第百二十五話 旅立ち
「わぁ~すごいッ! 見てよソニック。魚の
ビクニが
ググも一緒になって嬉しそうに大きく
俺があまりはしゃいでいると
ルバートがセイレーンを
俺たちはこうやって船に
ビクニはセイレーンから街を
まあ、
ビクニ本人は、自分は大したことをしていないと言い続けたのだが、もはやお
そして、海の国マリン·クルーシブルで
ルバート本人は
その
それは、その後の貴族たちの
ルバートへの刑が決まった後に、旧市街全体の立て
貴族たちも、中心街の人間たちも、そして亜人たちも。
今回の
今までずっと
海の国はこれから変わっていくだろう。
ルバートが望み続けた人間も亜人も
「ねえ、ソニック。ルバートはラヴィ
ビクニが海面を見つめながら俺に訊いてきた。
俺たちが船で
貴族の地位を剥奪されたルバートは、海の国が落ち着いたら
「もちろん俺たちもついて行きますよ、
「当然だよぉ。たとえ貴族じゃなくなったって、あたしたちは兄貴の
イルソーレとラルーナも、ルバートの旅について行くと、その場で言っていた。
ルバートとの
それが二人の言い
イルソーレとラルーナがそう言った後に、ルバートは突然
「君たちには多くの
ルバートはそういうと、下げていた顔を上げた。
「もし君たちに何かあれば
それに続いて、イルソーレとラルーナもルバートと同じように片膝をつく。
「それは俺たちも同じだぜ」
「うん。ホントにありがとう。ビクニ、ソニック、ググがいたからまたこうやって兄貴たち一緒にいれる」
そして、俺たちへ礼の言葉を捧げた。
ビクニは何故だか、そんなルバートたちを見てクスクス笑っていた。
後で聞いたら、ルバートの思い人であるラヴィ·コルダストにも
どうも騎士というか貴族出身の連中は、いちいち
きっと決めたことを口に出さないと気が済まないんだろう。
俺にはまったく
「さあな。わかんねえけど、会いに行くんじゃないか?」
「なんだよその言い方は。はっきりしないなぁ」
「それよりも目的地が近いんだ。もうちょっと気を引き
「そんなことわかってるよ!」
俺の言葉を聞いたビクニは、
さっきまであれだけご機嫌だったの、この変わりようはなんだよ。
本当にこの女はわからん。
「ソニックはホント空気が読めないんだから」
「何か言ったか?」
「なんでもないッ!」
さらに不機嫌なったビクニの
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