198. 取り留めないグループチャット ~バイト編~


【フットサル部うぇーい(5)】



〇みんなだいすきみずきさん

「ばいと落ちた!!」


〇くらはたひなです

「ありゃりゃ。ざんねん」


〇Airi Nagase

「どこ受けたの?」


〇みんなだいすきみずきさん

「駅前のミスド」


〇くらはたひなです

「なんで駄目だったんだろうね」


                〇ヒロセハルト

             既読4 「髪色じゃね」


〇Airi Nagase

「あそこの店員さん結構派手めじゃない?」


〇みんなだいすきみずきさん

「分かんねー。

元気だけはありますって言ったのに」


〇Airi Nagase

「それしか無いと思われたんじゃないの」


                〇ヒロセハルト

             既読4 「ちげえねえ」


〇みんなだいすきみずきさん

「は? 他にもあるし! 体力とか!」


                〇ヒロセハルト

              既読4 「一緒やろ」


〇みんなだいすきみずきさん

「パワーとか!」


〇くらはたひなです

「一緒だねー」


〇みんなだいすきみずきさん

「チカラこそパワー」


                〇ヒロセハルト

           既読4 「頭痛が痛いかよ」


〇みんなだいすきみずきさん

「は? なに言ってんのハルあたまわる」


                〇ヒロセハルト

            既読4 「は、うざしね」


〇みんなだいすきみずきさん

「はいしねとか言った―! 小学生以下~!

地球何周回ったとき~!」



                〇ヒロセハルト

           既読4 「ちゃんと貶せや」


〇くらはたひなです

「そもそも瑞希ちゃん、

バイト始めるんだね」


〇みんなだいすきみずきさん

「まー単発だけだと安定しないしなー」


〇くらはたひなです

「愛莉ちゃんってコンビニだっけ?」


〇Airi Nagase

「そーだよ」


〇みんなだいすきみずきさん

「どこ? 今度茶化しに行くわ」


〇Airi Nagase

「絶対言わない」


                〇ヒロセハルト

           既読4 「一人ずつ並んで

         からあげ串一本だけ買おうぜ」


〇Airi Nagase

「超ウザいからマジでやめろ!」


〇くらはたひなです

「わたしバイト始めよっかな~」


〇みんなだいすきみずきさん

「まじ? 一緒にやろひーにゃん」


〇くらはたひなです

「みんなで同じところだったら

楽しそうだねえ」


〇Airi Nagase

「ハルトって有希ちゃんの家庭教師

以外になんかやってるの?」


                〇ヒロセハルト

          既読4 「コンビニやってた」


〇くらはたひなです

「え、うそだー」


                〇ヒロセハルト

             既読4 「ホンマやて」


〇Airi Nagase

「全然イメージ湧かない……」 


〇みんなだいすきみずきさん 

「ほら、夜とかめっちゃ小っちゃい

声の店員いんじゃん。あれだよ」


〇くらはたひなです

「なんで辞めちゃったの?」


                〇ヒロセハルト

      既読4 「店長とリーダーのババアが

                 ウザかった」


〇Airi Nagase

「まあ相性もあるよね」


〇みんなだいすきみずきさん

「どんくらい? バックレた?」


                〇ヒロセハルト

  既読4 「流石にそれはしないけど、三日とか」


〇くらはたひなです

「陽翔くん接客とか出来なさそう」


                〇ヒロセハルト

        既読4 「わかる。できなかった」


〇みんなだいすきみずきさん

「ハルもなんかやろうよー。くすみんもー」


〇楠美琴音

「なんで見てるの分かったんですか」


〇みんなだいすきみずきさん

「既読付いてたしー」


〇楠美琴音

「私も接客などは出来ないと思うので」


                〇ヒロセハルト

        既読4 「俺も今はヤル気ねーわ」


〇みんなだいすきみずきさん

「なんかいいのないかな」


                〇ヒロセハルト

        既読4 「メイドで雇ってやるよ」


〇みんなだいすきみずきさん

「まじで?」


                〇ヒロセハルト

          既読4 「いや、冗談やって」



〇みんなだいすきみずきさん

「おかえりなちゃいませ

ごしゅじんちゃま~~♡♡」


〇みんなだいすきみずきさん

「萌え萌えぴ~~~~しゅ♡♡」


〇みんなだいすきみずきさん

「こう?」


                〇ヒロセハルト

              既読4 「アリやな」


〇みんなだいすきみずきさん

「うわきも」


                〇ヒロセハルト

                既読4 「うざ」


〇くらはたひなです

「瑞希ちゃん、それは馬鹿にし過ぎだよ」


〇みんなだいすきみずきさん

「え」


〇くらはたひなです

「メイドさんはものすご~~く崇高で

貴重な存在なんだよ。そんな風に茶化

したら駄目だよ」


〇みんなだいすきみずきさん

「あ、はい、すんません」


                〇ヒロセハルト

            既読4 「急にどうした」


〇楠美琴音

「たまにこういうところありますよね、比奈」


〇くらはたひなです

「メイドさんは大変なんだよ~><」


〇みんなだいすきみずきさん

「でもちょっと面白そうかも」


〇Airi Nagase

「この辺にそういうお店無いよね?」


                〇ヒロセハルト

       既読4 「探せば意外とあんじゃね」


〇くらはたひなです

「ううん、前に探したけど見付かんなかった」


〇Airi Nagase

「なんで探してるの比奈ちゃん」


〇くらはたひなです

「気になったんだよ~」


〇みんなだいすきみずきさん

「なぜきになったし」


〇くらはたひなです

「まぁまぁ良いではないか~」


                〇ヒロセハルト

     既読4 「よう分からんこと知ってんな」


〇くらはたひなです

「なんでもは知らないよ。知ってることだけ」


〇みんなだいすきみずきさん

「つうわけでよ、あたしはどこで

バイトすればええんじゃ」


                〇ヒロセハルト

          既読4 「パパ活でもすれば」


〇みんなだいすきみずきさん

「ころすぞ」


〇楠美琴音

「パパ活ってなんですか?」


〇Airi Nagase

「琴音ちゃんは知らなくていいからそんなこと」


〇楠美琴音

「そう言われるとむしろ気になるのですが」


〇みんなだいすきみずきさん

「なんで長瀬は知ってんのかな~?

ん~????」


〇Airi Nagase

「ニュースで見ただけ」


〇楠美琴音

「では社会常識の一つということですか?」


〇くらはたひなです

「微妙なラインだよねえ」


〇みんなだいすきみずきさん

「ハルが説明すれば~?」


〇Airi Nagase

「そもそもなんでそんなこと知ってんのアンタ」


                〇ヒロセハルト

         既読4 「無駄な知識の一つや」


〇楠美琴音

「それで、どういう意味なんですか?」


                〇ヒロセハルト

       既読4 「陽翔パパって言ってみな」


〇楠美琴音

「陽翔パパ?」


                〇ヒロセハルト

           既読4 「それがパパ活や」


〇楠美琴音

「これでバイトになるんですか?」


                〇ヒロセハルト

               既読4 「たぶん」


〇楠美琴音

「不思議な仕事もあるのですね」


〇みんなだいすきみずきさん

「ハル、その受け流しはカンペキだし

最高にキモいよ」


〇Airi Nagase

「マジでキモい」


                〇ヒロセハルト

              既読4 「うっせえ」


〇くらはたひなです

「比奈ママで~~す」


〇みんなだいすきみずきさん

「これはいい」


〇Airi Nagase

「いい」


〇楠美琴音

「いいですね」


                〇ヒロセハルト

                既読4 「良い」



みんなだいすきみずきさんが退出しました

Airi Nagaseが退出しました

くらはたひなですが退出しました

楠美琴音が退出しました



                〇ヒロセハルト

              「なにその団結力」


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