第165話終了
ローズは着替えを済ませると、クレアさんとスチュアートさんがまつ部屋へと戻ってきた…
「お帰りなさいませローズ様」
「お疲れ様でございました」
二人は笑顔でローズを迎えた。
「バルトさんもお疲れ様でした」
「バルトさんの為にご飯も用意してありますよ」
クレアさんがバルトの為に作ったお菓子を見せると
「おっ!」
バルトがローズの肩から飛び降りてケーキに飛びつく!
「お疲れの体には甘い物がよろしいかと…」
クレアさんが笑っていると…
「ローズ様?どうなさいました?」
スチュアートさんが元気のないローズに気がつくと…
「クレアさん…ごめんなさい」
ローズが泣きそうな顔でクレアさんをみつめ謝った!
クレアさんは驚き目を見開いてローズを見ていると
「クレアさんが用意してくださった衣装…不注意で破けてしまって…」
ローズは恐る恐る衣装を見せると…
「な、なんだ…びっくり致しました。ローズ様に何かあったのと…大丈夫ですよこのくらいすぐに直して見せますわ」
クレアさんが衣装を受け取ると…
「あら?これは…」
衣装の破け方に違和感を感じる。
「ローズ様…これは誰かが故意に破いたあとですね。何があったのですか?」
クレアさんが厳しい眼差しをおくると…
「実は…」
ローズは衣装部屋に置いておいた衣装が破かれていたことを伝えると…
「すみません…注意して手元にでも置いておけば…」
悔しそうに拳を握ると…
「それでお披露目にはどのような格好で?」
クレアさんが聞くのでローズはキャシーのメイドが用意してくれた衣装を見せると…
「ちょっと着せて見せてくれませんか?」
クレアさんが笑ってお願いしてきた。
ローズは頷くと着替えに向かう…クレアさんが手伝い着替え終わると
「これは…さらに中性的になりましたね」
スチュアートさんもローズの姿を見せてもらう。
「ええ、ローズ様大変お似合いでございます。破かれた部分を活かしてくださったのですね」
「はい、クレアさんの衣装をどうしても着たくて…破かれた場所がヒラヒラ動く所をみてならいっそうそうの事そういう感じにしてしまおうと…すみません…その為に私の方で少し破いてしまいました…」
下を向きギュッと衣装を握りしめると
「私の衣装をそこまで思ってくださって嬉しいです!いっそこのままでもよろしいんじゃないでしょうか?」
クレアさんがそっとローズの手を掴むと
「ローズ様と私の合作ですね!」
「確かに二人で仕上げた衣装…と言ったところでしょうか?」
スチュアートさんも頷くと
「お二人共ありがとうございます…ずっと大切にします」
ローズは嬉しそうに衣装を抱きしめた。
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