさま」

 エリシュカがヴァレリーに眼差しを戻すと、そこには縋るような目をしたひとりの男がいた。エリシュカ、と彼は云った。

「そなたに頼みがある。無謀な頼みだ。頼む、と口にすることさえ許されぬような願いだ。聞いて、くれるか」

 はい、とエリシュカは躊躇うことなく応じた。それにもかかわらずヴァレリーは、幾度か唇を開いては閉じ、閉じては開き、とうとう堪えきれなくなったかのように言葉を漏らした。

「ここを出たい。先へ進みたい」

「はい」

「無謀だということはわかっている。真冬の神ノ峰を歩むことが、命を捨てるような真似だということはちゃんとわかっている。でも、それでも、おれは……」

 わかっております、とエリシュカは頷いた。

「ひとりでは歩めない。そなたとテネブラエがいなくては、おれひとりでは先へ進むことはできない」

 山に慣れぬ自分たちが真冬の神ノ峰へ足を踏み入れることは、そのまま神に命を差し出すようなものだ。

 ヴァレリーはそのことをすでに身体で理解している。エリシュカを背負って歩んだ尾根道の旅でも、ヴァイスの世話になるようになってから覚えた狩の最中でも、山は彼に決して容赦しなかった。身分も権力も、志や使命すらも、この深い山の中ではなんの意味も持たない。自然は誰に対しても平等に冷酷で、平等にやさしい。

 先を急ぎたいと思っているのは自分なのだから、本当はひとりで旅を続けるべきだということはわかっている。けれど――。

 おれはこんなときも王太子であることをやめられない。なにがなんでも生き残りたいと、そのためならばどんなことでもするし、どんなものでも利用する。それがたとえ、――愛する女であっても。

 ヴァレリーがこの先の旅をより安全に続けるためには、エリシュカが必要だ。正確にはエリシュカの持つ、山ノ民の地図とテネブラエという優駿が。

 おれはなんと浅ましいのだろうか、とヴァレリーは痛む胸に、思わず顔をしかめた。エリシュカを傷つけたことを深く深く後悔しているくせに、そのそばから彼女を利用することを考えている。

 なにもかもを投げ捨ててそなたと暮らしたいのだと、エリシュカにそう伝えることができたなら、どれだけ幸せだろうか、とヴァレリーは思った。

 けれど、そうしてしまえば、おれはもうおれではない。すべてを擲って、なにもかもを捨てて、そしてあとに残るのはきっともう自分ではないからだ。

 そこまで考えて、ヴァレリーは自分の望みに気がついてしまった。

 おれは王太子でありたい。

 いつの日か国王として立ち、国のため、民のために生きていきたい。

 エリシュカとともにありたいと願うのと同じくらい強く、国のために生きる王太子でありたいと思う。どちらの自分も、おれにとっては真実本当で、どちらを切り捨てるにも大きな痛みを伴うだろう。

 だが、もしも同じだけの痛みを覚えるのなら、おれは、おれが選ぶのは――。

「頼む、エリシュカ。おれとともに来てはくれないだろうか」

 頼む、とヴァレリーはもう一度云った。

 エリシュカはまっすぐにヴァレリーを見つめていた。衒いのない薄紫色の眼差しが、ヴァレリーの心に冷たい水のように沁み渡る。

 ヴァレリーの見ている前で、やがてエリシュカはすっと身を翻した。拒まれた、と顔を強張らせる彼のもとへとすぐに戻ってきた彼女は、アランさま、と呼びかけてくる。見上げたエリシュカの顔は、これまで目にしたことのない凛とした強さに満ちていた。

 ヴァレリーは軽く驚き、エリシュカ、と呟いた。

 エリシュカは小さく頷くと、手にしていた地図を卓の上に広げた。古びた地図はあちこちが黒ずみ、破れ、いまにもばらばらになってしまいそうだった。

「いま、わたしたちがいるのはこのあたりだと思います」

 そう云いながらエリシュカは、ほっそりとした指を伸ばし、地図の中央に近いあたりを示して見せた。ヴァレリーは頷き、続きをうながす。

「神ツ国まで、すでに四分の三ほどのところまで来ています。いまからおひとりで来た道を引き返すよりは、一度神ツ国までお越しいただいて、その上で、東国へもっとも早く知らせを送る方法を考えてはいかがでしょうか」

 え、とヴァレリーは戸惑いを隠しきれずに瞬きを繰り返す。

「冬には完全に閉ざされると云われる神ノ峰ですが、南国の一部の商人や熱心な巡礼者たちは、冬にもわが国を訪れることがあると聞きます。難路であることに違いはないでしょうが、冬に山を越える方法がないわけではないのです」

「……エリシュカ」

 ヴァレリーの呼びかけにうっすらと微笑んだ彼女は先を続けた。

「わたしでは大した力にはなれませんが、姫さまならば、あるいはなにかよい方法をご存知かもしれません。山を越える方法、より早く知らせを送る方法、そういったことをです」

 待ってくれ、とヴァレリーは云った。

「待ってくれ、エリシュカ。おれはそなたに無理な頼みをしているのだ。この雪の中、ともに山を歩んでくれと……」

「はい、アランさま。わかっております。ですから……」

「違う、エリシュカ! そなたはわかっていない!」

 これは命令ではないのだ、と云ったヴァレリーの声は、まるで悲鳴のようだ。アランさまはなにをそんなに怯えていらっしゃるのだろう、とエリシュカは思った。

「エリシュカ、頼む、少しは迷ってくれ。そんなふうに当然のように地図など持って来たりするな。おれに従うことがあたりまえだと思わないでくれ」

 頼む、とヴァレリーは縋りつくような眼差しをエリシュカに向ける。エリシュカは大きく目を見開いてヴァレリーを見つめていたが、そのうちにごく小さくあきれたようなため息をついた。

「本当に困った方ですね、アランさまは……」

 ヴァレリーには返す言葉もない。

「でも、それもきっとわたしのせいですね。なにも考えず、投げつけられる言葉にただ従っていればいいと思っていた、かつてのわたしのせいですね」

 違う、とヴァレリーは急いで首を横に振る。エリシュカはそんな彼になおも微笑みかけながら、信じていただけないかもしれませんし、思い上がるなとお叱りをいただくかもしれませんが、と云った。

「いまのわたしは、わたしの持てる力のすべてをお貸ししてでも、アランさまをお助けしたいと思っているのです。わたしにできることなど、ほとんどないのかもしれない。必要とされてなどいないのかもしれない。それでもわたしはアランさまの力になりたいと、そう思って……」

 エリシュカ、とヴァレリーは感極まって、思わず彼女の手を握った。ほっそりとした指先を押し戴くようにして、自らの額に当てる。

 ひどいことをした。身勝手な想いと慾望に晒し、深く傷つけた。心を踏み躙り、身を捕らえ、それでも足りずに貪った。つらい境遇を利用し、政治の道具にしようとした。

 それなのに。

 それなのに、エリシュカは。

「おれの力になりたいと、そんなふうに……」

 そんなふうにおれを許すな。

 そんなふうに自分を与えたりするな。

 そんなふうに――。

「わたしはわたしの意思で、アランさまをお助けしたい。旅を続けたいとおっしゃるのであればそのように、お国へ帰りたいとおっしゃるのであればそのように、すべて叶えてさしあげたい。手を貸してさしあげたい。わたしは、わたしにもそうすることができるのだと、ようやく学んだのです」

 エリシュカのぬくもりを掌と額で受け止めながら、ヴァレリーはきつく目蓋を合わせた。

 許してくれ、と彼は祈っていた。おれの過ちを、傲慢を、思い上がりを、許してくれ。

 愛してほしいとは、とても云えない。

 ただ、許して、赦してほしい。

「……赦してくれ」

 喉の奥から絞り出すような声は、ほとんど音にならずにほたりと落ちた。

「赦してくれ、エリシュ」

 一度溢れた想いはとどめようがなかった。

 ヴァレリーは何度も何度も同じ言葉を繰り返した。狭い庵の中、ヴァレリーの悲しみと後悔が静かに満ちていく。涙ひとつこぼさぬ慟哭は、いつまでも果てがないかのように続いた。

 やがてエリシュカは空いているほうの手をそっと伸ばし、ヴァレリーの黄金色の髪にやさしく触れる。

 痛みや苦しみを忘れたわけではない。

 悲しみや怒りはまだすぐ傍らにある。

 けれど、それでも、いまアランさまを赦さなくては、わたしはこの先ずっと、この痛みと苦しみとともに生きていかなくてはならなくなってしまう。悲しみや怒りとだけ寄り添わなくてはならなくなってしまう。

 そんなのは厭、とエリシュカは思った。絶対に、厭。

 だってわたしは、ほかでもないアランさまに、穏やかに満ち足りた安らぎを与えてもらったのだ。楽しみや、喜びも教えてもらった。

 生まれてはじめて、ほかでもない、アランさまから。

 誰かを想う幸せが――ほんのわずかではあったかもしれないけれど――、たしかにそこにあった。

 わたしはそれを忘れてしまいたくない。なくしてしまいたくない。

 アランさまへの想いを、なかったことにしてしまいたくない。

 だから――。

 エリシュカは片手でヴァレリーの髪に触れたまま、ゆっくりと腰を屈め、そこにやわらかなくちづけを落とした。

 たった一度。けれど、間違いようもなく、はっきりと。

 きつく閉じ合わされたヴァレリーの瞳から、堪えきれない涙が一粒こぼれ落ちた。庵に満ちていた苦い悲しみが、一瞬で甘い喜びに変わる。

 感謝する、とヴァレリーは言葉には出さずに、額に押し当てたままのエリシュカの手をより強く握った。――感謝する、エリシュカ。

 言葉にならないヴァレリーの想いを、エリシュカはそっと受け止めた。

 アランさま、とエリシュカは心の中で呼びかけた。

 あなたはもう大丈夫です。二度と、同じ過ちを繰り返したりはなさらないでしょう。国へ戻り、やがて新たに迎えられるはずの妃殿下を心から愛してさしあげることができるはずです。幸せにしてさしあげることができるはずです。

 そしてきっと、――アランさまご自身もまた、幸せにおなりになるでしょう。

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