第百十二話 妙な瘴気
俺は
下はかなり
ここで
ならば、そこら中にある
「いいかググ。お前の魔力のお返しに、今から
俺がそう言うと、
その鳴き声を聞くに、どうやらはしゃぐ元気もないらしい。
まあ、当然だろう。
今のググは俺に魔力のほとんどを取られたんだからな。
少しずつ解放された魔力の
これは
こういう使い方もある。
街全体にある水路から立ち上がる水の
だが、思っていた以上に体への
くッ、しくじったな。
やはり大雨を降らすべきだったか。
ちょっとでも
そんな
自分も
「大丈夫……大丈夫だぜググ。ここで街の火を消さないとビクニの
何故こんなときにあんな女のことなんか考えたんだ俺は?
おかげで
そして、
それを見ていた
空を飛ぶ少年が街を
俺はお前たちが
でもまあ、これでひとまず
「お前もよくやったぜググ」
俺が声をかけるとググは
だが、そのとき――。
ぶつけた水の竜巻から出た海水の
いや、さっきは魔法に集中していたから気がつかなかったんだ。
この臭いには……
俺は
だが、中心街の住民たちが集まってきて身動きがとれなくなってしまう。
「
だが、連中は俺の言葉を
くそッ、今はお前たちの相手をしている
そして空へと飛んだが、そのときにはもう瘴気は消え去ってしまっていた。
「消えちまったか……。だが、あの妙な瘴気……もしかして……?」
そのときの俺は、けしてありえないことを考えていた。
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