第三十二話 木の精霊ドリアード
小屋を出た私は、ソニックの後を追って村の
わざわざこんなに
「よし、この
「で、なにがわかったの?」
話を聞くに、ソニックは村のことを
まったく、またグリズリーと出会ったらどうするつもりだったのか。
いや、ソニック一人ならコウモリの
「それで、森を進んでいたら
どうやらソニックはその広い道で、私たちがいたライト王国へと向かう
それでソニックがこの村のことを
「この村はな。なんでも
ソニックが商人から聞いた話によると――。
この村は、ライト王国へ向かう
たしかに、
村人たちも顔に
じゃあ、ソリテールも盗賊ってこと?
でも、そんな
「だが最近に、村の盗賊たちは
「えっ!? じゃあ、ソリテールや今いる村の人たちは?」
私が訊くと、そこからソニックの顔が引き
「ビクニ、お前。ドリアードって知っているか?」
聞いたこともない言葉なのか名前なのかを訊かれた私は、ソニックに説明を
――ドリアードとは、この世界に住む木の
気に行った人間を見つけると
「おそらくだが、この村はドリアードによって魔法がかけられている
じゃあ、村の中心にあったあの
「それでなに!? 私たちはドリアードに殺されちゃうの!?」
そして、ドリアードは
「そっか、それなら安心だね。じゃあ、もう寝に帰ろう。今日はもう
「おいっ!? 話はまだ!?」
精霊の話なんて聞いたせいか、もうすっかり眠くなってしまった私は、ソニックのことなんか気にせずに小屋へと戻ってベットに入った。
ソニックはまだ話を続けたそうで、私の後を追って小屋に入って来る。
「だから、待てって」
小屋に入ったソニックは、ソリテールが眠っているからか小声になっていた。
「だって人は襲わないんでしょ? ならいいじゃない。続きは明日に聞くよ」
「お前なぁ……」
「それとも
「お前なんかに欲情するか!」
ソニックは急に大声を出して
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