令嬢クレイアの華麗かつお菓子な回想録

作者 宮澄あおい

90

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★★★ Excellent!!!

義母に虐待される伯爵令嬢のクレイアが皇太子に見初められ、愛し愛される喜びを知るお話。

ただのシンデレラストーリーではありません。クレイアは男装の美少女で、舞台はスペリオールと呼ばれるヴァンパイアが人間(インフェリオール)を支配する世界。物語は日記形式で綴られ、時々ある書き込みが歴史の史料を読んでいるように楽しく、笑えます。

ヴァンパイアであるクレイアは病弱で、暑さにも弱く、暑いと目から血がでちゃう。辛い境遇の彼女を元気にするのはお菓子。プリンやシュークリームにとろんとするクレイアちゃんに癒されます。周囲をとりまく人たちはみんなぶっ飛んでいて、個性的。忠実なコウモリたちも登場し、読者を楽しませてくれます。

虐待という重いテーマを扱いながら、コミカルでほんわかと癒される。とにかく読んでみてほしいです。

★★★ Excellent!!!

 実母には幼くして死に別れ、その後やって来た義母には虐待されていた、ヴァンパイアの帝国の伯爵令嬢クレイアちゃん(かなりの天然)。ズタボロに痛めつけられていた彼女は色々あって亡き母の実家に引き取られ、そこで彼女は人生に欠かせない喜びに出会います。そう、スイーツを食べることです。スイーツはまさしく、不遇だった彼女の人生を明るく照らす光でした。もっとも、クレイアちゃんたち純血ヴァンパイアにとっては、陽光は何より恐ろしくおぞましい存在なので、あくまで比喩として。

 なにはともあれ、その食べっぷりと甘味礼賛は、夜に読んでいたら危険なほどです。そしてスイーツは、クレイアちゃんを二つ目の光たる御方に導き合わせてくれました。後宮を爆破するのが趣味で、後宮の女官たちからは蛇蝎のごとく嫌われている、帝国皇太子のテーゼ様に! 
 こういう風に書いてしまうと、「どういうこと!?」と色々な方面からツッコミが炸裂してしまうかもしれません。でも大丈夫。テーゼ様は穏やかで優しくて聡明で、クレイアちゃん一筋の、とっても良い方なのです。ただちょっとクセが強いだけで。なによりその「クセ」、読んでいるとハマってきて、むしろそのクセこそがテーゼさまの一番の魅力なのだと気づかされます。

 さて。そんなこんなで、皇子さまと相思相愛の仲になったクレイアちゃん。ですが、彼女が幸せに至るまでの道にはまだまだ強大な敵が立ちはだかっていました。それは、テーゼ様の母である、思い込みが激しすぎる女帝。加えて、自分を虐待していた義母。
 この二名との、皇位の行く末をも左右する争いを乗り越えて、少女は愛する人とスイーツに囲まれた生活を送ることでできるようになるのか? クレイアちゃんのふわふわとした語り口で繰り広げられるハラハラドキドキ、トキメキシンデレラストーリーの行く末は、どうぞご自分の目でお確かめください!

★★★ Excellent!!!

義母に虐げられていた吸血鬼(作中世界での呼称はスペリオール)の令嬢クレイアがひょんなことから後宮に入ることになり、変わり者の王子テーゼインテリウスに見初められる長編恋愛ファンタジー。
こう書くと巷によくある後宮恋愛モノのようですが、この作品は宮廷の政治闘争や軍事・国家レベルの策謀といった要素が加わることで、ひと味もふた味も違った趣に仕上がっています。
テーゼ様や女帝を始めとするぶっとんだ王族の面々、クレイアを虐待していた義母カルテミシアや前妻を偏愛してやまない父ベクルックス伯爵、苦労が耐えない軍人&女官たちなど個性豊かなキャラクターたちが物語に彩りを添えます。
とはいえハード&シリアス一辺倒かといえばそんなことは決してなく、テンポのいいギャグと軽妙な会話によってサクサクと読み進めることが出来るいい意味でのライトさも魅力のひとつ。さらに文面から香り立つようなスイーツの数々が活き活きとした筆致で描かれ、現実でもおもわずお菓子に手を伸ばしたくなるほど……。
エピローグには意外な仕掛けもあり、歴史ファンタジー好きにもおすすめの作品です。

★★★ Excellent!!!

薄幸の純血ヴァンパイアヒロイン、クレイアお嬢様は、皇太子テーゼ様に見初められ後宮へ。悲しい過去を乗り越え、幸せに暮らすのでした


……と、なるはずが、肝心の皇太子様がぶっ壊れすぎていて(いや、ぶっ壊しすぎていて?)これではお話になりません!

クレイアお嬢様はもはや自分が悲しいということさえわからないほど傷つきすぎてしまって、だというのにスイーツの前では狂喜乱舞でクレイジーに。

皇太子様は後宮憎し。紅茶への異常な執着を垣間見せつつ爆破爆破また爆破。あと失言すごい!

しかし、心配することはありません。義母に女帝、そして女帝の皇配にクレイア嬢のお父様、みんなみんな、メインふたりに輪をかけてクレイジー!誰か、まともな人はいないのか!むしろ読んでいる私がおかしいのか!

登場キャラクターはことごとく濃く、クレイア嬢に襲いかかる試練はことごとく非道で目を覆いたくなるほど。シリアスこの上無い展開の連続なのに、なぜか私は泣きながら笑っている。そしてひたすらお腹がすいている……。

さてエンディング、読んだあなたは、泣くか笑うか。そしてスイーツを食べずにいられるか。挑戦してみてください。

★★★ Excellent!!!

継母に虐待されていた、クレイア。
それはそれは、ひどい虐待だけど、不死身のヴァンパイア。
どんなに傷をつけられてもなおってしまう。
唯一の楽しみは、お菓子を食べる事。

もう冒頭から、クレイアに同情Maxの展開です。
魔法使いならぬ、男装のおばあさまに助けられ、いざ、王子様がまつ後宮へ。

って、シンデレラストーリーの王道をいく展開ですが……。
王子が超かわりもの。
もちろん、超絶イケメンですよ。すみれ色の瞳をもつ。
でもね、後宮を戦場にかえる爆弾魔。(物理的な爆弾ではなく、ESPで爆発させるんですけど)

ほかにも、サイコパス女帝や、女帝の寵愛を競い合う皇配(女帝の配偶者)たち。
美しい花々が咲き乱れる後宮どころか、猛獣が跋扈するサバンナみたいな後宮で、クレイアは、シンデレラストーリーを達成できるのか。

みなさまも見届けてください。

★★★ Excellent!!!

 薄幸なヴァパイア(作中用語:スペリオール)の令嬢クレイアリージュが、最悪な環境から救いだされ、皇太子に見初められて後宮入りし、そこでさらなる陰謀愛憎劇に巻き込まれてゆく――というほのぼの(?)シンデレラストーリー。
 生家では義母に虐待され、後宮ではしょっちゅう爆撃が起き、夏の日には血の雨が降り……と聞くも語るも凄惨な日々なのに、クレイア嬢のどこかぽやーっとした雰囲気のせいか、物語の雰囲気はほのぼのです。
 この、何とも言えないギャップとテンポが癖になります。

 寡黙で胸ぺたの令嬢と、失言癖のある苛烈な暴君皇太子。
 でも、ちゃんと恋してます。二人のふわふわとした関係の進展は、可愛らしくて危なっかしい。でも周りがもっと危険地帯なので、相対的に安心感があるのが不思議。応援したくなります。

 物語は、さらなる陰謀へと進んでゆく……のか?
 華麗で過激な後宮ラブストーリー、ぜひご一読ください。

★★★ Excellent!!!

伯爵令嬢でありながら義母から虐待を受けているクレイアは、実は純血のヴァンパイア。
義母の弟で皇太子であるテーゼ様の妃になるのだが……。

いやぁ、もうあらゆる意味で破壊的な物語です。
各話で出てくるスイーツの魅力も、テーゼ様のご乱心も、侍従たちの態度もぜんぶ破壊的センスが光っています・笑。

虐待シーンはとても辛いですが、幸せなシーンの描写はまさに天国。
この大きな落差を小説でうまく描いていらっしゃって、作者様の筆力の高さ、オリジナリティの奇抜さが素晴らしい。

この先、クレイアが幸せになってくれることを望みつつ拝読しておりますが、なかなか波乱万丈で。
ぜひ完結して欲しいと思う心と、このままずっとバタバタと続いて欲しい、その両方の気持ちがあります。

とにかく更新が楽しみな作品です!^-^

★★★ Excellent!!!

伯爵令嬢のクレイアは、家庭内で虐待に遭い、酷い扱いを受けていたのですが、祖母に救われ、危なげながらも自分を少しずつ取り戻していきます。

現在男装をし、自己肯定感どころか、『自分』というものの所在が曖昧なクレイアですが。


スイーツを前にしては、欲望がむき出しとなります。
もう、血をむさぼるヴァンパイアの如く……。あ、彼女、ヴァンパイアでした。

美味しそうに、もぐもぐと菓子をいただく彼女。

その姿を、じっとり、ねっとりと見つめる視線。

……あ。敵じゃありません。安心してくだ……。
待って!! 不審者でもないです!! 警戒しないで!

変ですけど、その人、皇子様です!!

ということで。
まだまだ掲載は始まったばかり。
一話も大変読みやすい分量です。
クレイアの日記形式で進んでいくので、なかなか面白い趣向だな、とおもっています。
連載を追うのが楽しみな一作です。

★★★ Excellent!!!

ヴァンパイアの令嬢、クレイア。
義母からの虐待が原因で男装僕っ娘に。
…という、目を覆いたくなるような虐待シーンがあるかと思えば、唾を飲むような美味なスイーツテロが蔓延し、読者の心は乱気流。

あらすじに注意書きとして「ダイエット中の方が読むことをお勧めしません」なんて書いてありますが、その通りです。読めば夜中に味覚が暴れ出し、お腹が反乱を起こすのです。
そのくらい、スイーツ摂取シーンに力が入っていると思われますので、スイーツ好きな方はぜひ洗礼を受けてください。

あれ、ヴァンパイアなのに血じゃなくてスイーツ貪ってる…

クレイア本人の日記形式で進む物語。
スイーツだけじゃなくて、もちろん個性的で魅力的な、麗しの美形キャラが多数登場いたします。
貴族令嬢として生きるクレイアの、数奇でスイーツでほっこりな物語。
ある重要キャラが日記本文にちょこちょこコメントを入れるという、お茶目な面も楽しめます♬

あなたもぜひ、夜中三時の優雅なティータイムをいかが?