第三十一話 初めての料理
小屋へ戻った私とソリテールは、
私は彼女と一緒に、すでに
「え~と、私、
「大丈夫だよ。あたしがちゃんと
まず包丁を
正しい姿勢でなければ、包丁を持つ手の
「それでね。まっすぐ
次にソリテールは、包丁を持つ手の動きを
こうすることで、
「ほらほら、ビクニお姉さん。また姿勢が悪くなっちゃってる」
「えっ? ああ、ごめんごめん」
どうも私は
それから、包丁は
「わあ~ビクニお姉さん。とっても
「そ、そうかな……」
「うん! とても初めて包丁を使ったように見えないよ!」
ソリテールがまるで自分のことのように
お
これからの
あのソニックに料理なんてできそうにないしね。
まあ、ただキノコを切っただけで、
それからキノコを切り
ソリテールは用意してあった
その中には、小さな
それらを
包丁を使ってきたときも思ったけど。
その様子は、彼女がずっと野外生活を続けてきたのだと思わせた。
私よりもずっと小さいのに……この子は
そんなこと……全然感じさせないけれども……。
「すごいね、ソリテールって」
「うん?
外で火を付けるくらいのことは、この世界では
さすが異世界ファンタジーとしか言えないけど、私にはあんな簡単に焚き火を起こせる気がしない。
そして、いよいよ村
村自慢の焼き魚とは、魚に
「ああ! 忘れてた!」
ソリテールはそう言うと、さっき切ったキノコを小屋から持ってくる。
そして、これまた豪快に焼いていく。
「はい! 完成だよ!」
完成したものは、木で作られた
私が切ったキノコはソリテールに比べて
「じゃあ、いただきま~す」
そして、私たちは料理に手をつける。
丸ごと
生まれて初めて自分が作った料理というのもあったのだろうけれども、とても
「ソニックお兄さん……
たしかに遅い、遅すぎる。
まったく何をやっているんだよ、あの
せっかく私が料理作ったのに……って、ほとんどソリテールにやってもらったけど。
その後に、デザートとして
ベットは一つしかないから、私とソリテールは一緒に寝ることに。
……って、もしかしてソニックがいたら三人で同じベットで眠るつもりだったのか?
まあ、大きさは十分三人で眠れるけど……。
そんな……私……いきなり男の子と同じベットで寝るなんてハードルが高すぎるよ!
「おい……おい、ビクニ」
「へっ?」
私が一人で
「ちょっと、ソニック! 一体どこに行っていたの!?」
「静かにしろって、そいつが目を
言われて横を見ると、ソリテールがスヤスヤと天使のような寝顔で眠っている。
ググも彼女に寄り
いやいや、この子もググも本当に
「ここじゃまずい。外へ来いよ」
「えっ? なにがまずいの?」
「お前、この村が
ソニックは小声で私にそう言うと、静かに扉を開けて小屋を出て行った。
そんな言い方で伝わると思っている彼になんか
それに、私はもう寝に入っていたので、
ソニックが何を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます