第九十一話 ルバートの過去
ルバート·フォルテッシ――。
海の国マリン·クルーシブルの
その
だが、ルバート少年は剣よりも
ろくな音楽の
そしてその
「そっか。じゃあそのときにラルーナたちと
ビクニがそう言うと、ラルーナはニッコリと
その
それまでのイルソーレとラルーナは、ずっと宮殿に
だが、ある日突然小さなハープを持って
「ルバートの
ウットリとした
その顔を見るに、この
だが、そんなルバート少年も
そのときに
「でもな。ルバートの兄貴そんなことじゃめげなかったんだぜ」
イルソーレがまるで自分のことかのように
それもあってルバートは旧市街の亜人たちから
俺には何故ルバートがそんなことをするのかわからなかった。
そのことを言ったら、イルソーレとラルーナは
あの
「ふ―ん。じゃあラヴィ
ラルーナは、もっとルバートの少年時代のことを話したそうな顔をしていたが、ビクニにそう言われて
それはイルソーレとラルーナが
多くの国からルバートの
そのときすでに
だがある日に、女だてらに騎士として
「それは
ラルーナが言うに、ルバートはラヴィの顔を見た
それとイルソーレが付けたして言うには、ラヴィは従者であり亜人でもあった彼とラルーナにも
それは海の国ではありえないことで、従者として宮殿に出入りするイルソーレとラルーナは、人間族から
ラヴィの奴……そのわりには
「ルバートの兄貴はラヴィ姉さんに
「えっ!? ちょっと待って……それってラヴィ姉が貴族で騎士だったってこと!?」
今さら
だがラヴィは彼の
その
「そのあとの兄貴の台詞がまた
まだウットリした顔をしているラルーナに俺は
どんなモンスターが相手でも
楽器を
「兄貴は
だがその後、ルバートとラヴィが
何故ならばラヴィの住んでいた
ラヴィの両親は魔族に殺され、
「そっか……だからラヴィ姉が生きているってことを知って……」
ビクニは
そんなビクニを見たイルソーレとラルーナは、ニッコリと
「ビクニたちがラヴィ姉さんが生きていることを知らせてくれた。ルバートの兄貴ほどじゃないかもだけれど。私たちも嬉しいよぉ」
「うん……私もなんだか嬉しい」
それを見たググも嬉しそうに
イルソーレがそんなググを
俺はこういう
ビクニやググとは
あの
だが、あの死んだ目したラヴィやキザなルバートにも
「た、
そのとき――。
部屋に
こんな夜
「お
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