第百七十四話 報復
そこで彼が目にしたものは――。
リンリのぶ
そのとき、ソニックが身体が
いつもならビクニの血を
どうやら女神
「こいつはマズい……。マズいぞ」
だがソニックは、血の
反対にその
何故ならば、その噴水の周りを回っている聖剣と魔剣は、
しかし、今ならまだ
女神が完全に復活する前に神殿――。
中心にある噴水を
やるなら今しかない。
そして、
全身に
だが、そんな彼の前に聖
「
「次の
ソニックと同じように、拳に集めた魔力を放っていくリンリ。
そして二人の拳がぶつかり合い、その
「魔力が戻れば
「……吸血鬼の魔力が以前よりも上がっている。だが、それでも
ソニックの黒い魔力の光とビクニの白い魔力の光が、グラデーションのように
魔力をぶつけながらソニックは思い出していた。
「おそらくリンリを
彼女――ラヴィの
実際にリンリは、メルヘンと共に
何よりもメルヘンは女神に
大賢者と呼ばれるだけあって、メルヘンの持つ魔力は神に
きっとメルヘンが女神に代わり、多くのことをコントロールしていた
だが、メルヘンはすでに倒された。
だからその魔法は解けると――。
それがラヴィの考えだった。
「でも、あんたはリンリに国を
「なにが言いてぇんだ?」
「うちから言えることは……いや、これはお
そんなラヴィの願いに――。
ソニックは何も答えることはできなかった。
今の彼――本来の姿を取り戻したソニックならば、たとえメルヘンが生きていてもリンリにかけられた魔法を解くことは可能だ。
だが、たとえ女神の操り人形とはいえ、この目の前にいる聖騎士の少女は
ソニックの頭の中では、国への
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