第四十五話 魔法を唱える武道家
ソニックがそう
私たちは
「仲間をやられたせいで
ソニックがいうに、ポイズンアントには
なにやらいい話に聞こえなくもないけれど。
それでも私は安心していた。
だって、リムがいるもん。
また
「ねえ、リム。お
「はい。なんでしょうかビクニ様……じゃなかったビクニッ!」
私が声をかけると、リムはまた右の
この子、
こんな
私は思っていたことを飲み込んで、言葉を続けた。
また魔法を使ってポイズンアントの群れを
私に
「じゃあ、さっさとアリどもをやっつけちゃって!」
その笑顔を
「
「へっ?」
私は彼女が
だって、この子はとてもマイペースだし、空気を読めない感じだったから。
だけど、それは
彼女には魔法を唱えられない
それは――。
「
「えぇッ!?」
リムの魔法の
それからグリズリーの
その三つでもうリムの
「
「いや、そこまでへこまないでよ!」
私とリムがそんなやり取りしていると、ポイズンアントたちがジリジリと
ソニックは顔をしかめながら、自分の頭に
「俺が引きつけるからお前らは逃げろ」
「えぇっ!?」
私はソニックにも叫び声をあげた。
いくらなんでもそれは
私たちが助かったって、それでソニックが毒にでも
「ダメだよソニック! ここはみんなで
ソニックは、私が止めるのも聞かずにコウモリの
たしかにソニックが空に上がれば、ポイズンアントたちは手が出せないけれど。
引きつけようとしているときに、
「ソニック! いっちゃダメッ!」
気がつくと私はソニックの後を
そのときにググが私の
止めているのか
「バカヤロ―! 前に出るんじゃねえッ!」
「きゃあッ!」
走り出した私に向かってポイズンアントの一匹が飛びかかってきた。
「はぁぁぁ……オーラフィストッ!」
リムの叫び声と共に、目の前にいたポイズンアントが
彼女のほうを見ると、両手を前方に
あれってバトル漫画とかによくあるやつ?
えっ!? でもリムは魔法使いじゃ……?
一体何が起きたのか
それは、まるで
私はそんなリムの姿に
「リムって、魔法使いじゃなかったの……?」
彼女がすべてのポイズンアントを倒したとき――。
その
「魔法使い……いや、
そして、また拳と手を合わせて、丁寧に頭を下げた。
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