第八十九話 ダンスパーティー
ルバートは
店内ではまだ
「何でもないよ。それよりも君たち、さっきから食べていないじゃないか」
それからルバートは、テーブルに
「さあ、
いつの
ビクニはさっきルバートが見せた涙のことを気にしているようで、
この
どうもルバートとラヴィの
そのせいなのだろうか。
ググも目の前の料理を食べようとはせずに、ただ
それを見て、
ようは大きな魚は
次は、
肝臓と同し量――いやそれ以上のの玉葱を使うので、肝臓の料理というよりはほぼ玉葱の料理とも言える。
実は、肝臓の
これもさっきの小魚と同じで、安く手に入る玉葱をなんとか
この国じゃ、玉葱は誰でも手に入れやすいっていうのはことが、二つの料理の説明からわかるな。
あとはピーマンと玉葱をトマトソースで煮たものや(また玉葱だ)、
どの料理も
だが、そんなルバートの
ずっと
そこにイルソーレとラルーナがやって来る。
すっかり酒が入っているようで、顔を赤くしてご
そして、イルソーレはいきなりビクニの
突然ことに
「イルソーレがごめんね。
それにしてもこのラルーナも
本当に
「うん、わかった。ありがとうね、ラルーナ」
そして、ビクニは笑顔を返した。
それからが
ずっと
「このパイ、ピザみたいで美味しいッ! 私ピザなんてリンリの家のお
口いっぱいに食べ物を
またピザとかよくわからない
やれやれ、
だが、何故かそんなビクニを見た
それからルバートは立ち上がって、店内にあったボロボロのバイオリンを手に取る。
そして、ほとんどゴミにしか見えないバイオリンを
亜人たちはそれに合わせて、実に楽しそうに
俺はずっと音楽というものを、
だが、この
音楽は
「ソニック、私たちも踊ろう!」
顔を
その
あいつら……まさかビクニに酒を飲ませたのか?
「ほら、早く早くぅ~」
「わぁっ!? ちょっと待てよビクニッ!?」
ググも酔っているのか、音楽に合わせてビクニの頭の上で鳴いてる。
俺もビクニも、およそダンスと呼べないような
だが俺は、こういうのも悪くない、と思った。
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