第百五十六話 吸血鬼の騎士道
どうやら
きっとそこらにある
ぼくは今すぐソニックに飛ぶように
そうだよ。
コウモリの
あっという
だけどソニックは、鳴いているぼくに向かって首を
「ダメだ。今から飛んだらいつ体が
それからソニックは
ソニックの体は今、ビクニの血の
だけど、女神にかけられた
そのうえ、
あとコウモリの
ようは少年の姿に戻っちゃうとビクニを抱えたまま向こうの大陸までいけないってことらしい。
「だから、
そんなこといってもあんな大軍から逃げられるのッ?
もう目の前に来てるよッ!?
「ともかく走るしかねえッ! 海のほうまで出たらあとは飛んで向こうまで行く。それまでなんとか
そしてソニックは走り出した。
頭にぼくを乗せ、ビクニを
本来の姿になっているせいか、全然
これなら追い付かれることもなさそうだ。
と、ぼくがホッと
「くそったれッ!? 前からも来てやがる!」
ソニックが
目の前には後ろからは来ている灰色の兵隊と同じやつらが向かってきていた。
どうしよッ!?
ここはやっぱり飛んで逃げるしか……。
でも、向こう大陸に
ああぁぁぁッ! 一体どうすればいいんだよッ!
そのときだった。
目の前に見えていた灰色の兵隊たちが
「あ、あれはッ!?」
ソニックが何かに気がついたみたい。
ぼくも目を
「ヴァイブレッ!? お前、どうしてッ!?」
まだ兵隊たちを
ヴァイブレは、
そして、ソニックの前で
「ここは
「お、お前……」
ソニックは
ぼくだってそうだ。
だってヴァイブレは、ビクニが人間だったことを知って、ソニックに
それは、とても
「長い地下での生活で
そう言ったヴァイブレはぼくらの横を
そして、ぼくらを追いかけてくる兵隊のほうへと歩き出す。
ソニックはそれを見てハッと
「待てヴァイブレッ! ダメだ! お前も
「ソニック王子ッ!」
ヴァイブレはソニックの言葉を大声で
それから
「これまで……お世話になりました。私はラヴブラッド家……いや、ソニック王子にお
ヴァイブレはその穏やかな声のまま、ソニックが生まれたばかりの
幼いソニックはいつも自分を
家族を
静かにソニックへと
「本当に……立派になられました……。呪いをかけられてもけして
だけど、ソニックは剣にも
「そんなことねぇッ! 俺は……俺は……お前がいたから……」
ぼくの位置からじゃソニックの顔は見えないけど。
声が
「ソニック王子……
そう
それを
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