第六十九話 受け止める
近づいてくる私に気がついたリムは、右手を
「……ヘルフレイム」
リムがそう
剣によって火の
さすが
これなら……リムを受け止められるッ!
「スゴいスゴい~。暗黒騎士は
現れたノーミードは、ヘラヘラと笑いながらゆっくりと
「で~どうするつもりなの? まさか彼女を
そして、私のことを
私はノーミードの話――。
リムの
やっぱりリムは昔からとても
そして、それは今も変わっていない。
だけど……。
ずっと
お母さんが死んじゃって……。
そこをつけこまれて、今まで
だったら、私がそれを受けとめる。
「さあ、どうしたのリム!? こんなんじゃ私を
私がリムにそう
何をバカなことを――。
きっと、そんなことを思っているのだろう。
だけど、あなたは彼女を知らない……。
リム·チャイグリッシュを知らない……。
リムが本当に
リムは私にだけ
「
「本気……なのですか?」
小さく返事をしたリムは、再び手を私に向けて突き出した。
今度は
次はきっと
私は剣を立て、それに
リムの右腕に風が巻きつき始め、左腕には
「……ウインドラッシュ……ライトニングボルト」
リムの
その攻撃を受けるには、私の剣は小さ
防ぎ切れなかった風の
「やっぱダメだったね~。ししし。しっしししししぃぃぃッ!」
倒れている私の耳にはノーミードの笑い声が聞こえていた。
風に切り裂かれたせいで、全身が
電撃で飛ばされて地面に
「あれだけカッコいいこと言ってたのに
ノーミードの言う
なんでよ……。
なんで……私、暗黒騎士なのにこんなに弱いのよ……。
絶対に倒れないって言ったのに、すぐに倒されちゃったじゃない……。
これじゃあ、またソリテールのときと同じになっちゃう……。
また
それだけは……絶対に
そのとき――。
私が身に付けていた
ソリテールの
そのおかげなのか、ほんの少しだけれど体から痛みが消え、呼吸もまたできるようになる。
……ソリテールも
ありがとう、私……
私は剣を地面に突き
「まだまだッ! 私はこんなもんじゃ終わらないよッ!」
「そんなにボロボロなのに……まだやるおつもりなのですか?」
フラフラと立ち上がった私を
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