第三十七話 反省よりも今は
コウモリの
「キュウ!」
「ググも……来てくてたんだね」
突然
ソニックは空中で止まり、そんな
「
ソニックは私を
そんな彼を
「さあね。お前に
「そうですか。それはとても
ドリアードがそう言うと、再び触手のような無数の枝が動き始めた。
うねる無数の枝はすごく気持ち悪いけれども、そのスピードは速い。
私はまた捕まってしまうと思って、
だけどソニックは、自分のスピードを上げる魔法ファストドライブをかけていたので、いくら枝が
それに完全に
いくら私を抱えていようが、夜のソニックは
「ねえ、ソニック……」
「あん? なんだよこんなときに?」
「ソ、ソリテールが目の前で石に……」
言葉が
私が
「私が悪いんだ……」
「はあ?」
「私がソニックの話をちゃんと聞いていれば……」
泣きながら言う私に、ソニックはふんっと
そして、私たちを
「ビクニお前……本当に
私は別に
それから泣き顔のまま私は、顔をあげてソニックを
すると彼も私を見つめ返し、私たちの目が合った。
「終わったことを気にするよりも、今お前は何をしたい!? 言えよビクニ!」
だけど、私のことを考えてくれている言葉――。
ソニック……。
お城でも言ってくれたね。
お前を守ってやるって……。
お前を連れて行ってやるって……。
ソニックはいつも
でも、そうやって私を
「聞いているのかビクニ!? 早く言えぇぇぇっ!」
私がしたいこと……それは……。
「私……あの木の
さっきの自分から、こんな声が出るとは思えないほど力強い声が出た。
「キュウ!」
そして、ググも私に合わせるように大きな鳴き声をあげた。
ソニックの言う通りだ。
今は泣いている場合じゃない。
こいつの体からソリテールを
涙を
「ソニック、力を貸して! 私に考えがある!」
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